8/4〜6にお台場・青海周辺で開催されるTOKYO IDOL FESTIVAL (以下通常TIF)。
日本どころか世界で1番の規模と言われているアイドルのフェス。
そこに今年3月デビューしたばかりの佐久間宣行プロデュースのアイドル、ラフ×ラフが出演する。
TIFはグループがたくさん出演してパフォーマンスをしていくのだが、特別なイベントも存在する。
例えば、ソロのステージに立つための予選を行い、勝ち抜けばTIFで歌えるイベント、うたチャンがある。
これにはメンバーの佐々木楓菜が挑戦した。
惜しくも勝ち上がることはできなかったが、本人の成長、グループやラフり隊(ファンの総称)の充実に大きく繋がった。
そして、今度は違うイベントに違うメンバーが挑戦することになった。
それが【ボイスコミック声優オーディション】。
勝ち抜けば『ひかるイン・ザ・ライト!』のボイスコミックのメインキャストとして出演ができる。
アイドルを目指すためのオーディションを描いたストーリー。
まさにTIFに合った漫画と言える。
(自分はオーディションはじまってから全部読みました)
そのボイスコミックに出演というのは、アイドルから幅を広げたい人にとってはチャンスだ。
ここに挑戦するのが藤崎未来(ふじさき みく)。
藤崎未来(以下みく)といえば、YouTubeを見ているとキレ芸がダントツで上手い、現場でダンスを見ていると豪快で迫力があるなどが思い浮かぶが、
なんといってもアニメ好きなのは外せない要素である。
5月の終盤から始まった個人のSHOWROOMで、メンバーそれぞれがトークをしたり企画をしたり歌ったりしているのだが、みくがやった特徴的なものの1つにアニメの紹介がある。実際自分はそれを参考にして企画を1つ行った (本当に見たかったんだけどね笑)。
そのアニメ好きのみくがエントリー。
審査の流れは、若干違うものの、大まかな審査の流れはうたチャンのときと同じ。
まずはミクチャの配信がベースとなっていて、予選と決勝を行い、1位は自動的にキャスト&主演決定、2〜6位全員と7〜15位の中から5人が最終審査進出で、合計6人がメインキャストに選ばれる。
(最終審査はオンライン審査)
みくは予選と決勝で全く違うスタイルをとった。
予選はSHOWROOMと同じような感じ。
決勝は企画メインで実行していった。
ちなみに、みくはふーなと同じ高校3年生のため22時までしか配信ができない。さらにフェスや期末テストが重なっているために、たくさんの時間を配信に費やせないという状況もあった。その中でできることをたくさん行った。
(自分自身も昼の配信など見れなかったものもあるので、全てを語れるわけではないですが、感じたものを書いていこうと思います)
みくがこのオーディションにエントリーしたのは、アニメが好きだからではない。
オーディションの先にあるのが『ひかるイン・ザ・ライト!』だったから。アニメ好きという要素も大きかったかもしれないが、最後に背中を押したのはこの存在。
もしこの漫画ではなかったら、みくはエントリーしていなかったかもしれない。
実際にエントリーした時にしたツイートでもそれは言っている。
ただ、よりこのオーディションへの本気の想いがしっかり伝わってきたのは決勝に入ってから。
あるとき「主役を勝ち取りたい」とはっきり言ったタイミングがあった。
もちろん僕自身それまでも応援していたが、"本気の強い"メッセージとして掴んだのはその時。
そして決勝最終日。朝に再度強い想いを3枚の写真(メッセージのスクショ)とともにツイートしたが、その反響は大きかった。そして、そのことについては夜のラスト配信でも語っていた。
みくは壁にぶつかった。
オーディションに合格した後、デビュー..というか露出が増えていくまでの時間を"空白の期間"と言っていたが、この間にメンバーたちは基礎的なダンスやボイストレーニングを行っていた。
メンバー9人の中で差があるのは当然で、ある程度経験があるメンバーもいれば、全てが初心者のメンバーもいる。
元々ポテンシャルがあって思ったよりも早く吸収していく人。
遊びレベルでできると思っていたら、プロレベルの難しさを実感する人。
最初から苦戦するとわかっていながらも努力を続ける人。
教えてもらいながら成長して行く人。
これらはラフラフの誰かを思い浮かべて当てているわけではないが、様々なパターンが考えられる。
このような状況のとき、どういう感情を抱くかはその人次第だ。
苦戦しながらもダンスや歌の楽しさに気づき、早くデビューしたい!と思う人
上手いメンバーについていけないと思ってしまい悔しいと思う人、やめたいと思ってしまう人、必死に着いて行こうと思う人...
