2020年10月24日(土) 晴れ

講演会の申込をギリギリでしましたが、間に合ったようです。ウインクキラキラ

 

展示室を出て、サブオリエンテーションホールへ。市民ロビーを抜けてさらに奥にある会議室へ移動。


 

講演会「牛島憲之の世界」
講師:志賀秀孝(府中市美術館学芸員)
日時:2020年10月24日(土曜) 午前10時30分~正午
場所:稲沢市荻須記念美術館 会議室
参加費:無料(但し、特別展観覧券の半券が必要)
定員:30名(事前申込み必要)

 

静謐(せいひつ)なる「和画」のへの挑戦』と題して講演。下の写真は講演前の様子ですが、実際はほぼ満席でした。

 

【講演メモ】
・人柄:温和で誰にでも平等に接する。→絵に人柄が出る。
   牛島の作品は、のびやかで、静けさをたたえ、かわりやすく、明るい画風として親しまれている。
   河北倫明氏(美術評論家。京都国立近代美術館館長)が初めて「静謐」という言葉を使って評価。
   (静謐:静かで落ち着いていること。また、そのさま)
・仮説:『牛島作品の良さは、穏やかさ、静謐さだけでは語れないかも』
・結論:日本的絵画への純粋な挑戦
   絵の力には”満ち潮”と”引き潮”のような異なるタイプの魅力がある。
   牛島は非常にまれな”引き潮”的絵画かもしれない。
・絵画との出会い:小学校のときから絵が大好き。熊本の裕福な地主の息子
 坂本繁二郎の作品《魚を持ってきた海女》を見たことがきっかけ。
 東京美術学校時代は、あまり学校へいかなかった。写生に疑問を持つ。デッサンきらい。

 牛島憲之は荻須高徳猪熊弦一郎小磯良平とは東京美術学校の同期生でしたが、交流はあまりなし。
 芝居好き。ビリで卒業。
 西洋画法への反発→『劇場的虚空間絵画の創造』
 東洋は理想を描く(西洋は現実を描く)牛島の絵には影がない。色を重ねて描く。
 上杜会(じょうとかい)(1927年の東京美術学校西洋画科卒業生全員で結成した級友会)

 

 

・西洋画法への反発→『劇場的虚空間絵画の創造』
 東洋は理想を描く(西洋は現実を描く)牛島の絵には影がない。色を重ねて描く。
 上杜会(じょうとかい)(1927年の東京美術学校西洋画科卒業生全員で結成した級友会)
 「穏やかな、そして孤独な幸福感」リアルより劇場的空間を描く方向をめざした。
 幸福な風景画、現実の理想化(デフォルメ)
 日本的絵画→和画
 現実の非再現、脱遠近法、脱質感表現
・活況には「不安な陰り」、停滞には「安寧」

 《山峡の秋》が唯一の戦争画
 《昼の月》きめ細やかな空間、軸物のよう。理想的な空間を描いている。

 

最後にいい質問がありました。自分もそう思っていたところでしたので。ウインク

  Q:のびやか、明るい作風だが、絵本には使われていないか。(描いていないか)」
  A:気が付かなかった視点。調べてみます。

志賀先生、興味深いお話しありがとうございました。牛島作品の見方が変わりした。