イヤイヤ期の子どもに無視された時にとる親の間違った行動 | 好奇心を満たせば育児は本当に楽になる

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赤ちゃんは「好奇心」のかたまりです。その「好奇心」を満足させることが育児のコツ。あなたの育児が楽しくなります

 

こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママも多いでしょう。

 

 

「イヤイヤ」と言われるならまだしも、親の言葉を無視されると感情を抑えきれずに、ついつい言葉も乱暴になってしまうこともよくあることです。

 

 

どうして、子どもが親の言葉を無視するのでしょうか?柴田に言わせればそれは「小さな反抗」の一つなのです。

 

 

例えば、そろそろご飯にするから片付けて欲しいと子どもに伝えます。しかし、子どもとしては「今いいところなんだから、もうちょっとやらせてよ」といいたいのですが、そんなに言葉の語彙も持ち合わせていません。

 

 

そこで、親から見たら無視されたと捉えてしまいがちではないでしょうか?そうすると、次第に感情が高ぶってきて強い言葉で「片付けなさい!」「何度言ったらわかるのよ!」などとガミガミと言ってしまいます。

 


しかし、子どもから見れば、夢中になって遊んでいる時に「片付けなさい!」と言われてもやりたくないですし、また、頭ごなしに怒られたりするのは子どもでなくても嫌なものではないでしょうか?

 

イヤイヤ期というのは自我が出てきた時期です。そんな自我が出てきた子どもが親の都合で(もちろん子供の為を思ってのことですが…)、無理やり言う事をきかされそうになる時に「小さな反抗」として『無視』という対抗策を出してくるのです。


もちろんママとしては「無理やり」なんて考えてもいませんが、イヤイヤ期の子どもは言い方によっては『させられる』と思ってしまう場合があります。

 

 

柴田とのコンサルでは、そんな自分では「正しいしつけ」をしていると思いこんでいるママたちに気づいてもらう方法の一つとして、時には厳しい言葉もぶつける時があります。例えば、こんなメールを頂いたときです。

 

 

 

こんにちは、○○です。

 

 

最近、自分の気持ちが強くオムツを替えようとしても完全無視。犬の餌もお願いしても無視。

 

 

ウンチしているから、「してる?」と聞いても「してない」と。「お尻が痒くなるから取り替えましょう」と言っても、無視。「お話ししてるよね」って言っても無視。

 

 

「うんち出たらどうするんだっけ?」と聞いても無視。「替えたくなったら教えてね」としたら、ずっとそのまま遊び続ける。こちらも放っておいたり、少ししたら、また「なぜイヤか」聞いてみたり。

 

 

それでも、歌を歌ったり独り言喋ったり、馬鹿にしてるかのような態度をし続けられ、相手は子供とはいえ、段々苛々。

 

 

犬の餌もそんなでしてくれず。こっちはその度にイライラ。時間の無いときはもう爆発です。「もう知らない!」と出て行ったら泣き叫んでました。

 

 

お着替え、餌やり、お出掛けの準備、ご飯前の準備、どれもこれも本当に時間が掛かります。

 

ノリノリで準備出来るときもありますが、やるまでが、あの手この手でやってます。「美味しいもの食べに行くから準備しよう」と言った時も無視でした。何度伝えても。

 

『いいよ』と言ってくれても、いざ、その時になると全く動こうとせず。挙げ句の果てには『行かない』と。なので、お家に置いて出て行きました。そしたらすごい泣いてました。

 

しばらくして戻って、「ママ美味しいもの食べてきた。おいしかった」と言ったら、その後ずっと『ママ美味しいもの食べたの?』と。「そう、太郎くん(仮名)行かないって言ったから。今度は用意出来て一緒に行けるといいね」と言いました。

 

それからは、やっちゃダメと思いながらも、なかなか行動しないので「またマ1人出て行くよ」と言うと、すごい早さで支度します。即効性はありますが太郎の為にはまったくなっていない訳で…。

 

でも、私のイライラが辛くて無理です(T.T)なんで最近こんななんでしょう。アドバイスお願いします。

 

 

 

太郎くんは、この時2歳4ヶ月です。今までは、本当に素直で自慢の息子さんでした。その自慢の息子さんがイヤイヤ期に入ったのです。

 