みくは泣いて「練習に行きたくない」と思ってしまった人だったそう。
デビュー前に気持ちが切れてしまう。諦めかけてしまう。アイドルでなくても、どんな世界でもありえる事象だが、メンタルの崩壊は場合によってはどんどん沼にハマっていきとても危険な状態なる可能性がある。
逆にそこで何かを見つけ、立ち直って大きな飛躍を遂げるパターンもある。
みくがそんな壁を目の前にして、どんな方向に転がるかわからない中、立ち直る方向に舵を切ることができた。
そのきっかけをくれたのが、まさに『ひかるイン・ザ・ライト!』だった。
アイドルのオーディションということで自分と似たような環境の話..と簡単にまとめてしまえばそれまでだが、みくは主人公の荻野ひかるに自分を重ね合わせた。
荻野ひかるはできる系の主人公ではなく、這い上がって行く系の主人公だ。何の経験もない状態でひょんなことからアイドルを目指すことになり、オーディションで周りに刺激を受けることによって頑張る気持ちは徐々に大きくなっていくのだが、
みくは
主人公の荻野ひかるちゃんの無邪気さ、初心、頑張りたいという気持ちを漫画で目の当たりにした結果、私は空白の期間を諦めずに打ち込むことができ、正式な合格を頂けてここにいます。
と書いている。
この言葉でどれだけ『ひかるイン・ザ・ライト!』の存在が大きかったかわかるだろう。
みくにとって運命の出会いだったわけだが、助けられたのは"空白の期間"だけではないそう。
デビュー曲『100億点』の練習をしている際にも同じような状況に。そのとき支えになったのもやはり同じだった。
だからこそこのオーディションにかける想いも強い。そしてはっきりと言い切った。
「荻野ひかるちゃんでないとやりたくないです。」と。
※「もちろん最終審査後ほかの役をいただけたら真面目に取り組むし、1つの糧にしたいです」とも書いています。
みくが言及していたように、わがままと捉えられることがあるかもしれない。
でもこれぐらい言えることのほうがカッコいいし堂々としていると捉えることもできる。
それを証明しているのがラフり隊からの応援。
たとえファンだとしても、気持ちが伝わってこなければあれだけ投げることはないだろう。
そしてそれは単なる合計ポイント数のことを言っているのではない。
同じ100万ポイントでも、1位の人が70万ポイントで2位の人が3万ポイントの挑戦者と、1位の人は10万、2位の人が9万8000、3位の人が9万..みたいな挑戦者では、100万ポイントの重みはまるで違う。
(当然後者の方が重い)
気になった人はみくの7月のポイントランキングを見てみるといい。
アイドルやポイントを投げることにお金を使うことに理解ができない人にとっては1万ポイントなんて「は?」と言われるレベルだろうが、その1万ポイント以上の人数は50人を超えている。
みくの想いを汲み取り、勝たせてあげたい気持ちがある人がいかに多かったかがわかる。
そしてポイントを投げられない人もいる。その人の思いはコメントやSNSでの投稿でしっかりと伝わっている。
心からの応援の数が多いことが、わがままじゃなくカッコよさと捉えた人が大半であり、ポイントにしっかり価値があることを証明している。
そして、単に勝たせたいだけの気持ちでみんな投げたりコメントしたりしていないことも、ラフり隊のコメントやSNS上での感想から十分に伝わる。
それが"楽しさ"だ。
これはふーなのうたチャンにも共通するところがあるが、配信が楽しいから、企画が楽しいからコメントをしたり投げたりする。
多少ふーなの配信から流れができていることもあった。そのわかりやすい例がリムジンや卵かけごはん。ポイントのこともあるが、楽しいから登場させる人がとても多い。
そこは継続的な流れとしてあるが、ただ喋っていたわけではない。それが企画。
SHOWROOMでもそうだが、みくは企画を作るのが上手。前述のように特に決勝は企画がメイン。
まずゲスト。予選も含めてメンバーを4人呼んだ。
有紗、もなみん、はるるん、ふーな。
それぞれ自分のTwitterの感想を引用しつつ簡単に紹介。
有紗 (6/30)
・単語言ったら負けゲーム (みく弱い笑)
→相手に言わせたら勝ちなのだが、みくは誘導の仕方が上手じゃなくて有紗に怪しまれまくってた笑
・有紗やっぱアニメ全然わからない😂 みくは強すぎる
→有紗といえばお笑い大好きだけど、全然アニメは知らなかった。
・有紗のボケに対するみくのツッコミが弱くてコメントで厳しい声をくらう笑
→有紗のお笑いセンスは本当にすごいと思う。
・1位はじめさん👏
もなみん (7/3)
史上最速ロケットスタート🚀
もなみん来て大暴走💨
「◯◯さん、ありがとうございます」ヘドバン面白すぎ🤣
→これを説明するのは中々難しいが、とりあえず今までにないぐらい超ハイテンションで2人が楽しんでた姿を見れたし、面白かったからOK笑
・チョロり隊
→まぁもなみんといえばね..。もなみんは「私そんなこと..」って後に言うんだけど、ラフり隊側で定着してしまったワード。楽しいからいいのよ?
