治療ガイドラインどおりにはいかない高齢者医療 | 人生を豊かにする本物の医療を目指して。 Dr.SHUTOのブログ 「Wellness&Happiness」

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心と体に優しい医療により、縁ある方々が悔いのない健康で幸せな人生を送るきっかけになりますように。

近年、医学会からたくさんの治療ガイドラインが出ています。

 

症状や検査データ等を厳密に判定して、すべての治療ガイドラインに当てはめて、

 

高齢者に対して投薬や治療をキッチリとやっていたらどうなるか?

 

実際の現場では、高血圧、脂質異常症、糖尿病治療など、

 

治療ガイドラインが高齢者にとっては厳しすぎて、実情に合っていないと感じることは多いです。

 

更には、「早死にしてもいいから薬はいらない」「薬は飲みたくない」

 

という高齢者も多いです。

 

そういう高齢者を説得して、薬を処方することに果たして意味はあるでしょうか?

 

私たち医師の役割は、検査データを正常化することだけが目的ではないはずです。

 

患者さんの人生観や価値観を尊重し、

 

その方その方にあった治療法、生活習慣上のアドバイスをおこなって、

 

より良い人生のお手伝いをしていくことが大切ではないかと思っています。