 

母親としては、突然の太郎くんの変貌に、それまでの冷静さを失ってしまったのですね。

 

 

イヤイヤ期は、お子様も、自分自身どうして良いのかわからないという時期でもあるのです。

 

 

それを見て、母親もどうしていいかわからなくなる。そして、力尽くで、そのイヤイヤを押さえ込もうとする場合が多々あります。

 

 

このメールを読んだ柴田の返事はこちらです。

 

 

 

◯◯さん こんにちは 柴田です。イヤイヤ期が始まりましたね。


しかし、最悪の対応ですね。テキスト読んでいますか?あまりに良い子だったので、気を抜いた結果ですね。

 

ちょっと、◯◯さんを叱らないといけませんね。小さな子供を、いじめてどうするのです!まだ、この世に生まれて、二年余りしか生きていないのですよ。そんな小さな子供を、大の大人が、同じ土俵に立って、叱りつけるとは何事ですか!

 

反抗は、成長への一里塚です。今まで、なんでもハイハイと言うことを聞いてきた。じゃ、ノーといえばどうなるのか?それを知るための行動なのです。

 

そのまま何でも素直に言うことを聞いたまま成長すれば、必ず思春期に大きな反抗が待ちかまえているのです。

 

今は、思う存分反抗させて下さい。時間をたっぷり取って、反抗の時間的余裕を取ってあげて下さい。仕事なんか、ほっといて、子供の成長を見守って下さい。

 

太郎君は、一生懸命大人への道を開こうとしているのです。添付ファイルを御主人と一緒に読んで下さい。そして、太郎君に謝って下さい。
※イヤイヤ期の対処法
 

 


 

いつもは心優しいアドバイスを心がけているのですが、時には厳しい言葉で「母親」を叱りつけることも必要なときがあります。

 

 

さて、こんな厳しい言葉を投げかけられた◯◯さんは、どう受け止めたのでしょうか?もしかして、感情を高ぶらせたのでしょうか?その日の夜に、お返事が返ってきました。

 

 

 

柴田さん こんばんは。最低最悪の親、◯◯です。。。

 

気を抜いていたんです。そして、何故か自己流になって、それで合っていると思い込んでしていました。

 

昨日の事はベッドで謝りました。半目になっていたけど『うんうん』とうなずき許してくれました。眠すぎて太郎くん半目だったので、明日もう一度謝ります。

 

昨日の私の行動は正しいと思っていただけに情けなくて馬鹿親としか言いようがない。

 

玄関の外で太郎の為だと、泣いて『ママ行っちゃった!ママ行っちゃった!太郎も行く!!!』と泣き叫ぶ声を辛くても(我慢だ)と、ずっと玄関ドアの外で立って居たんですから…。最悪ですよ私。

 

もう、手遅れではないのかと不安で仕方ないです。今日は『ママこわい』と、ふとしたときに言われてしまいましたし、『ママ行っちゃったの』とも何でもないときに言ってました。。。

 

仕事どころではないですね。今、すごい大事ですね。添付された資料を主人と読みました。メールと資料で私は涙です。反省です。

 

イヤイヤに対しては、いつも肯定はしていたのです。ただ、無視。そして、意見が変わる。変わってからもやらないや無視。これにはどうしていいのか分からずワガママだと思ってこんな形を取ってしまいました。

 

 

それが成長だったとは。。。もっともっと早くに相談するべきでした。本当にありがとうございました。明日から太郎の成長を喜び、対応していきます。

 

 

無視されても太郎を認めてあげて本当に信頼される親になれるよう試練に打ち勝ってみせます!頑張ります。

 

 

 

よかったです。柴田の叱咤に感情を高ぶらせること無く、素直にご自分の行動を反省して頂けましたね。柴田も、すぐにお返事を返しました。

 

 

 

◯◯さん おはようございます 柴田です。

>気を抜いていたんです。そして、何故か自己流になって、それで合っていると思い込んでしていました。

 

いいですね。素直ですね。素直に自分を省みることが出来る。◯◯さんは、素晴らしい女性です。

 

松下幸之助は必ず「素直になりなさい」と教えています。「全てを受け入れる赤ん坊のような心になれば、不満は消え、心が豊かになる。すると、物事の真実が見えてきて、力強く成長できる」と教えています。

 

>無視されても太郎を認めてあげて本当に信頼される親になれるよう試練に打ち勝ってみせます!

