・レッドウィング PT91とPT99 スエード
・流行り廃りの輪から外れた超ド定番のブーツです。
その中でもスエード素材、しかもPT91とPT99に絞って書いちゃいます。
ウェスコを筆頭に高い、上質なブーツはいくらでもあるんですけどね。
時計と同じ、ロレックスより高い時計なんていくらでもある。
ピゲやミルとか、でもみんなロレックスが好き、だって「王道」だから。
レッドウィングも一緒。やっぱレッドウィングに帰ってきちゃう。
方々で語りつくされているブーツですので
現行モデル(材質も形も私的にナシ)を省いたこの2つのモデルを
もうザックリ、偏見マックスな感想で雑に後押しできたらなって思います。
・左がPT99(いただき物)、右がPT91(相棒)です。
右のPT91が大人気で芸能人がよく履いているモデルです。
サイズや状態やタグでピンキリに価格は違ってきますが
PT91の現実的なサイズや状態、いわゆる「良品」に限定すると今は大体4万~15万くらいでした。
私は10年とちょっと前にPT91のおそらく一番人気サイズのデッドストックを7万くらいで購入したのですが
それから高騰しているのか下がっているのかはよくわかりません。
・先にお伝えしますと
この大人気のPT91(PT83)ですが、5万円ちょっとで復刻しています。
#9269です。
ですのでこだわりは無いけどカッコイイのが良いという方は
現行モデルや当時物ではなく、完全な新品として購入できる復刻品をオススメします。
「復刻はイヤだ」「当時物が良い」というこだわり派、でもよくわからない、という方だけお進みくださいませ。
・奥がPT99、手前がPT91
そもそもこのスエード(ラフアウト)タイプ、日本のニーズを受けて90年前後に登場したものらしいです。
ちなみに製造年代を表すPT〇〇という数字、このスエードにはPT83も存在します。
ただすぐにPT91のタグに移行しましたし、PT83とPT91に特に大きな違いは無いためここでは同一視します。
ザックリ記事なので。
なぜPT99ではなく
PT91やそれ以前の物を芸能人らがこぞって履くのか。
それは「ベルトの位置が低いから」です。
低さ順は PT91(PT83)>>PT99>>>>現行たち
PT91が低い部類になり、PT99はそれよりは高いのです。
全モデルを見ると、PT99のベルト位置が中間、基準になるとも言えます。
ただベルト位置には個体差があります。
これはベルトの付け根で判別できます。
バックルも違いますが、正直そこは履いてるとどっちでもいいです。
スエードの質感にしてもそりゃ様々ですが
そもそも同一の左右からしても全く違ったりするんで、アメリカンらしく気にしてたらキリがない精神でいきましょう。
・吊るしたジーパンに通すとこれだけベルト位置に差があります。
PT91は裾がバックルに引っかかるためベルトが常に丸見え。
PT99はちょうどすっぽり、たまにチラ見えする。
ただ
私はPT99のベルト位置けっこー好きです。
本当にちょうどジャストすっぽりベルトが隠れる位置に配置されているのです。
「低けりゃ良いってもんじゃない」って明確な意図が伺えるし、狙ってこの位置にしたんだろうなぁというこだわりを感じる。
そのため、置いて見てもPT99はカッコいい!
PT91じゃなくてPT99が好き!って人がいても全く不思議じゃない。コレはコレで一つの正解に辿り着いたのかなって思います。
ちなみに現行は
たぶんデザイナーが目隠しして「ココらへん!」とベルト位置をテキトーに決めたのでしょう。
位置が高すぎる。高すぎてズボンの裾の形を変えてくるレベル。
さらに、採寸したモデルが運悪くその時期ふくらはぎがパンパンだったのでしょう。
シャフト(全体のバランスを決定する筒のところ)が太すぎる。
脱ぎ履きしやすい意図があるようですが、いらんおせっかいです。お気持ちはわかりますが。
ベルトの位置よりシャフトの太さが気に入らないって方も多いのかなって思います、91や99のようなスマートさやセクシーさが無い。
現行はマジでナシです。
・そしてPT91は復刻しています。
今なら新品で買えます。
・また私がスエードエンジニアを買うときの選択肢はこのPT91(PT83)かPT99の二択になると思います。
現行モデルは論外ですし。
PT91とPT99はどちらが1位2位ということではなく
それぞれ違うゴールにたどり着き、双方ともそれぞれの完成系なのです。