ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
経営者とお話すると、100人が100人「もっと売上を上げたい」とおっしゃいます。
どうやって売上を上げるか。経営者にとっては永遠の課題です。
でも、時には無意識的に売上をもっと上げたいという思いとは矛盾する言動をしていることがあります。
以前起業家の勉強会に出ていた時もある参加者の方から「それって売上が要らないってことですよね?」と突っ込みを入れたくなるような発言がありました。
ある経営者が「『もう問い合わせしないでくれ』って気持ちになりました」と言われていたのです。
もちろんその経営者はもっと売上を上げるために勉強会に参加されていました。そして、あるサービスをリリースしたところ、かなり問い合わせが殺到していました。
でも、当時はお一人で経営されていたので、増えた問い合わせも一人で対応せざるを得ませんでした。
このため、本来は問い合わせが増えることは売上が増えることにつながるので嬉しいはずなのに、
問い合わせが増える→資料発送の作業が増える→面倒くさい→発送できていない資料が貯まる→だんだん憂鬱になる
という流れになってしまったのです。
中小企業では仕事量に応じた業務フローになっていないことがあります。
その場合、社員の誰かに過度な負担がかかっていたり、どこかで「面倒くさいなぁ」という気持ちが起っていたりして、数量の観点から売上を増やす際のボトルネックになっていることが少なくありません。
一定の仕事量を超えると、仕事がストップしてしまう業務フローはお金も仕事も回る座組みとしては不十分。
「営業周りだけ注目して目を回すのは脆い会社、事務周りにも着目して仕事を回すのが強い会社」
です。
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お金で解決できる問題はまずお金で解決するのが早道を念頭に座組みをつくる
会社経営は最終的には「いかに人材を育てられるか」に帰結しますが、業績が安定するまでは「人が育たなくても、仕事とお金が回る座組みづくり」に集中しましょう。
なお、お金の問題も当面は心配なく、売れる商品もあるのに、人の問題がボトルネックになって売上が伸び悩んでいるという場合は、「こちら」の仕組みを人材育成に取り入れることもご検討ください。