PEAをもっと勉強しましょう --- 添加剤メーカーの技術者?の方へ | Driving On the Earth - Part2

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今まで続けてきたDriving On the Earth の更新ができなくなり、Part2にて、再スタートです。
2台の車と3台のバイク、そしてレンタカーで将来の地球環境を考えながら地球を旅していこうと思う技術者です。 

 もっと勉強してほしいと実に思うことがある。

 

 このブログでは、PEAは、一般名称であって、特定の化学物質を言うのではなく、ある集合体の総称だと言い続けた。にもかかわらず、それが何のことなのか判っていないまま、薄めて販売、売れて儲かればいいと言うのでは、消費者をバカにしている!消費者の方々も、くれぐれも騙されないようにと言いたくなってしまう。

 

 最近では、凝縮タイプト・超高純度PEAと謳うものまで登場!

凝縮とはどういう意味ですか?超高純度と言うのは、どういう意味なんだろうか?と笑ってしまう。

 

 そもそも、PEAは、ポリエーテルの末端をアミン化したもので、その反応方法は数種ある。最近では、ダイレクト法と言う製法が増えてきている。その場合だと反応率は、目的に合わせ自由に設定できるが、100%反応させるには、商業ベースではかなり無理がある。ダイレクト法でないと、大まか75%程度の反応率となり、これを上げると、濁りが出るだけでなく、副生成物他問題を起こす。もう一つは、一般的なアミンでない事から、エンジンオイルと反応してゲル化してしまう。さて、高純度は、ダイレクト法で造ったとしても凝縮などできるわけがない。

 

 それと同時に、ポリエーテルの分子構造によって、特に末端の分子構造により、溶解性が変わるし、熱安定の良いPEかどうかも大きく性能に差が出て来る。

 

 上記を読んで意味が分からなければ、大学の化学科の卒業生にでも聞いてください。

 

PEAは、現状数種出ているが、多くは熱安定性に問題があるし、そのまま使っても清浄性はさほど良いとは言えない。さらにLSPIを誘発する事をもっと確認しないで濃度設定されては、ユーザーはエンジンが破損してしまっても、気が付かず何か変だと思ったときはもう遅い!

 

 もっと勉強しましょう!