ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
「あぁ、お金がいっぱいある!」
「そんな小さい頃からお金に興味持たんでいい。元に戻しておきなさい!」
ある年のお正月、実家に帰った時のこと。
もうすぐ小学生になる甥っ子が食器棚の上に置いてあった小銭を見つけてはしゃいでいると、すかさず父が注意をしました。
ちょっと怒られてびっくりした甥っ子は小銭をしぶしぶ元のところへ。
さわっちゃダメなものを子供の目につくところに置いておく方もどうかと思うのですが、私の親の世代だと「子供はあまりお金に興味を持つべきではない」という固定観念があるようです。
「日本人は外国人と比べて商売が下手だ」とよく言われますが、子供の頃に「お金にあまり関心を持たないように教育されている」ことも原因の一つです。
お金を増やそうと思えば、「お金に関心を持つ」ことが大事。
日本にキャッシュフロー経営を定着させるには子供の教育のやり方から変える必要があるかもしれません。
お金に対しては、いろいろな人がいろいろなことを言っています。ただ、一つ確実に言えることは「お金は逃げれば魔物になり、向き合えば指標になる」です。
ちなみに、ここ半年ほど事業再生関連の仕事を行っているのですが、事業再生に陥った企業の共通点の一つは、「資金繰り表を作っていない」こと。
会社の資金繰りを資金繰り表を作らずに、経営者が頭の中で計算しているケースが多いのです。
ただ、数字は頭の中ではなく、資金繰り表として客観的に見える形にしておかないと、判断が後手後手になります。
よほど利益率の高いビジネスモデルでない限り、資金繰り表を作ってお金に向き合っていないと、いつかはお金が足りないという状況に陥るのはある意味必然です。
簡単なもので良いので、資金繰り表を作って、当面の間いくらくらいまでなら損を出しても大丈夫なのかをつかみましょう。
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勘定を整えて自社の損得勘定を頭に一旦入れたら、後はお客様の得になることを集中することでトータルとして新しい市場を開拓するまでの時間を短くできます。