photo:スポニチ虎報
◉堂島猛虎会
会長(Chairman)=以下(C)
戦略・編成部長(Operations&formation manager )=以下(O)
広報担当(Promotion chief)=以下(P)
タイトルにある通り新戦力の選手の分析・感想を猛虎会リレー形式で述べて参ります。
なお、選出については新人選手、新規加入選手に加えて過去一軍成績がない、または少ない選手も対象としています。
今季の春季キャンプメンバーについてはこちらをご覧ください。
↓ ↓ ↓
【期待と注目】春季キャンプ参加メンバーが発表!!【前編】(編成部長記)
【期待と注目】春季キャンプ参加メンバーが発表!!【後編】(編成部長記)
まずは投手編
ERA(Earned Run Average)防御率=自責点×9÷投球回
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)=(被安打+与四球)÷投球回
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■14 チェン・ウェイン(陳 偉殷)左投右打 35歳 台湾出身 183cm/90kg
中日~ボルチモア・オリオールズ(MLB)~(マリナーズマイナー)~ロッテ
(NPB在籍6年) 131試合 36勝33敗 14H 1S ERA:2.58 WHIP:1.62
(C)2月3日に初ブルペン。日米通算95勝とは言え35歳。どれくらいの余力があるか。
メジャー流で開幕に間に合えばいい調整をしてくるだろうから今後に注目。
ガルシアとの比較であれば十分すぎると思う。
てか・・・・右打ちなんや。
(O)咋シーズンにNPB途中加入での「不完全燃焼」と
来シーズン「MLB復帰を切望している」そのマインドは活躍を期待できると思う。
やはり「左腕市場」は高い評価なので、日本での投手実績は活かさせる・・・
・・・と代理人からも言われていると思う。外国人は「情」でなく「ビジネス/成果」なので。
これは現有戦力ではるが「スアレス」にも言えること。
(P)若い時はもっと力で押していたイメージでしたが、
いまは投球術を心得た技巧派左腕として期待しています。
今のタイガースにはいないタイプですね。
左打者への背面スライダー、右打者にはインローに落ちるチェンジアップ。
ゾーンを使ったボールで的を絞らせないので、
力感のないフォームから145キロ程のストレートで
パリーグのバッターから空振りが取れていました。
てか相変わらずイケメンですね!
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■15 西 純矢 左投左打 19歳 広島県出身 184cm/88kg
創志学園高校 2019年ドラフト1位
(二軍成績)11試合 4勝3敗 0H 0S ERA:4.00 WHIP:1.18
2月4日紅白戦に白組の先発として登板:MAX145km/h、2回2安打無失点2奪三振と完璧な内容。
(C)高卒ドラ1の2年目。キャンプ初日から153球を投げ込む。少々飛ばし過ぎではないかと思う。そこは心配。焦る必要はないかと思うのだが。
フォームを改良して頭を振らなくなったのはいい。投球後は「頭は捕手に正対」は山口高志~藤川球児の持論。
(O)2月4日の紅白戦は上々の出来かと。マウンドでの落ち着き、投球バランスなど期待はできる。
特に真直ぐの角度は良いと思う。大山選手を三振に切った「クイック投法」は「野球IQの高さ」をうかがい知ることができた。自軍の4番に試して反応を見たかったハズ、で上々の反応を獲得した。中軸に対して「こういう投球できるょ」と示すのは「武器が増えた証」と思う。1つ選択肢が増えるだけでも、打者は困る訳です。紅白戦という練習試合を「実践想定の場」として活用したのは、今年20歳として、頼もしい限り!対外試合が楽しみです。
(P)初日から153球なんて投げなくていいです。飛ばし過ぎですよ。
「肘に違和感」とかなったら目も当てられない。
才木のように「素質はあるがイニング投げれず怪我多い」ではなく、
先発完投型の右腕として心身ともにタフに育ってもらいたいです。
球が速いだけでは一軍では通用しませんから。
3年目となる来年までに、ファームで無双できるように頑張って、
秋山、藤浪に続く毎年二桁勝利が狙える高卒右腕に名を連ねてほしいです。
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■27 伊藤 将司 左投左打 24歳 千葉県出身 178cm/85kg
