昨夜、宵の口は曇っていたので今日も駄目かと思っていたのですが、夜中ころから雲の切れ目が出てきたので、以前からやってみたいと思っていた、ASIAIR PROでも使える
ASIAIRアプリの、南の空で極軸合わせできる機能
All-Sky Polar Align
を使って極軸合わせをしてみました。
ベランダに固定の三脚に載せたマウントを使用
今までは、ベランダの2m位の高さのところにAZ-GTiを設置して屋根越しに北極星が見えるようにしていたので、普通の極軸合わせができていました。
ところが、少し前からEQ5 GOTOに15cmニュートン式反射鏡筒を載せたものをベランダ上で使い始めたのですが、この場合は天の北極が見えないわけです。
All-Sky Polar Alignは簡単で精度も良いと教えていただいたこともあり、天の北極が見えなくても極軸合わせができる
All-Sky Polar Align
を使ってみたかったのです。
ということで、雲が切れていた南方向に鏡筒を向けて早速試してみました。
All-Sky Polar Alignを使うには、まずASIAIRアプリの設定を次のようにしておく必要があります。
画面一番上の右端、上の写真の赤枠内をタップする 👆(Experimental Feature)
この機能での極軸合わせは、天の北極が見える場合の通常の極軸合わせとよく似ており、
画面に表示されることを順番にやっていけばよいだけでした。
画面左側に進捗状況が表示されます。
(以降の画像はスクリーンショットを取りにくかったので、カメラで撮っています。)
● 鏡筒を星が見える方向に向けます。
● 右側のメニュー欄、上から2番目の 「PA」を選択し極軸合わせモードに入ります。
(上の緑の文字で記載したAll-Sky Polar Alignの設定をしておくと、All-Sky Polar Align用
の画面が出てきます)
● 右側中央にある、▶(〇付)ボタンを押すと、1回目のプレートソルビングが開始
されます。
● 1回目プレートソルビングが終了すると赤経軸が回転します。
● 回転が停止すると2回目のプレートソルビングがが開始されます。
● 2回目プレートソルビングが終了すると計算した後、極軸合わせの画面になり、水平方向と高度の、修正する方向と大きさが表示されます。
● 表示されたされた数値を見て、水平方向、高度を修正し「ReFresh」ボタンを押します。
● 修正の必要があればこれを繰り返します。
● 顔がニコニコマークになり、満足する数値であれば「Finsh」ボタンを押し完了します。
たくさん説明書きしましたが、実際に操作するのは色を付けたところだけですから、思ったよりは簡単にできます。
上の画面では、極軸がかなり狂っていたこともあり、かなり時間がかかってしまいましたが、次回はもっと短縮できると思います。
上の画面では「8"」とかなり精密に合い、花火が上がりました。
(上手く行くと画面に花火が上がります)
確かにこの極軸合わせの機能は、天体望遠鏡をベランダなどで使用する場合は非常に便利だと思いました。ASIAIRアプリの使える環境のかたは是非使ってみて欲しいと思います。
また、極軸がしっかり合っているためか追尾精度も良くなったと思います。
私の場合は、三脚をベランダの格子部分に固定しており、マウントを取り付けたり外したりしているのですが、極軸合わせの水平方向のネジの片方を固定し、もう一方だけ緩めたり締めたりして取り付けているので、極軸はほとんどズレてないようです。