数年前から「グルテンフリー」と耳にするようになりました。
グルテン抜きは生活するにあたり意外とハードルが高いです。
グルテンを控えた方が良い人は
★グルテン不耐症(グルテンを分解できなかった成分が腸の炎症を引き起こすからです)
・お腹の調子が悪い
・お腹が張る
・おならが臭い
★遅発性フードアレルギー検査でグルテンの反応が強い人
では、そもそもグルテンって??何ですか?
グルテンとは、小麦に含まれている「たんぱく質」の一つです。
一般的に「炭水化物」に分類される小麦粉の中のおよそ85%を占めているのが「グリアジン」と「グルテニン」
小麦粉は水を加えて捏ねることで、このグリアジンの「弾力があるけど伸びにくい」という性質と グルテニンの持つ「弾力は弱いが粘着力が強く伸びやすい」という性質が結びつき 両方の性質をあわせ持った「グルテン」というたんぱく質になります
一時期、セリアック(シリアック)病などで、注目されました。
セリアック病は、小麦食中心の欧米で年々増加する自己免疫疾患で、グルテンの摂取を原因とする病気です。
昔は数千人に一人の珍しい病気といわれていましたが、2016年の推計では欧州全体に500万人以上の人がセリアック病であるとされています(英国国立医療技術評価機構調べ)。
セリアック病の人は体の中でグルテンが分解できず、体がそれを異物と認識して免疫システムが過剰に働くことで、腸内が攻撃されて慢性的な炎症が起こります。
この炎症によって腸がしっかり機能しなくなり、栄養吸収障害をはじめとした以下のような様々な問題が出てきます。
- 腹痛
- 腹部膨満感
- 下痢
- 脂肪便
- 便秘
- 鉄欠乏性貧血
- 栄養失調
- 神経障害
- 疲労感
- 骨や関節の痛み
- 発達障害(幼児)
(症状の出典:デジタル大辞苑)
セリアック病には今のところ有効な治療法はなく、症状を抑えるためにはグルテンを含まない食事を生涯続けるしかありません。
小麦だけでなく、意外な食材にもグルテンが含まれています。
グルテンフリーを行う上で気をつけるべき主な食材
- 小麦、大麦、ライ麦を含むもの。
(パン、パスタ、マカロニ、ピザ、ラーメン、うどん、素麵、餃子の皮、麩、スポンジケーキ、クッキー、など) - 揚げ物 (衣に小麦粉を使用しているもの)、天ぷら
- 麦茶 (大丈夫、という説もあります)
- 十割でない蕎麦
- ビール
- 醤油(原料に大豆と小麦が1:1で含まれるものがほとんど。小麦を使用していない醤油ならOK。ただ、醤油に含まれる小麦は醗酵・貯蔵の過程でグルテンの成分はなくなる、ともいわれてます。一方で醤油で症状が悪化する人もいます。)
遅発性フードアレルギー検査でもグルテンの反応の高い方が多いです。
酒さやニキビでお悩みの方も遅発性フードアレルギー検査で反応が高いのも事実、やはり腸内環境はお肌にも影響しているのですね。
グルテンについて詳しく知りたい方は是非こちらもチエックしてみてくださいね