横浜高校~国際武道大学~JR東日本 2020年ドラフト2位
(JABA大会成績)20試合 ERA:2.21
(C)社会人出身ということだから期待は即戦力。右手を高くあげてスローアームを太腿に隠すフォームで球の出所を見にくくするというフォーム。SB和田みたいだと言われているが個人的には犬神了を連想したのは秘密。(知らなくてもググるまでもない。)
しかし「おもしろい」だけで終わらないか。
横浜高校で2年春からもうエースとして甲子園2回出場。大学4年で肘を故障する原因になったのではないだろうか。
(O)彼には球速も身長からの縦の角度もありません。それは彼も十分承知。コントロール+緩急+キレ+加えて・・・横の角度(プレートの使い方)を駆使して頑張って欲しい。彼がローテーションを守ってくれるのか?否か?で投手の起用法が変わります。ドラ2ですから、ローテに入らないと。
(P)難しいですね。こういうピッチャー。
全部が平均点前後だけど、結局「これ!」というものが見えない。
投げてみるまで分からないなぁと…。
とにかく相手チームのクリーンナップが真っ直ぐがどこまで通用するか、
持っている真っ直ぐを、変化球をどう使って、どこまでの力に昇華させられるか、ですね。
あと、気をつけて一軍で投げる体づくりをしっかりと、
一年目から怪我してたらその時点でアウトかもしれないです。
アマではスターだったかもしれませんが、プロですから。
サウスポーは少ないので是非戦力になって欲しいところ。
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■佐藤 蓮 右投右打 22歳 静岡県出身 188cm/102kg
飛龍高校~上武大学 2020年ドラフト3位
(大学通算成績)8試合 ERA:1.50
(C)初見の印象は「でかい」。102kg、キャンプインはもう少しあったのでは?
高校で肩を故障。大学で投手に再転向。今度は肘を故障、手術する。
大学で18イニングで22奪三振。最速155km/h。パワーピッチャー。
後ろが小さい・・・というか早いので打者はタイミングがとりづらいのではないか。
あのフォームから150km/h台のストレート、130km/hのフォークがくる。
中継ぎでプロとの対戦を見てみたい。
(O)背番号30が物語っている通り「ポスト久保田」かと。本人は藤浪に親交したいと言ってますが、そんな忖度は必要ない。自分の置かれた立場をもっと見つめる必要があり。プロは仲良しクラブで無い。そのあたり、コーチ陣が言わないとダメ。160kmなんて不要。重い球+キレ+縦の角度・・・を意識して修練したら、フォークも活きるかと。そうやって指導すべきです。
(P)今までこれだけ怪我していたら、
ゆくゆくはプロでも免れないと思います。
でも一生に一度のプロ人生。
どうせ怪我するなら「太く短く」生きるのもいいじゃないか。
肩と肘を使うのをもったいぶってても仕方がない。
思い切り投げ込んで行こう。
あと、マジメな性格っぽいので、中継ぎで打たれても気にしないように。
精神的なタフさも身につけて欲しいと思います。
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■石井 大智 右投右打 23歳 秋田県出身 175cm/81kg
秋田工業高等専門学校~高知ファイティングドッグス 2020年ドラフト8位
(独立リーグ成績)3年 56試合 14勝16敗 0S 8完投 ERA:1.69
(C)何かと縁深い高知からファイティングドッグスの投手が指名された。
ブルペンを見た印象では「小さなずんぐりした選手」。
藤川球児そっくりのフォームだという報道がされたが・・・そうかな・・?
綺麗なオーバースローだけど。左手の使い方とか、野手投げっぽく見えてしまうのは体型のせいだろうか。
(O)独立リーグながら、育成では無く正式な「ドラ8」で獲得した・・・球団の期待を感じる。
10球団から調査表が届いていたらしい、それくらいの素材である。ポイントは2つ。1つめ「奪三振率11.50 四死球率1.16」の能力を示せるか?2つめ「決め球のシンカー」がどこまで通用するのか?だと思います。ドラ2の伊藤くんが期待通りになるか?ダークホースの石井くんが下剋上を果たすのか?即戦力左腕のポジションはどちらに軍配が上がるか?注目したいです。
(P)本当に175センチあるのかなぁ?171〜172程度なのでは?
