これは戦時中の話ですが、ある若い男が怪我をしたそうです。
その時は怪我をしたので、普通に不運だな、と思ったと言います。
でも、その後、軍からの徴兵が来て、他の若者は皆、戦場に駆り出されました。
その時、その村から戦場に行った青年は、皆、死に戻ってこなかったと言います。
その怪我をした青年は、ケガのお陰で、死なずに済んだのですね。
不運が幸運になる典型的な例だと思いますが、何も戦場でなくても、そんな場面はあると思います。
よく例に出されるのが、飛行機ですが、何かの都合でその飛行機に乗れなかったと嘆いていたら、その飛行機は嵐に巻き込まれて墜落しまった、という場面です。
世の中には、その時は不運だ、運が悪かった、と思っても、後になると逆に運が良かった、という場面はよくあるものです。
私の例で言えば、当時高い物件を掴まされた、と思っていたものが、この不動産の相場で逆に値上がり、売却して大きな利益が出ている場合がある、という現象。
そうそう。
ワンルームマンション投資というのが、一時期流行ったのですが、私たち投資家の中では、絶対やってはいけない、という典型の投資でした。
ところが、数年経ってみると、特に都心部のワンルームマンションは軒並み値上がりし、売却した人は皆が利益を出している、という状況です。
私たちの様な不動産を良く知っている人は、全く手を出さなかった案件でも、利益が出てしまう、ということもあるのです。
この様な事があるので、その時不運と思っている事柄も、少し待ち、冷静に判断して行動すれば、幸運に化けることもありますので、世の中分からないものです。
自然、神様のいたずらなのかもしれません。
それとも、一時的に不運と思える状況でも、少し辛抱して待っていれば、幸運に成る事もあるよ、という事を自然が教えてくれているのかもしれません。
全てが、こんなんに上手く行くわけではありませんが、例え不運と思われる状況にいる人も、あまりじたばたせずに少し静かにし、状況が変わるのもじっくり待つことも大切な事かもしれません。
慌ててはいけない、という教えなのかもしれませんね。