CANインベーダーでの車窃盗 --- 防げるのに何もしない不作為になるのでは! | Driving On the Earth - Part2

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今まで続けてきたDriving On the Earth の更新ができなくなり、Part2にて、再スタートです。
2台の車と3台のバイク、そしてレンタカーで将来の地球環境を考えながら地球を旅していこうと思う技術者です。 

 この所、CANインベーダーによる高級車の盗難。フロントバンパー左側のコネクターにカプラーをつないで、ドアを開け、エンジンをかけると言うのもだったのが、最近ではカプラーと言うよりカプラーのコネクターに端子を差し込むだけというものまであるようだ。

 

 でも、ここまでされて、作る側は何もしていないように見えてしょうがない。そもそも、キーからの単なる信号でドアを開けられ、エンジンもかけられると言うのは、便利なようで、必ずしも便利というわけではない。その点に関しては、そのうち触れるが、そもそも、バンパーを強引に外せば、コネクターが出て来るなんて構造が標準化しているのには、そこにつなげば車は盗める!と言っているようなものだ。

 

 欧州車の中には、このCANインベーダーに対しても、色々対策がなされている車両もあると言う。ところが、日本のT社さんの車両に対して言うと、何ら対策をしようとしていない。

 

 個人的には、ICカードを差し込まない限り車は動かないようにすればいいだけの事。盗難を恐れた場合には、ユーザーがICカードを抜き取ったら、どうやってもエンジンがかからない。万が一ガラスを割ったりしたら、ICカードを入れなければ、警報音が鳴り続けるなんて言うのは、実に簡単に作れるシステムである。これは単なる例に過ぎず、どうも、メーカー自身が対策をすることを怠けていると言うより、不作為の行為に値するのではないかとさえ思えてしまう。

 

 早急にメーカーは対処すべきと思う。Peugeotは、ソフトを書き換える為には、PIN コードが必要なのだが、これと同じで今だったら、ICカードを挿入していないと車は動かせないようにすれば良いだけの話では無いかと思う。勿論ICカードを無くしたと言うのはユーザーリスクであって、盗まれるよりは、このICカード再発行に数十万払うのであってもOKと言うだろう。

 

 すべきことをしない企業は未来がが無いと言う欧州の考え方を持つのが当たり前の時代なのだから。