どこか「土の香り」がする高知顔やなぁ、と思ったら秋田出身なんですね。
背が小さくて角度が付かない分、できるだけスピンを効かせたストレートを
内角へズバズバ投げないと通用しないと思います。
とはいえキレもあるし、マウンド根性もありそうだから密かに期待しています。
(梅野もしっかりリードしてあげてほしいなと。)
ほんで、その投げっぷりから「なまはげ投法」とでも名付けましょうか。
活躍したらすぐにでも新聞が書きそうですね。やっぱやめとこ。
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■54 加治屋 蓮 右投右打 29歳 宮崎県出身 185cm/89kg
福島高校~JR九州~ソフトバンク 2013年ドラフト1位
(NPB5年成績) 112試合 7勝4敗 37H0S ERA:4.62 WHIP:1.58
(C)ドラ1戦力外、一ノ矢。松井裕樹(桐光学園~楽天)杉浦稔大(國學院大學~ヤクルト~日本ハム)の外れ外れ1位。
プロ入り後肩を故障し、実働1年半程度で戦力外に。育成ではなく本契約だから怪我の状態は良くなっていると判断したのだろう。優勝に向けて盤石のリリーフ陣の1ピースとなり得るのかどうか。
(O)獲得した際にも言いましたが「投球回数115回・与四死球が62個」です。すなわち2回に1個。
しかもWHIP:1.58です。2018年のシーズンを除くと、ほぼ2.00台です。先発ならまだしも、中継ぎ投手としては致命的な数字です。普通は1.4を超えたら問題あり・・・と判断されます。タイガースは球速を伸ばすメソッドはありますが、制球力を改善するメソッドはありません。従ってはっきり言って期待していません。負け試合の用兵かと。
(P)貴重な戦力。できるだけ長く働いてほしいですね。
ソフトバンクのエッセンスにも期待しています。
初年度から一軍で結果を!
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■123 鈴木 翔太(育成契約)右投右打 25歳 静岡県出身 183cm/75kg
聖隷クリストファー高等学校~中日 2013年ドラフト1位
(NPB4年成績) 24試合 5勝5敗 0H0S ERA:4.41 WHIP:1.56
2月4日紅白戦に5回から登板:MAX142kn/h、2イニングを打者6人パーフェクトピッチング。
(C)こちらも何かと縁深い中日から戦力外選手を獲得。2013年の中日1位である。
上記の加治屋 蓮と同じく松井裕樹(桐光学園~楽天)の外れ1位。
度重なる怪我と血行障害などでドラ1ながら4年でわずか一軍5試合登板。背番号18も松坂大輔に奪われ、戦力外~トライアウトを経て阪神へ。
とにもかくにも怪我なく投げられるのか?そこに尽きるがどうだろう。
一軍キャンプに抜擢してるのは育成というよりは即戦力で使えると踏んでのことだろうか?
(O)加治屋投手と同じですが「WHIP:1.56」で問題ありです。「投球回数82回・与四死球が60個」です。救いは「先発型」+「年齢が若い」くらいです。先発が早い回でノックアウトした試合での要員かと。現状は育成契約ですから、支配下契約の際の状態or成長に関わってくるかと思います。制球力を改善するメソッドはありませんので、あとは「緩急の球種」がカギになってくるかと。「フォーク、チェンジアップ」の精度をどこまで高められるか?球児くらいが教えてくれるとね・・・。
(P)投げているところをほぼ見たことがありませんでしたし、
YouTubeの動画は怪我前なのでなんとも…評価が難しいですね。
とりあえず「投げられる状態」にまで持って行ってほしいです。
とにかく原口のような「育成からの復活浪花節」はみんな大好きですから。
中日ファンにも喜んでもらえると思います。
てかすごい出身高校の名前がすごいですね。女子校みたい。