世の中のお子さんがいる親御さんは、子供の教育の点で、色々とご苦労が多いと思います。
私も子供が二人いますので、教育の面で色々と悩むことがあります。
私は、勉強に関してはあまりうるさく言わないのですが、礼儀作法に関しては、これから社会に出て行く上で最も大切な事だと思いますので、うるさく言っています。
でも、お分かりにお様に、中々これがどうして、子供たちは言うことを聞きません。
中村天風先生が以前に、植物に例えてこんなことを仰っています。
「植木が肥料を欲しがっている時に、かけてやらなきゃダメなんです。 人生もこれと同じで、結局、人間となる場合に必要な肥料も、やはりかける季節があるんです。 その人が人生を、本当に求めている状態の時でないと、与えたものが心の中で、よく嚙み砕かれないという結果が来てしまうんです。」
これは本当に納得できることで、自分の事に当てはめるとよく理解できます。
私自身も、自己啓発を大事にしていますが、これこそ、自分がそれが大事だと理解しているから出来るのであって、それが出来ていない人には理解できませんから、自己啓発なんてやらないんですね。
私の周りには、バブル当時には、隆盛を誇った先輩が数名いらっしゃいます。
その先輩たちは、更に上の先輩から、「そんな考え方ではダメだ」、「もっと感謝の心を持ちなさい」・・・
などなど、色々な指導を受けていましたが、そんな事には耳を傾けず、景気が良い事をいいことに、勝手な事ばかりやっていました。
そんな先輩たちの現在の姿は、見るに堪えがたいものです。
人間は、何故、人の助言を素直に聞けないのでしょう。
武田邦彦先生は、人間の大脳皮質には大きな欠陥があって、人間本来の利他的な精神を邪魔している、と仰っています。
大脳皮質の生育は、生まれてから25年間の期間、特に7歳までの期間で、多くが形成されるという事ですから、その人の家庭環境が大きく影響してきます。
要するに、学校の教育よりも親の教育が大切だという事です。
子供は親の背中を見て育つ、と昔から言われていますが、これは本当の事なのですね。
子供の頃から、何でも買ってあげて、美味しいものばかり食べさせていたら、社会に出ても、全く我慢できない人間に育ってしまう、という事になってしまいます。
この様に考えると、何でも知りたがる、幼少期の育て方がもっち大切な時期だ、という事になりますよね。
まあ、色々な家庭事情がありますから、簡単には言えませんが、0歳児から保育所に預けてしまうのは、如何なものか、と言えそうです。
小学校に上がるまでは、4歳からの幼稚舎に入れるくらいにして、出来るだけ親が子育てに携わる努力をする、という事が大切に成ってきそうです。
まあ、そうは言っても、旦那の収入だけでは生活が出来ない、というのも本音でしょう。
その様な部分から、社会的な構造改革が必要なのかもしれません。