ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
いきなり渡された白い封筒。
最初は何かのお知らせかと思ったのですが、封はしておらず、中味も空っぽ。
クリスマスの1週間ほど前、マンションの警備員から渡された謎の封筒を前に、私たちは「これってなんなん?」と、頭をひねっていました。
フィリピンに赴任して最初に迎えたクリスマス。
東南アジアでは珍しく、カトリック教徒が多い彼の地では、クリスマスは1年の中で最大のイベントです。
「“er”になると、クリスマスシーズン到来」と言われるくらい、早くも9月(September)にはクリスマスの準備がスタート。
12月にもなれば、皆がそわそわして仕事も滞りがちです。
そして、後から、先輩の赴任者に教えてもらったのですが、クリスマスの時には、マンションの管理人、警備員など日頃お世話になっている人たちにちょっとした心づけを渡す習慣があったのです。
つまり、先の白い封筒は「これにお金を入れてね!」というメッセージだったという訳です。
運転手やメイドなど直接雇用している人には、クリスマスボーナスを出すというルールは事前に知っていました。
しかし、会ったら挨拶を交わす程度のお付き合いで、名前もよく知らない人にまでお金をあげるということは、念頭にはなかったのです。
結局、最初のクリスマスは何もあげなかった我々。
習慣を知ってからは毎年きちんと心づけを渡すようにしましたが、それまでは、「あの日本人はケチだなあ・・・」と思われていたかもしれません(汗)。
白い封筒は警備員のお兄さんがニコニコしながら私に渡したもの。
先方としては、それを渡しさえすれば、説明不要。後は待っていれば、お金をもらえるものと思っていたと推測されます。
しかし、こちらにそれを理解する知識や経験がなかったために、先方の意思が上手く伝わりませんでした。
会社においても、一番難しいのは、コミュニケーション。
「これぐらいは分かっているだろう」
「当然やってくれるはずだ」
「以前に1度指示してあるから大丈夫」
と、経営者が考えていても、なかなか思うように社員は動いてくれません。
あうんの呼吸で事が進めば良いのですが、そこまでの域に達するには、かなりの時間と努力が必要です。
伝えるだけでは不充分で、伝わってこそのコミュニケーション
手を変え、品を変え、時間を変え、熱意と根気が求められる分野です。
社長と社員とのコミュニケーションで言えば、社長の言葉はご本人が想像している以上に社員にとっては、すごく重みがあります。
繊細な心を傷つけるのも言葉、また、繊細な心を癒すのも言葉。同じ使うなら、人を貶めるのではなく、人を高揚させるために言葉を使いましょう。
「言葉を粗雑に使って、相手の意欲を低くするのは成長が止まる会社、言葉を丁寧に使って、相手の気持ちを高めるのが成長し続ける会社」
です。
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