心意気から始める経営改革のススメ

心意気から始める経営改革のススメ

感情と紐づき、その人を突き動かす原動力である「心意気」を言葉にし、売上アップや人材育成に活かす「心意気経営」。「孤立無援」の状況を個性が立って応援される「個立応援」に変えることで、一人ひとりが自然体で成長し、真価を発揮する世界を目指します。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

事業を立ち上げて、ある程度軌道に乗ってきた時、経営者が直面するのは、

誰に、何を、いつ、任せるか

です。


優秀な経営者でも、得意、不得意があります。

できれば、不得意な仕事は他の社員に任せたいところです。

一方で、いくら経営者が得意な仕事であっても、会社としての成長を考えた場合、社員に仕事のやり方やコツを教えて、経営者以外でもできる人を増やす必要があります。


先日も、あるクライアントさんが前回に出た課題ができていなかったので、理由をお伺いしたところ、「なかなか考える時間が取れなくて」と、おっしゃっておられました。


できる経営者であれば、社員から頼りにされます。

でも、その頼りにされる部分がどんどん大きくなると、経営者に依存する状況に陥ります。

そして、「社員に仕事を任せる」プロセスについては、多くの経営者が苦労されているところです。

 


実は社員に仕事を任せるには、順番が大事です。

  1. 権限を一部委譲するが、責任は背負わせない
  2. 権限をすべて委譲し、説明責任を負わせる
  3. 権限をすべて委譲し、説明責任と結果責任を負わせる
     

能力が高いからといって、責任感も強いとは言えません。


「自分はそうやって、仕事を覚えてきたから」が、なかなか通用しないのが昨今の状況。社員に仕事を任せるには、相手の事情も忖度する余裕が経営者には求められています。
 

「社員の気持ちを忖度せず、権限と責任を丸投げするのは成長が止まる会社、社員の気持ちを忖度して、権限と責任を上手く移すのが成長し続ける会社」

です。


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社員に仕事を任せるという名目の下、「権限も丸投げして、かつ、責任も丸投げ」しているケースが少なくありません。

そして、この場合は、仕事を任せているのではなく、単に仕事を押し付けているだけ。それでは、社員は育たず、仕事の分業も進まないので、気をつけましょう。

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

いきなり渡された白い封筒。

最初は何かのお知らせかと思ったのですが、封はしておらず、中味も空っぽ。

クリスマスの1週間ほど前、マンションの警備員から渡された謎の封筒を前に、私たちは「これってなんなん?」と、頭をひねっていました。


フィリピンに赴任して最初に迎えたクリスマス。

東南アジアでは珍しく、カトリック教徒が多い彼の地では、クリスマスは1年の中で最大のイベントです。


「“er”になると、クリスマスシーズン到来」と言われるくらい、早くも9月(September)にはクリスマスの準備がスタート。

12月にもなれば、皆がそわそわして仕事も滞りがちです。

そして、後から、先輩の赴任者に教えてもらったのですが、クリスマスの時には、マンションの管理人、警備員など日頃お世話になっている人たちにちょっとした心づけを渡す習慣があったのです。

つまり、先の白い封筒は「これにお金を入れてね!」というメッセージだったという訳です。


運転手やメイドなど直接雇用している人には、クリスマスボーナスを出すというルールは事前に知っていました。

しかし、会ったら挨拶を交わす程度のお付き合いで、名前もよく知らない人にまでお金をあげるということは、念頭にはなかったのです。


結局、最初のクリスマスは何もあげなかった我々。

習慣を知ってからは毎年きちんと心づけを渡すようにしましたが、それまでは、「あの日本人はケチだなあ・・・」と思われていたかもしれません(汗)。


白い封筒は警備員のお兄さんがニコニコしながら私に渡したもの。

先方としては、それを渡しさえすれば、説明不要。後は待っていれば、お金をもらえるものと思っていたと推測されます。

しかし、こちらにそれを理解する知識や経験がなかったために、先方の意思が上手く伝わりませんでした。


会社においても、一番難しいのは、コミュニケーション

「これぐらいは分かっているだろう」
「当然やってくれるはずだ」
「以前に1度指示してあるから大丈夫」

と、経営者が考えていても、なかなか思うように社員は動いてくれません。

あうんの呼吸で事が進めば良いのですが、そこまでの域に達するには、かなりの時間と努力が必要です。


伝えるだけでは不充分で、伝わってこそのコミュニケーション

手を変え、品を変え、時間を変え、熱意と根気が求められる分野です。


社長と社員とのコミュニケーションで言えば、社長の言葉はご本人が想像している以上に社員にとっては、すごく重みがあります。

繊細な心を傷つけるのも言葉、また、繊細な心を癒すのも言葉。同じ使うなら、人を貶めるのではなく、人を高揚させるために言葉を使いましょう。

「言葉を粗雑に使って、相手の意欲を低くするのは成長が止まる会社、言葉を丁寧に使って、相手の気持ちを高めるのが成長し続ける会社」

 

です。

 

 

 

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ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

 

人からやってもらって嬉しかったことを自分が他の人にもする。

これを「恩送り」と呼んだりするそうですが、誰しも、人がやっていて良かったと感じることは、自分もやってみようと思うことがあるのではないでしょうか。

しかしながら、実際にそれを行動に移すかどうかはまた別問題です。

以前クライアントさんだった人から「あの時教えてもらったことが役に立ちました!」とご連絡をいただくことがあります。

これは我々にとってもたいへん嬉しいことです。もちろん、教える側としてはすぐに成果につなげてもらうのがベストです。しかしながら、いろいろな要因が重なると、成果が出るまでに時間がかかることがあります。

それでも、しばらくしてから「成果が出ました」とご報告いただくことは、こちらも一生懸命に取り組んだ甲斐があったと実感でき、とても励みになります。


そこで、私も過去にいろいろなコンサルの先生に教えてもらったノウハウやコンテンツを活かして成果が出た際には、できるだけ報告するよう心掛けています。

しかし、・・・。

多くの場合、先生方から何かご返事をいただくことはありません。

理由はいろいろあるかと思います。

・忙しくていちいち返事を出す時間がない
・今はそのコンテンツを扱っていないので、関心がない
・過去にお金を払ったけれど、今契約していない人はクライアントではない
・私のことが嫌いだ(笑) etc.


もちろん、人によって、嬉しいと感じるものが違うし、会社によってクライアントの定義も異なります。けれども、そこに自分とは違うものを見出すと、よほどでない限り、その人との「次」はありません。

「ご縁」という時、一般的には出会って何かが始まるまでのことを指します。しかしながら、「ご縁を大切にする」という時には、いったん始まったことが終わってからもその対象になるのではないかと感じます。
 

 

ご縁はいったん切れても行動次第でつなげていける」と私は信じています。

 

なぜなら、自分がやってもらって嬉しいことは、自分が人にも実践することが自然体だから。

 

このため、仮に相手から何の反応がなくても、自分ができることとして、成果が出た際の報告は続けていきたいと思います。



その人を突き動かす原動力である心意気

 

いろいろなご縁があって、一緒に仕事をしたり、打合せをしたりする中、いつも意識しているのは、

 

この人の心意気は何だろうか?

 

 

もちろん、すべての人のセッションを受けていただく訳ではないので、その方の心意気を正確に言語化することはできません。

 

そして、ある程度相手の方を突き動かす原動力が何であるかが分かっても、人は人をコントロールすることはできません。

 

このため、できることは、自分の持っているリソースを把握した上で、自分がコントロールできることに集中することだけです。

 

けれども、自分が「嬉しいなぁ」と感じたことに共感し、共鳴してくれる人は必ずいます

 

 

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