矢野燿大の次の監督は誰だ?(会長記) | 堂島猛虎会のブログ

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タイガースファンの3人が綴る、猛虎愛ゆえの強く厳しい評論を発信していくブログです。

 

 

表は1979年からの阪神タイガース歴代監督とその成績である。

創設から追いかけても・・・と思ったので近代・・となると1980年ごろかと思い

見たら「シンキング・ベースボール」のドン・ブレイザーが1979年の就任。

 

そのブレイザーをはじめ、緑文字がいわゆる「外様監督」だ。

真弓や矢野などはもう生え抜きに近い印象だが外様は外様である。が、金本知憲を含めてOBではある。出身ですらないといえば星野仙一とノムさん、そしてブレイザーとその辞任によって代行から翌年監督を務めた中西太の4人。

生え抜き監督でなければというわけではないが星野と矢野以外は苦戦したと言っていいと思う。ま・・・・・・・・阪神監督全体的に苦労していると言ってしまえばそれまでだが。

 

 

この41年で優勝はわずか3回。最下位になること11回。

一番安定していたと言えるのは和田(5-2-2-3位)か。2015年の監督交代は記憶に新しいところであるがCS(クライマックスシリーズ)」進出を果たしての交代だから可哀想と言えばそうだが、順位以上にどうも和田監督の野球は地味であった。

 

思えば中村勝広もそうだったが「セカンド出身監督」というのはどうおおおおお・・・・・も地味な采配をする気がする。あくまで印象だが。 岡田彰布もセカンドだったし、他球団を見れば名将・三原脩やその弟子ともいえる仰木彬という名監督もいるにはいるのだが。。

 

イメージ的なものだろうと思う。個人的な。あくまで。私見で。私の。

 

この表で見てもブレイザー、中村勝広、安藤統男、和田豊・・・。

フロント受けするのだろうか。「上司受けがいい係長」みたいな。

 

「課長」でなくて「係長」ね。。

 

 

他球団を見渡してみると・・・

 

土井正三・・・

高木守道・・・

大石大二郎・・・

武上四郎・・・

 

偏見で言えば「2番セカンド」で送りバントばっかりしてる・・・とか。

 

しかし一般的には名監督=内野手である。野村克也は「外野手に名監督はいない」と言い切っていた。その理由として「試合の当事者になりにくく1球1球プレーを考える発想に乏しい」というものであるが要は「外野手は雑だ」と言っているのだろう。

 

 

・・・・・・・・・カネ

 

 

 

セ・リーグで唯一日本一になった外野手監督はヤクルト・若松勉。これはノムさん在任中に英才教育を受けたそうだからその効果だろうと。(自身では広岡の影響を強く受けたと後述している)パ・リーグだと栗山(日ハム2016)、秋山(ソフトバンク2014)がいるがいずれも連覇や複数回はない。

 

スポーツライターの二宮清順氏の指摘によると偶然?かこの3人はいずれもセンター。

レフトやライトはより自由気ままだと言うことになるだろうか。

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・金本

 

 

この3名の監督、秋山も若松も二軍監督を経験しているし栗山も監督経験はなかったものの引退後十分キャスターとして野球を勉強する時間があった。

 

もう一度阪神の歴代監督成績(1979年~2020年)表を見直してみよう。

 

この表の中で一軍・二軍監督の経験者は 6名(安藤統男・吉田義男・村山実・野村克也・星野仙一・岡田彰布・矢野燿大)その他は全てヘッドコーチ経験者である。

 

ただ一人を除いて。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・金本知憲

 

 

 

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つまり何が言いたいのかと言うと(ここから本題。脱線から始まる・・・パターン化しそうです)「いきなり監督は無理だ」と言うことだ。

 

あるスジの話では当初「掛布一軍監督・金本二軍監督」と言う青写真を中村勝広がGMとして描いていたのだと言う話もある。

金本が二軍監督を引き受けたかどうかは怪しい気もするしいずれにしても中村GMの急逝によってこの話は無くなったと言うオチではある。

 

本当だったかどうかはさておき、金本が1~2年二軍監督を経験してから一軍監督についていたならどうだっただろうと思う。または一軍のヘッドコーチでもいい。

金本の監督としての資質は今、議論しないが矢野監督の3位、2位と言う成績も一軍ヘッドコーチ、二軍監督を経験したことが役に立ってのことではなかろうか。

 

で、なぜ今こんなテーマを持ち出したか?

 

先日、何の記事だったかネットニュースだったか失念したが矢野監督が「今年優勝して辞めるのが理想。長くやるつもりはない」と発言したことに驚いたからだ。

何故だかあまりニュースには取り上げられていないが・・・。親会社から怒られたのか?

