本来の意図はなかなか伝わらないことを踏まえて伝え切る | 心意気から始める経営改革のススメ

心意気から始める経営改革のススメ

感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。


クライアント先で社員の方と話をしていると、経営者の言葉はご本人が想像している以上に社員に重く受け止められているのを感じることがあります。

そして、中には、経営者の意図とは違った形で言葉が一人歩きしていることもあります。


ある会社では、一つの業務目標を巡って、


・経営者の意図:一日一個ずつでも進めることが大事
・社員の解釈:とにかく件数を出すことが大事
 

という形で微妙にズレが生じていました。


経営者が伝えたかったのは

中味が大事だが、それにこだわっていると、なかなか前に進まない
 ↓
まずは件数を出すことで習慣化する
 ↓
次に数だけでなく、質も向上させる

ということのです。

しかし、「数を出せ」というのが必要以上に重く社員にのしかかり、かえって社員の行動を止めてしまった模様です。


このように、指示したことのある部分が重くなってしまうと、結果的に、その他の部分が軽くなってしまいます。

先のケースで言えば、中味や質の向上といった部分が軽く受け止められてしまいました。

このように、経営者の言葉がバランスよく社員に伝わらないということはよくあるケースです。

 

 

いくらITが発達し、システム化が進んだとしても、会社という組織を動かすのは人。そして、その人を動かすのは言葉。

もし、本来の意図が上手く伝わっていないと感じておられるなら、一貫性を持って、言葉と行動で何回も繰り返し説明し尽くしましょう。


「経営者の言葉が軽く流されて、社員の腰が重いのは成長が止まる会社、経営者の言葉が重く響いて、社員の足腰が軽いのが成長し続ける会社」

 

です。

 

 

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