・ホゲータ(MVP)
比較画像リムジンごめん笑
→今や定番化してしまった「ほげみん」。きっかけはこの配信だった。もなみんが友達に「ホゲータに似てる」と言われたのがはじまり。
・×モノマネ→◎裏話メンバー大量いじり
愛あればOK
→だんだん流れが変わっていってメンバーの裏話がたくさん。ほとんどのメンバーが真似されました。
🆕9revenge
せーので、んごー
「愛嬌」最強ハイ"もなみンゴ"
→新曲の新フレーズが完成?!もなみん枠の替え歌的な感じになってます笑
はるるん (7/12)
今日も楽しい配信!はるるんは有紗とはまた違った自由さって感じで、はるるんも楽しい☺️
恐竜きたし、大喜利やったし、ポケモン祭りになった👏
→恐竜おもちゃ大好きなはるるんが持ってきたおもちゃで遊ぶところからのスタート。自由でかわいい
自分はメロンパン、リザードン、フォッコ・パモ・ミニーブ・リザードンの4種盛りの3回リムジンしました💨
→ポケモンシリーズ。はるるんはあまり知らないけど、コメントによりフォッコに似てるのでは?から色々派生。ちなみにSRで有紗はヤドンということに..。
ふーな (7/13)
みくミクチャ (ゲストふーな)
デュエット最高だった!どの曲もすごくいい☺️ (セトリはALT)
ハム太郎笑ってしまったけど上手だった笑
他にも思い出す曲がたくさんで..
ミクチャにおいてのみく×ふーなはラフラフのストーリーそのものだから感動するよなぁ🥹
最終日の昼配信。1曲目の瞳から涙が入ってしまったが、ミクチャでのカラオケでふーなとのコラボは、TIFへの挑戦をフルで表現していて、ラフり隊からすると感動そのものだった。
このように、メンバーをゲストに呼んだ企画はとても充実したものとなった。
そしてその他にもいくつか企画を紹介。
都道府県企画
視聴者で全都道府県埋まるか?!出身地ではなく現在の居住地でコメント募集。
→1時間ぐらいで達成!ミクチャのコメントが早くなると追いにくくなるけど、そこはラフり隊の協力とカバーでどうにか!本当に全部埋まるとは..。すごい。
キャラ変企画
時間を指定して(15分ぐらいだったかな?)、その間はそのキャラでずっと喋る企画。
優等生・お嬢様・ツンデレ
ツンデレはちょっと難しかったけど、優等生とお嬢さまはしっかり面白かった笑
大喜利じゃなくていいのよ!ってなってたけど、みんな楽しみながらコメントしてたからOKです!
カラオケ企画
(例)
ふーなの回だけでなく、何回かカラオケの企画を行った。最終日は想いを語ったあとにしっかり歌をたくさん。上手いとか上手くないとか、完璧に歌えるとか歌えないとか、そういうことじゃなく、楽しさを作っているところに意味がある。
最終配信で、楽しいは入れたいと思っていろんな企画を考えたと言っていたが、それは十分すぎるほど達成された。
(予選も歌は入れなかったけど、オープニングトークをしっかり入れる等いろいろやっていた)
達成といえば、フォロワー50人増やすという最初に立てた目標も達成された。そしてその後もさらに目標を増やしていき向上心を最後までキープした。
他の人の配信は見ていないが、配信の内容はおそらく人それぞれ。
うたチャンの場合は、ふーなみたいに歌をたくさん歌うのが王道のように思うが、ボイスコミックはどうか。
与えられた課題に対する動画投稿はするけど、配信でもずっとボイスコミック的なことをやるかというと、多分そういう人はほとんどいない。
そんな中で企画をたくさん考え、楽しさを入れつつポイントのアピールもしっかりして戦い切ったみくは本当に素晴らしいと思う。
(ポイントの研究もして、SNSで告知もしていた。最終日のラスト1時間の調整のところとかもきちんとしていた)
※予選は4位で通過したみく。決勝はポイントの引き継ぎが行われるため、1位になるにはそことの差も考えなければならなかった。ただそこはラフり隊等が上手く調べてコントロールしていた。
細かく書くことはしないが、みくは自分の過去について言及したことがある。そして今回の挫折しそうになった経験の話と今回の挑戦。
YouTubeとかを見ていると、ラフ×ラフの中でみくはずっと強く生きてきた感じとして見えてしまうかもしれないが、様々な景色や心の動きを経て今がある。
過去をないものにすることはできない。だが、今を大切にすることはできる。
