ここ数日東京の感染者50人を超えているが、2波が来そうと構えての報道も多いが、片や人出が戻って来たといって喜び、片や気が緩んで感染が拡大しているのではと心配顔で報じるテレビ。どっちやねん、どうすればいいねん!ホントにいい加減なテレビ局ばかりだ。

 

この程度は別に心配することはない。単にPCR検査をこれまでより多めにやっているんだから、陽性者の実数は多く出るに決まっている。むしろ、今までPCR検査を抑制し過ぎて、見かけ上感染者が少なく見えただけだ。医療が崩壊するという名目で、PCR検査を拒否した、つまり門前払いを食わせたのだから、感染初期の当時の感染を疑われる人たちを無視し、不安に陥れ、混乱させた罪の方が大きい。怨嗟の声が広がっているに違いない。

本当の感染者を野放しにして、知らん顔したし、疑似感染者の不安に手を差し延べなかったのだから。

 

今が正常に戻ったと思えばいい。感染者数の増減に一喜一憂するべきではないし、極端な自粛も必要ないということが分かったのだから、感染防止対策を丁寧にやりながら終息を気長に待つしかないだろう。

 

さて、都知事選。まともな対抗馬がいないから全く盛り上がりに欠ける。「WILL 8号」で、元テレ朝アナウンサーで自民党都議の川松真一朗氏が対談で、小池都政を批判しているが、全くテレビは小池都政を扱ってこなかったから小池の失政は知られぬ仕舞いだった。音喜多前都議の存在は貴重だった。その後をぜひ川松議員に頑張ってほしいものだ。

 

しかし、今さら失政を云々しても遅いし、といって小池に代わる選択肢がない。ひとえに、自民党都議連の責任だし、都民への裏切りだ。

二階から防護服33万着の要請を受けたときに小池の再選が決まったようなものだ。

防護服を二階に提供した時ではなく、二階が要請してきたときだからね、間違いなく。つまり、中国のために要請してきたということは、お前を全面的に応援すると決めたことの合図だったのだから。

 

その都議選の政見放送をハイジャックしたトンデモナイ奴がいる。Go〇〇なんちゃらという若いチンピラだ。

売名目的やお遊びでの立候補を抑制するために供託金制度があり、都知事選は300万円必要で、一定得票数に達しなければ没収される。

今回は22人も立候補しているが、多くは2300票しか取れない泡沫候補だ。

 

その中で、異彩を放つのがGo〇〇なんちゃらという男で、今回で2回目の立候補らしい。前回は知らないが、その時も放送禁止用語を連発した政見放送を行い、NHKは放送禁止用語の部分を音声カットしたという。しかし、今回はピー音は全く入らず、上半身裸となり、性的用語を連発(き〇〇ま、セ〇〇ス、〇精等々)してもそのまま放送している。聞いている方が恥ずかしくなるのだが、こんなことが許されてよいのだろうか。

 

彼にとっては、都知事選に立候補することは、政見放送の5分30秒×回数の“放映権”を300万円を出して買うことと同じなのだ。そう考えれば、300万円なんて安いものといえるだろう。

 

そういう利用の仕方を考えたのは、マック赤坂やN国党の立花孝志らだが、今後は政見放送も彼らのハイジャック(金を払っての)によって、更に過激化するだろう。

300万円の供託金は少なすぎるのかもしれないし、また政見放送も廃止すべきかもしれない。恐らくそうはならないから、民主主義を乗っ取られても、民主主義を守るためには我慢するしかないのか。

 