 

金本はそもそも阪神の監督には乗り気ではなかったと言う。どうも広島の監督をやりたかったようだ。それでもライバルの緒方孝市がカープの監督になるとなるともう自分の行き場はないと思ったのだろう、結局は引き受けることになった。

 

金本は大将タイプではない。であれば参謀には大将タイプを配置するべきであったが参謀タイプの矢野を立ててしまった。挙句に3年目に掛布二軍監督を更迭すると言う暴挙に出た。

三顧の礼を尽くして迎え入れたものだからフロントも金本を説得することはできなかったのだろうが全てがそこから軋みはじめ、何もかもが空回りし最下位に終わった3年目のオフに解雇される。

表向きは成績不振の責任を取っての辞任であったが、金本はフロントよりも強い「株主」の存在に気づかなかったのだろう。

 

盟友のたっての願いで入閣し、金本を支えるつもりでヘッドコーチ、二軍監督を歴任した矢野であったがまさかこんな形で次期監督の椅子が回ってくるとは思ってもなかっただろう。

 

選手として星野仙一・野村克也という闘将名将のしたで働いた矢野だが、こうなっては自身のビジョンや理想の監督像、チームづくりなど構築できるはずもない。

ただ「金本知憲のやろうとしたことを継承する」ことに尽くす事にしたのではないか。

 

「長くやるつもりはない」という言葉はそれほど悲しく重い。

そしてファンとしては寂しい。

 

矢野はいずれは監督になるだろう、と思っていた。

本人もそれはやぶさかではなかっただろうと思う。(たぶん・・)

 

 

今岡も鳥谷も福留も出て行った。

 

 

 

今、矢野監督が一軍監督であるならば二軍監督はそれをサポートし次の監督候補を配するべきなのだが現実には二軍を率いているのは平田勝男である。この平田の二軍監督も2回目なのだ。

いかにビジョンのない人事を続けているかよくわかると思う。

 

二軍監督に平田が就いたことで矢野は意地のように中日包囲網を張る。

ヘッドコーチには清水を、バッティングコーチに井上を。臨時コーチに山本昌を呼び、今季のキャンプには川相を臨時コーチとして招聘するという。

矢野はいま、自分が「外様」であることをひしひしと感じているのではないか。

虎党の誰もが生え抜きと同じだと思っていて自分でもきっとそのつもりだったと思う。

・・・監督になるまでは。

 

矢野が本当に「長くやるつもりはない」と発言したならば今季限りかまたは来季で退任する公算が高い。OBを見渡してみると「監督候補」となりそうなのは昨季引退した球児くらい。

球児はいずれ入閣するだろうと思うがまだ少し早い気がするし本人もまだ現場復帰は考えていないと思う。

 

他、誰かいますか・・・・?

 

1987年、「天地会」の最下位からよもやの吉田義男のドタバタ退任から再びの村山実投入。

それがものの見事に崩れ落ちるや時期尚早と思われた切り札、中村勝広のカードをフライングで切ってしまった。ずっとそこからは後手に回り、ついに最大のタブーだとされる同一リーグの監督経験者を2期続けて迎え入れるという「奥の手」に出た。

 

その甲斐はあって19年ぶりのリーグ優勝を果たしたのだがそれも星野の体調不良によって早々の交代劇。しかしこの時は星野は二軍に岡田彰布を備えていた。

その遺産を引き継いだどんでん岡田はその2年目にJFKを擁してリーグ優勝となり、常勝球団の長期政権という虎党誰もが夢見る楽園に入ったかと思った5年目のシーズンにV逸の責任を取って辞任してしまう。

 

この時、岡田が二軍監督に配していたのは・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・カツオ

 

後任には真弓明信が決まったが絡まりはじめた糸をもっと絡ませてしまい、フロントは切り札中の切り札を投入せざるを得なくなってしまう。

 

和田豊。

 

・・・・・・・・・・・・スーパー係長。

 

この時の二軍監督は・・・吉竹。係長の下ってなんだっけ。。。

 

 

もうこの時点で持ち札は無くなってしまったわけだ。

 

挙句の金本頼み。

 

それも崩壊してしまい。

 

成績でいえば3位、2位と矢野はよくやっていると思う。

金本の遺産ではあったが自前の和製主砲も育ちつつあるし近い将来甲子園を沸かせてくれそうな金の卵も獲得してくれた。

 

だが

 

また、どんでんか。

 

また、いちからか。

 

 

球児が陶芸の窯を作らないうちに説得しておいて欲しい。

 

いますぐでなく3年後でもいい。

その時には最低でも1年以上、二軍監督を経験させて。一軍のヘッドコーチでもいい。

「準備期間が大事」そう思うのだ。

 

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