結果、みくは1位を取ることができた。
目指していた、主役の荻野ひかるの座を勝ち取った。これはとてもおめでたいことで、大きな拍手を送りたい。そして、この戦いの経験は間違いなく大きなプラスをみくに、ラフり隊に、ラフラフにもたらした。
決勝が終わった次の日、YouTubeの企画のゲストとして、FNS歌謡祭やオールナイトフジコを担当している島田さんが出演した。
その際「常に全員でチーム感」が大切だと教えられたが、決勝最終日の配信で何人ものメンバーがコメントやギフトで応援に来たことを思い出したラフり隊は多いはず。
結果が全てではないが、結果も大事。SNSも含め応援する姿を見て、チームとしての結束力は確実に上がっていると感じる。
このみくの結果は、今後必ずグループにとっていいものとして生きてくるだろう。
【FNS歌謡祭】フジテレビ音楽番組の演出家登場で㊙︎話&衝撃超ヲタトーク!とんでもない告知も【オールナイトフジコ】
今後、TIFのお披露目ステージに立つことは予定として決まっている。その後どのような日程で進んでいくのかはわからないが、作品が出来上がるのが楽しみだ。
ちなみに、歌に続いて声優も特に知識があるわけではないが、たくさんの人の課題の指定シーンの演技の動画 (読み)を、決勝の期間中に見てみた。
ふーなのときは
ふーなの歌は上手いし選ばれてほしかったことに変わりはないが、選ばれた2人の歌も上手かった。
と書いた。
単純に自分の好み的な話になってしまうかもしれないが、ザッと見た限り、「うわ、プロ並みに半端なく上手い」と感じた人は正直いなかった。
ただ、これはアイドルが今後幅を広げていくための登竜門やきっかけのような場所なので、それは全然問題ないと思う。
(自分の見ていた漫画や小説等がアニメ化や実写化されたとき、イメージと違ってガッカリする現象ってあるけど、今回はその視点はないので違う。もちろん漫画読んでなんとなく自分の中でのひかるのイメージはあったけどね)
あの指定シーンをどう読み取るか、荻野ひかるをどういう人物だと考えて喋るか、そしてそれぞれのエントリー者の声質。
これらがあるので、全員にもちろん違いはある。
強弱とか感情の入れ方とか、結構考え方が違って聞いていると面白い。
それでもやっぱり差 (≠違い)はある。
オーディションで決勝まで来ているはずなのに、その声の当て方はさすがに熱意が感じられないみたいな人も少なからずいた。
ここでいう差とは熱意の差だ。
このオーディションは、1位の人は最終審査がないので、極論を言えば大量にポイントを投げる応援者がいれば、それだけで勝ててしまう。
それでもその1位の人から熱意が見えなかったら、単に売名のためだけのエントリーだったらと思うと怖い。
みくはそのタイプではない。これはボイスコミックのオーディションだから、その課題の動画から熱意が伝わってくるのが1番で、みくからは十分な熱意が伝わってきた。
(配信やSNSでの宣言は置いといて、課題の動画を見てのドイメット視点の話)
なぜあえて「プロレベルに上手いと思った人はいない」から「熱意」までの一連の話をしたか。
みくは1位に、主人公になったことで、これからまた壁が出現するかもしれない。
作品を作っていくうえで、ひかるを好きだからこそ、自分の理想との差に嘆くことがあるかもしれない。
それでも確固たる強い意志と熱意を持って今回のオーディションにチャレンジし、勝ち取ったことにはあまりに大きすぎる価値がある。
だって理想と向き合えるのはみくだけなのだから。
『ひかるイン・ザ・ライト!』の最終審査のストーリー。練習する中で、ひかるは周りからの評価や自分の実力を考えた結果、無理したり悩んでしまったりする場面がある。
最終審査に限らず、蘭の存在がずっと大きなポイントになるのだが、ひかるは悩みつつも壁と向き合って乗り越えていく。
みくから伝わってきた熱意は、壁を乗り越えていける可能性を十分に感じさせるものだった。
実力の前に熱意がないと何もはじまらない。
もし悩んでも、最後は自分の熱意を信じなさい。それを持ち続けている限り、光は必ずみくを照らしてくれます。
(もちろん、ひかるにもあったような熱持ちすぎのオーバーヒートは良くないから、バランスは大事だけどね)
それを伝えたかったがためのこのお話でした。
応援してるからね!!
おめでとう(๑^◡^๑)