前々回のブログ記事でもStarNet++(V2)を使って天体写真をフラット化する方法を試してみましたが、今回も同じくStarNet++(V2)を使って別の方法でフラット化する方法を試してみたので、備忘録として書いておきます。
StarNet++の使い方などは前々回のブログ記事(下のリンク)を参照してください。
上のブログ記事では、元画像に背景のマスク(背景がフラットになるように調整したもの)をかけてフラットにしましたが、
今回は、「元画像」と「星無し画像」から「星だけの画像」を作り、これと「天体だけの画像」を加算合成してみました。
今回のものを箇条書きすると、
1 StarNet++で星無し画像を作る
2 元画像と星無し画像から星だけの画像を作る
3 星無し画像から対象の天体以外の背景を黒く塗りつぶす
4 星だけの画像に、3の天体だけの画像を加算合成する
ということをやってみました。
(できるか試しにやってみただけなので、画像の良し悪しは目をつぶってください)
1 StarNet++で「星無し画像」を作ります
「元画像」(M81)
StarNet++で作った「星無し画像」
2 「元画像」と「星無し画像」から「星だけの画像」を作る(減算)
3 「星無し画像」から対象の天体以外の背景を黒く塗りつぶす
排他的範囲指定の方法が分からなかったので、背景を右半分と左半分に分けて範囲指定し黒色で塗りつぶしました。背景と天体の境界が滑らかになる設定で塗りつぶしています。
(天体の範囲指定が少し大きすぎたようです)
4 2の「星だけの画像」に、3の「天体だけの画像」を加算合成する
上の画像は、「星だけの画像」に「天体だけの画像」を加算合成したものですが、境目を違和感のないように明度などを調整してから合成しました。
合成した後、全体の画像処理をしました。
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ざっと処理をしたので画像は綺麗になっていませんが、処理過程が分かるためだけの画像です。
星も暗くなっていますが、「星だけの画像」で星の明るさを調節しておくと良いと思います。
この方法で処理すると背景はきれいなフラットになりますが、フラット過ぎて現実味に欠けるような感じがします。画面は多少フラットでない部分がある方が面白いのかもしれません。
いずれにせよ、画面をフラットにする方法はいろいろあるようなので、その画像に応じた処理方法をするのが良いと思います。
今回使用した画像アプリは、
GIMP、PaintShop Pro、Image16
などです。
特にImage16はマイナーなアプリで、使用している人はほとんどいないと思うので、具体的な操作説明は省略しました。(私も一部の機能しか理解していません)
多くの方が使用している有名なアプリは高価なので使用していませんが、今回使用した加算や減算、レイヤー等の機能は大抵の画像アプリで使用できると思います。