日本の外食市場は、1997年をピークに衰退しており、大手チェーン店やコンビニの隆盛もあって、特に小規模飲食店にとっては、厳しい時代となっている。
それまでの右肩上がりの時代は、料理の味の美味しさが求められていたので、「ふたば」がそうであったように、多くの飲食店がそれなりに繁盛していた。
しかし、今や、外食市場全体が落ち込んでいるうえ、飲食店のレベルも、お客様のニーズ、満足度のレベルも上がってきており、美味しいだけでは繁盛しないというのが現状だ。
お客様の満足度を高めるためには、料理の味だけではなく、五感で楽しめる空間や非日常的な雰囲気が求められる。
店のコンセプトやターゲットにそった雰囲気づくりをするために、BGMも重要なツールとなる。
「ふたば」は、いわゆる大衆食堂で、BGMはなくテレビが置いてあったが、僕の店では、こだわりのうどん屋としてBGMを流そうと思っている。
BGMの流し方にはいろいろあるが、よく調べてみると、飲食店等でCDなどを流す場合には、JASRAC(日本音楽著作権協会)に申請し、著作権使用料を支払わなければならない。
BGMとして、有線放送を利用する場合は、有線放送事業者が一括で使用料を払っているため、別途著作権使用料を支払う必要はない。
その分、有線放送の料金に上乗せされているはずなのだが、ネットで調べても有線放送の料金がよくわからなかったので、ホームページから見積もりのお願いをしてみた。
そしたら、さっそく彦根支店の方が店まで来られて、いろいろ説明を聞いた。
CDなどを流す場合には、アンプ、スピーカーなどの機器や配線工事が必要になるが、有線放送だとチューナーは無償で貸与され、初期費用としては、スピーカー代と加入手数料5000円のみということだった。
スピーカー代も天井の工事に合わせて、埋め込み型のスピーカーを設置すれば比較的安価で済むし、フレッツ光回線を利用するので、アンテナの設置なども必要ないそうだ。
料金は、全チャンネルだと6,500円/月、いくつかのグループに分かれており、チャンネル数は少なくなるが1グループだけの契約だと3,500円/月ということだった。
まんまと言いくるめられたような感じもするが、確かに初期費用は抑えられるし、工事も任せられるし、CDを選ぶ手間もかからないので、この際、有線放送に加入しようかなと思っている。
さて、どんなBGMを流しましょうか?