2023年5月12日(金)
1か月前から予約申し込みして、楽しみにしてた乱歩の講演会。
開場時間の13時30分には、千種文化小劇場に到着しました。
名古屋市営地下鉄桜通線「吹上」駅から北へ約3分ほど歩くと、見えてくる蔦に囲まれた建物。
歴史講演会 『江戸川乱歩 デビュー100年!乱歩作品を地理で読み解く。』
日 時:2023年5月12日(金) 14時~16時
入場料:500円
会 場:千種文化小劇場(地下鉄桜通線吹上駅7番出口徒歩3分)
講 師:小松史生子先生(金城学院大学文学部教授)
(チラシより抜粋)
名古屋出身の作家・江戸川乱歩が「二銭銅貨」で文壇デビューして、今年で100年目に当たります。実は乱歩は、あまり知られていませんが、旅が大好きで、生涯を通じて全国を放浪して歩きました。乱歩作品に鏤められた土地の名前から、彼の作品世界を地理学的に読み解いてみましょう。
初めて来ましたが、劇場内部がニークで、舞台の周囲を客席が取り囲む円形劇場のようなスタイルになっていました。
講演メモ
・江戸川乱歩、本名は平井 太郎。名古屋には3歳から18歳まで暮らしていた。
作品のモチーフにも名古屋が多い。エッセイでも「私は純粋名古屋人である」と書いている。
「乱歩と名古屋」小松史生子著、「乱歩と東京」松山 巌著
・江戸川乱歩居宅跡記念碑建立の紹介
別冊太陽「江戸川乱歩」に小松先生が寄稿。不況時でも絶版にならないのは夏目漱石と江戸川乱歩。
・2024年は、江戸川乱歩の生誕130年
・重要な作品には地方色が出ている。
名古屋を舞台にした乱歩作品:『百面相役者』『石榴(ザクロ)』『猟奇の果て』
鳥羽を舞台にした乱歩作品:『算盤が恋を語る話』『パノラマ島奇譚』『孤島の鬼』
長野を舞台にした乱歩作品:『魔術師』
・江戸川乱歩と岩田順一の交流
・乱歩の作品に出てくる人物には、モデルがいる。
・乱歩は遊郭の跡地のホテル、旅館に泊まることが好きであった。
最後の質問タイムで、「乱歩に限らず、なぜ名古屋だけで完結する文学作品が少ないのか」がありました。
小松先生は、東と西の文化圏に挟まれて通過点でしかなかったからと思われます。特に近代文学では東京一極集中でしたから。
これから出てくることを期待します。
ひとり講演会、ひとりランチも私の大切なリフレッシュ時間です。(^^)/
本日9,163歩。