最後に、明後日からのレジ袋有料化騒ぎについて。

レジ袋有料化のバカバカしさについては、何度もこのブログに書いてきた。ぜひそちらを読んでほしい。

・「アホで間抜けな環境省のやることは、無意味なレジ袋有料化という環境負荷を大きくする政策だ」(2018.10.28

・「エコに狂った京都亀岡市、レジ袋の提供自体を禁止するそうだ 正気とは思えないエコ暴力による生活破壊」(2018.12.13

・「レジ袋使用禁止の亀岡市発祥の汚染は必ず全国拡大する。エコ運動の思想は戦時中の竹やり精神と同じだ」(2018.12.15

・「狂った環境省はレイシストならぬ「レジシスト」。有料法制化で無実のレジ袋がいじめと差別に泣いている」(2019.6.4

 ・「くるりポイ」は客だけが悪いのか。大間違い環境政策への庶民のささやかな「抵抗」じゃないのか!」(2019.11.30

 

(幾つか書いた記事の中で、レジ袋有料化の理論的批判は、最初の2018.10.28の記事ですが、一番読んでほしいのは、「レジ袋使用禁止の亀岡市発祥の汚染は必ず全国拡大する。エコ運動の思想は戦時中の竹やり精神と同じだ」(2018.12.15)です。ぜひ読んでみてください。

 

私はこのレジ袋有料化の目的・意義について、次のように考える。

これは、環境問題について市民に真に考えさせないための目くらましが目的であると。

ここでいう環境問題とは、地球温暖化と資源リサイクルのことだ。

 

つまり、この二つついて、政府(世界も)が行っている政策がでたらめであるのだが、真面目に考えられると、そのデタラメさがばれてしまう。そのために、脳をマヒさせるためにあること、どうでもいいことに思考を集中させる、それによって真の問題を隠蔽する、これがレジ袋有料化の真の目的である。

 

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の短編小説「かけひき」にあるではないか。

Wikiから粗筋を引用する。

「ある上級武士が、過ちを犯した使用人を処刑しようとした。処刑される男は必死で命乞いをするが、許されないとわかると、「私を殺せばあなたたちを呪ってやる」と主人とその家臣たちを脅した。

それを聞いた主人の武士が「もし私たちを呪うというのなら、首を落とされても目の前の石に噛り付いて怨みのほどを見せてみよ」と罪人を挑発したところ「きっと噛り付いて恨みを示してやる」と答える。果たして、主人の刀が罪人の首を落とした瞬間、その生首は庭石にしっかりと噛り付き、家臣たちは震え上がった。

それ以来家臣たちは何時怨霊が現れるか戦々恐々とし、物の影や、木が風に鳴る音を聞いても恐れおののき、思い余って主人に、処刑された男の供養を願い出たが、主人は「その心配は無い」とあっさり言う。

理由を聞いたところ、「怨霊となって人を呪おうとするには強い末期(まつご)の怨みが必要だが、あの罪人は私の挑発に乗って石に噛り付くことのみを念じて死んだ。怨霊となることは出来ないだろう。」と答え、彼らは納得した。結局、首だけになっても石に噛り付いた件の罪人の怨霊は出てこなかった。」

 

環境省という主人は、処刑される男つまり国民に「レジ袋有料化」をするから、何とか資源問題を一人一人の力で解決せよ、と迫る。国民は「きっと噛り付いて恨みを示してやる」と答える如くに、レジ袋をマイバックに死に物狂いで替えようとするのである。

家臣たちは、そんな国民にデタラメを言ったらばれてしまうと戦々恐々とするが、主人である環境省は「あの罪人は私の挑発に乗って石に噛り付くことのみを念じて死んだ」だからね俺たちの間違った環境政策に気付くことは絶対ないんだと。

 

つまり主人は罪人の気持ちをそらすことに成功したのである。まさに、今マスコミも国民も何のためらいもなく、「レジ袋有料化」を受け入れようとする。つまり「首だけになっても石に噛り付いた」のであるから、デタラメな環境政策はばれることが無いのである。

いや罪人よ、怨念を晴らすのは石にかじりつくことではないと早く気がついておくれよ、と祈りたい。

 

済みません、国民を罪人扱いしているように聞こえてしまいますが、ハーンの小説を比喩として読むとそうなるということですから、お間違えの無いように。