 

やはり、業界のトップセールスですね。言葉に力強さがあります。そのパワーを育児にも向けて下さいね。応援しています。頑張って下さいね。

 

 

 

ご相談して頂いたママは、フルタイムで働いているキャリアウーマンです。営業職で常にトップの成績を上げていらっしゃいます。

 

 

お客様との対応では比類なき才能を発揮されておられましたが、育児に対しては次々と出てくる悩みに押しつぶされそうになっていたのです。

 

 

そこで、柴田のブログを見つけて頂いて顧問契約を結んで頂きました。今回のご相談は顧問契約を始めて10ヶ月後でした。

 

 

それまで毎日のようにメールでのやり取りを交わしていたので、ママさんの心の中も全て把握していました。だからこそ、強い叱咤が必要だと判断したのです。

 

 

勘違いしないで頂きたいのですが、柴田は誰にでもこんな強い叱咤をしているわけではありません^^; そして、先程のメールに引き続き、次のようなご報告もいただきました。

 

 

 

柴田さん、こんにちは。○○です。

 

 

メールありがとうございました。昨晩テキストを読んで寝ました。基本のテキストを開いたのは、いつぶりだったか。。。すみません。。。

 

 

こんなに大切な事が書かれていた事、思い出してドキッとしました。息子にごめんと。

 

 

今朝は、息子を起こす前に、再度、目を通してから起こしました。もぅ、全然イライラなんてしませんでした(^-^;) いつもと同じ息子なのに(^^;)(^^;)(^^;もう愛おしくて愛おしくて。

 

ご飯食べてるとき、隣で謝りました。「この前ママが1人で食べに行って置いて行くようなことしてごめん」と。


 

そしたら、『ママ1人でハンバーガー食べたの』と。(ハンバーグの事ハンバーガーと言います(笑))

 


「そう、行かないって言ったあなたを置いて1人でいったの」

「そして、えーんえーんってなってるあなたを放ってたの」

「怖かったよね。寂しかったよね。本当に本当にごめんね。もう二度とあんことしないからね。本当にごめんね」と。


 

そしたら、顔色が変わって真剣な表情になり、目を見てくれました。


 

「許してくれる?」と聞いたら、腕を首に回してくれてギュッと私のことを抱きしめてくれました。そして、『うん、もういいよ』って言ってくれました。(T.T)

 


「ママね、イヤイヤってなってるあなたも大好き」

「えーんえーんってなってるあなたも大好きだから、どんな感情もそのままだしてね」

 

 

て言ったら、うんうんってして、すごく嬉しそうな顔をしていました。伝えられて本当に良かったです。

 


柴田さんのお陰です。本当にありがとうございます。

 


 

このメールを読んだ柴田は、その光景を思い浮かべて涙が出てきました。太郎君の気持ち、ママの気持ちが手に取るように伝わってきました。仲直りできて良かったですね(^^)

 


イヤイヤ期は、成長の一里塚です。その姿を優しく見守る必要があるのです。信頼関係が出来ていれば、すぐにイヤイヤ期は過ぎ去っていきます。

 

 

もちろん、柴田とこちらのママとの信頼関係が築かれているからこそ、こんな厳しい言葉もぶつけることが出来たのです。そして、素直に受け入れて頂いたのです。

 

 

「しつけ」るときに、「感情的な怒り」では、効果はありません。愛情を持って、それを感じさせる「叱り」方が、時には必要になります。

 

 

子育ての期間は、苦しい時もありますが、あっという間に終わってしまうのも事実です。掛け替えのない素晴らしい育児という時間を楽しんで頂きたいですね。

 

 

せっかく天使があなたの所に舞い降りてきてくれたのです。育児で悩むのは、もったいないことです。

 

 

日本母親支援協会はあなたの育児を応援します。お聞きになりたいことがありましたら、こちらでご質問くださいね。

 

 


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