以前、AZ-GTiとASIAIR PRO をWi-Fi接続してのオートガイドが上手くいかず、既製品のUSBシリアルケーブルを買いました。
今度はEQ5 GOTO用にも
EQ5 GOTOと ASIAIR PRO を接続するUSBシリアルケーブル
を安く作ってみることにしました。
少し前にも、作ろうとして基板を買ったのですが、買い間違えてASIAIR PROで認識しないチップのものだったので、この基板はPCとEQ5 GOTOの接続専用ケーブルにしました。
今回は、ASIAIR PROが認識してくれるらしいFT232RLチップを使っている基板を買ったのでおそらくASIAIR PROで認識してくれると思います。
● 工作手順
工作手順は以前書いたものと同じですが、もう一度載せておきます。
私は、電気関係のことはあまり詳しくないので、作成する方は自己責任でお願いします。
今回買った基盤は、FT232RLチップを使用している
KKHMFブランド
のものでアマゾンで送料込み586円でした。
中国からの直送なので到着までに10日位かかりました。
輸送中の痛みか、ケーブルが少し壊れていました
この基板には、ケーブルが付いているので、RJ45コネクタ(8ピン)に繋げばよいだけです。
繋ぐのは3本のみで
基板側 RJ45コネクタ(ピン)
ー------------------------
GND 1番
RXD 5番
TXD 6番
にセットすればよいだけです。
基板上の端子の意味は基板に書いてあります。
付属のケーブルは4本線ですが、1本被覆が捲れていたので3本にして使いました。
RJ45コネクタ(8ピン)のピン番号は下のようになります。
今回は、少し前に既製品のケーブルをちぎったRJ45コネクタ部分があったので、これのリード線に半田付けすることにしました。
リード線を半田付け
ホットボンドで固め、熱収縮チューブを被せて出来上がりですが、
基板のケースはまだ作っていません。
● 接続テスト
出来上がったケーブルで、まずPCとEQ5 GOTOを接続し通信できるか試してみました。
基板上の電圧切替スイッチは3.3Vにしておきます。
テスト時はEQ5 GOTOにも接続しています
そして、Synscan PROアプリを立ち上げてシリアル接続に設定したあと、元の画面に戻り一番上にある「接続する」ボタンにタッチすると、EQ5 GOTOを赤道儀モード(写真の赤枠部分)で認識してくれました。
ドライバはWindowsが自動でインストールしてくれました。
EQ5 GOTOとASIAIR PRO を接続して正常に追尾などができるか確認してみたいところですが、EQ5 GOTOの三脚をベランダに固定しているうえ、台風の影響で雨がぽつぽつしているので、接続だけしてUSBシリアルケーブルを認識するかテストしてみました。
下の画面がその結果です。
(カメラで撮ったので分かりにくいです)
実際の動作確認はお天気が良くなって実際に天体写真を撮るときに一緒にしたいと思います。
台風があまり動かないので、しばらくかかりそうです。
● その他
今回作ったケーブルは、EQ5 GOTOだけでなく、Sky-Watcher のRJ45コネクタを使っている架台なら、かなりの機種で使えるのではないかと思います。(未確認です)
また、RJ12(6ピン)のコネクタを使っている
AZ-GTi
などは、コネクタのピン配列が使用説明書にも書かれている通り
GND 5番
RXD 4番
TXD 2番
になるようにすればよいのではないかと思います。(未確認です)
Sky-Watcherの天体望遠鏡をASIAIR PRO等で使っている方は、このUSBシリアルケーブルで接続すると転送速度が速くなったり、Wi-Fiの遅延による不都合が軽減されると思うので、工作ができる方は1本作っておくと役に立つかもしれません。
(架台側にUSB端子が付いている場合は、このケーブルは必要ありません)
なお、この接続をするとプラネタリウムアプリは使えなくなると思います。