こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、我が子のbright spotを探そうというお話しです。
私事ですが、僕はアクション映画が大好きです。シュワちゃんやスタローンなどが大暴れして悪をやっつけると気分はスカッとします。最近では、ジェイソン・ステーやトム・クルーズですね。
TVや映画では、善は、最後には、悪に勝つと言う結果に終わります。めでたし、めでたしです。
あなたも、善は強いんだと、最後には善が勝つのだと、信じていますよね。
でも、現実には、悪は善よりも強い事が判明しているのです。それは、心理学的にも証明されているのです。
言い換えると、ネガティブな情報は、ポジティブな情報よりも強いのです。
人間は、どんなにいいことがあったとしても、ネガティブな方に目を向けがちです。
テレビやラジオ、新聞の一面を飾るのは、常に悪いニュースばかりではありませんか?
「小学一年生が、道で拾ったお財布を交番に届けました。おまわりさんが中身を見ると空っぽでした。でも、おまわりさんはお財布を届けた小学一年生に「偉いね」と、ご褒美に10円を持たせて帰しました」
こんな心温まる「事件」など、どこのメディアも取り上げませんよね。
良い悪いの問題ではなく、人間の脳は、ネガティブな事象に強く反応するようにできているのです。
これは、ネガティブな情報の方が重要だからなのです。
原始時代は、向こうから腹をすかした肉食恐竜が近づいてきたら、それを素早く察知しなければ命に関わります。
逆に、人間が美味しそうな魚を取り逃したところで、即、命には関わりません。
柴田は何故、こんなお話しをするのでしょうか?こんな話が、あなたの子育てには関係がないと思われますか?
実は、致命的な関わりがあるのです。
人間は、必ず「問題」に注目するようになっています。
問題に注目して、その問題をいかに改善しようかという事に全エネルギーをかけるのです。
■あなたの子育てでも同じです。
あなたのお子様を見るときに、先ず考えることは、どこでしょう?
- 足らない部分、うまくできてない部分はどこか?
- それを伸ばすためには、それを改善するためにはどうすればいいか?
ということを考えていませんか?
あなたに小学生の子供がいたとして、国語の成績が悪かったら「どうやって国語を伸ばそうか?」「そうだ!国語をみっちり教えよう!」と考えませんか?
塾に通わせようか、それとも親がもっと自宅で教えるか、あるいは、次のテストで何点とらなかったら、罰を与えようか?
などと考えてしまいませんか?
逆に、算数は出来ているから、国語は放っておいて、算数をどんどん伸ばそう!どうやって伸ばそうか?
と考える人は、ほとんどいないのではないでしょうか?
これは、あなたがお仕事をやっていたときも同じです。
私たち日本人は、常に「できていない所」「ダメな所」「不足なところ」に注目して、そこを改善しようと考えます。
この考え方は、部下や後輩の指導や同僚を見るときにも同じ目で見ていなかったでしょうか?
しかし、このアプローチでは良い成果は出ないし、ストレスが溜まるだけなのです。
あなたは、日頃こんな言葉を言っていませんか?
- 「どうして、こんな事が出来ないの!」
- 「いつまで、グズグズやっているの!」
- 「さっさとやりなさい!」
毎日、同じ事を叱っていませんか?そして、叱ることによって、それは改善されていますか?
改善されないから、また毎日同じ事を叱ってしまうのですよね。
このように、出来ていないところに注目すると、ストレスが溜まるだけなのです。
出来ていないところではなく、出来ているところを認めてあげる。そして、その上手くいっている事を伸ばしてあげること。
このアプローチを取れば、あなたのお子様はどんどん伸びていきます。そして、お子様の笑顔がどんどん増えていくのです。
■bright spotとは?
今、上手くいっている所。これを、bright spot(ブライト・スポット)といいます。bright spotを日本語で言うと「輝いているところ」という意味です。
輝いているという英語には、Shineもありますが、Brightのほうは、もっと強い光や、一点に集中した光や明るさを意味しています。
つまり、子供が最も輝いている点、もっとも自信を持っている点ということです。
育児に大切なことは、この「bright spot」に注目して、それを言葉に出して認めてあげることなのです。
これは、夫婦関係でも同じです。旦那様の悪いところを探せば、山ほど出てきますよね(^^;)
悪いところばかりを探していると、夫婦関係は絶対にうまくいきません。
しかし、bright spot、旦那様のいいところ、好きなところ探して、それを言葉に出して伝えれば、夫婦仲は、どんどん良くなります。
今年の年末年始は、ご家族でそれぞれの「bright spot」を話し合って下さい。
そして、お子様の「bright spot」を話し合って、それをもっと伸ばすには、どうすればいいのかを話し合って下さい。
育児でも、お子様が「出来ているところはどこ?それをどうすれば、もっと伸ばすことが出来る?」と考える習慣を付けて欲しいのです。
■善と悪では悪のほうが強い
話を戻しましょう。悪の考えは善の考えより強いのです。ネガティブはポジティブより強いのです。
意識しないと、人間は自動的に問題(悪いところ、出来ていないところ)を探すようになるのです。
あなたが、ネガティブな思考習慣を持っていれば、いつまで経っても育児が楽しくなることはありません。
でも、ポジティブな思考習慣を持てば、いつかは自然にいい結果に繋がるようになります。
来年は、是非、bright spotを探す事をあなたの思考習慣にして下さい。きっと、あなたの育児が楽しくなってきますよ。
今年も、このブログはあなたの育児に少しはお役に立てたでしょうか?もし、このブログが、あなたの育児に役に立ったと思われたなら、是非、育児に悩んでいるお友達に教えて頂ければ嬉しいです。
多くの人は、明日からお正月休みですね。事故に合わないように余裕を持って帰省してくださいね。
来年も、少しでもあなたの育児に役立つ情報を発信させて頂きます。あなたの育児がもっと楽しくなるように頑張ります。
今年も読んで頂いて本当にありがとうございました。素晴らしいお正月をお迎え下さい。
日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。