「草間彌生 版画の世界」展@松坂屋美術館
2025年11月12日(水)研修が早く終わった帰り道、ふらりと松坂屋美術館へ。現在開催中の「草間彌生 版画の世界-反復と増殖-」を鑑賞してきました。草間彌生さんの作品を見るのは、昨年の夏に松本市美術館以来です。鮮やかな版画が語る日常と記憶 会場に入ると、草間さんならではの色彩が目に飛び込んできます。帽子や果物、故郷・松本市の風景を描いた「わたしのお気に入り」シリーズは、どこか懐かしく、温かい気持ちに。 この展覧会は、松本市美術館の草間コレクションに作家蔵の作品を加えたもの。日常のモチーフが水玉や網目で彩られ、版画ならではの繊細な表現が光ります。ファッションと植物、そして南瓜 「帽子」「靴」「ドレス」など、ファッションをテーマにした作品も並び、草間さんの遊び心が感じられます。植物モチーフの作品では、ビビッドな色彩とドットのリズムが印象的。 富士山を描いた木版画は、職人の手仕事が光る一枚。空に浮かぶ1万4000点以上の水玉を丁寧に再現したというから驚きです。 そして、草間作品の象徴「南瓜」も勢ぞろい。黄色や赤のかぼちゃが並ぶ「愛すべき南瓜たち」コーナーは、立体感のあるドットが見どころです。制作映像とフォトブースも必見 草間さんがペンを走らせる制作映像も展示されていて、創作の瞬間に立ち会えるような感覚に。出入口には、作品映像と自分の姿が重なる「特設フォトブース」も。白い服で訪れると、色彩がより映えておすすめです。恥ずかしいので、顔出しはなしです。展覧会情報会期:2025年9月27日(土)~11月16日(日)会場:松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)入場料:一般1,800円、高大生1,300円(税込)草間彌生さんの版画は、色彩と反復の力で、日常の中にある美しさをそっと教えてくれます。会期も残りわずか。気になる方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。