・フェデラーのグリップテープの巻き方(元グリとオーバー)
・みんな大好きロジャーフェデラー選手!のグリップ、しかも握り方ではなく
「フェデラーの元グリとオーバーテープの巻き方」という日本ではかなり珍しいタイプの記事を書きます。
「フェデラー巻き」に至るまで
PriorityOne(ツアープロ向けのラケットカスタム会社)で
実際にフェデラー選手のラケットを調整されているRonYuさんの画像や
海外ファンサイトなどで実際に使用されたラケットを所持している方の写真を見て
予想ではなく正解に辿り着きました。
・まず
フェデラーの元グリは「PriorityOne製」のレザータイプである。
フェデラーのオーバーテープは「ウィルソン」である。
・そして「フェデラー巻き」が参考になる方の条件といいますか大前提があります。
1、元グリの「始点(巻き始め)」の干渉を受けやすいラケットの下の方(やや長く)を握っている。
2、そのため、必ずフォアはこっちバックはこっちと「ボールを打つ面」を決めている。
3、フォアの握りはやや薄い。(アームはグリップの太さによってはストレートでも厚い握りが可能になるのでどちらでも)
4、コンチ握りを多用する。
番外編、バックはシングル。
(シングルバックの握りをした際何故フェデラーがこの巻き方をしているのか一番納得ができますが、両手バックでも十分味わうことはできます)
上記は全てフェデラーのことをさしています。
この4つの項目をご覧になって「ワイもそうやで」という方にのみ響くのが「フェデラー巻き」です。
フェデラーが自分のために編み出し巻き方ですので当然といえば当然ですね。
では巻いてゆきます。
この記事ではウィルソンの「W」マークの下側がボールを打つ面とします。
つまりバックハンドを除く全てのショットはこの形、この面のままボールを打つイメージです。
テープが汚くてすみません。
普段は極薄キモニーを巻いていて今回は以前使っていたウィルソンのテープを引っ張り出してきました。
フォアで握った際に指が来る面、この面のド真ん中が元グリの始点となります。
そしてグルっと1周させてから、始点となっている面の終わりから斜めに巻いていきます。
正直これにてこの記事の役目は終了ですが まだまだ書いていきます!
この画像は先ほどの指側ではなく逆の面、手のひら側となります。
画像では右側、どんな握りでも指が来ることが多い方がポッコリしてるのがミソです。
画像のド真ん中を境にして、右半分はポッコリ、左半分はツルっとなだらかになるように意識して下さい。
この状態でシングルバック握りをした際の感触はまさに「ロジャーやるじゃん!」とご納得されるはずです。
オーバーはフォア握りをした際の手のひら側から巻き始めます。
ウチには黒テープしかありませんでした。。。
グルグルっと巻いたら完成です。
・フェデラーのようになりたいという方はもちろん
4スタンス理論のチェックをしてみて、フェデラーと同じB2タイプだった方は特にこの「フェデラー巻き」を試してみてください。
ガスケのようにこだわり過ぎてナダルに指をさされながら笑われる選手もいますが
テニスが上手い人は必ず自分に合った元グリの形を見つけていますし、上達に伸び悩んでいる方は元グリから見直されてみてはいかがでしょうか?
自分に合っていない形の物を握っている時点で当然コントロール、パワー、スピンの再現性の向上は望めません。
そして合っていないことで手首や肘や腰のケガにつながることだってあるでしょう。
また、大半の方の「準備の遅れ」は反応速度の遅さではなく、グリップチェンジの遅さが原因のような気がします。
きっと、自分に合ったグリップの形を見つけた瞬間から何段階もテニスのレベルがアップするはずです(^^)