ネパールの氷河崩落による大規模洪水、当たり前のように温暖化を原因とするが、それでいいのか?
先日のネパールの氷河崩落による大規模洪水は、予想だにしない大惨事で多くの被害者を出した自然災害だが、その氷河崩落について安易に地球温暖化のせいにしている気がする。豪雨も線状降水帯もみんな地球温暖化のせいにする如く。「毎日新聞」今回、大規模な洪水と土石流が起きたのは、ネパールと中国の国境地帯に広がる険しいヒマラヤの山脈地帯だ。付近では過去にも氷河湖の決壊などによる洪水が起きており、地球温暖化が背景にあるとの指摘も出ていた。今回の洪水の原因はまだ解明されていないが、気候変動が何らかの影響を及ぼしている可能性もある。ガーディアン紙は氷河の専門家の話として、温暖化が氷河の後退につながっていることが確実視されていると指摘。洪水発生前の24時間で大量の雪が解けた可能性もあると伝えた。しかし、私は確かに氷河が温暖化で解けたため土石流と大洪水を引き起こしたと普通に考えたが、その際頭をよぎったのは、地球温暖化詐欺の説明の際に昔必ず使われたのが、南極の棚氷の先端が崩落する映像だった。当時から地球温暖化に疑問を持っていたので調べてみると、その南極の棚氷の崩壊は温暖化ではなく、むしろ寒冷化による南極の棚氷の増大、その結果押し出されるようにして起きた棚氷の崩壊だという解説を記憶している。今回のネパール氷河崩壊も温暖化によるものと安易に決めつけてよいものなのか。「地球温暖化の実像」近藤邦明地球温暖化の脅威が叫ばれて久しくなりますが、それを象徴するショッキングな映像として南極の棚氷の先端が崩落する映像が繰り返し流されていますが、棚氷の先端が崩落することはごく普通の出来事です。南極の棚氷の先端が崩落2015 年 11 月、NASAによる南極氷河の観測結果が科学雑誌に公開されました。NASAの報告では1992~2001年の期間は、平均すると1120億トン/年のペースで増加し、2002~2008年の期間は820億トン/年のペースで増加したというものです。この内容は、地球温暖化によって南極氷河が解けて海水位が上昇していると主張してきたIPCCや国連の気候変動に関する枠組条約締約国の気象研究者にとって、「不都合な真実」でした。彼らは、これまでの主張を総括することもなく、にわかに「温暖化すれば降雪量が増え、南極氷河は増大する」と説明し始めました。更に、氷の増え方が減速していることは温暖化が加速していることを示しているという、支離滅裂な主張をしています。温暖化すれば降雪量が増え、南極氷河は増大すると主張していたのは槌田敦や私たちでした。この主張自体は誤りではありません。これまで見てきたように、20 世紀の気温は小氷期からの気温回復期にあり上昇傾向を示していましたが、2000 年以降は太陽活動の低下によって、全地球的にも寒冷化が明らかになっています。以上の状況を総合的に判断すれば、南極氷河は20世紀の終盤の気温上昇によって増大する傾向を示していたが、2000 年頃からの全地球的な低温化によって南極大陸上空に流入する大気に供給される水蒸気量が減少して降雪量が減少したと考えられます。つまり、南極氷河の増加速度の低下は地球が寒冷化していることを反映していると考えるのが合理的です。2000年以降は、気温は南極大陸だけでなく、全地球的に低温化していることから、南極氷河が周辺部において急速に融解することは考えられません。(引用終わり)そしてネットを検索してみたら、ホセ・ゲファエルという人が「非常に急な斜面にある懸垂氷河の崩落は、大きな山脈では比較的頻繁に起こるが、それが気候変動によるものだと主張するのは難しいでしょう。」とXにポストしていたのを知った。そこには、温暖化といわれる以前から世界で何度も懸垂氷河の崩落が起きていることを示されていた。こんなにも過去に氷河の崩落が起きていたなんて知らなかったし、テレビもネパール氷河崩壊の関連事実として伝えることはしていない。これを見る限り、今回のネパール氷河崩壊も安易に地球温暖化のせいにするのは科学者として真剣さに欠けるし、政治的な判断でしかなく、真実追求から遠ざかってしまうのではと感じた。 El desprendimiento de glaciares colgantes sobre pendientes muy pronunciadas es relativamente frecuente en las grandes cordilleras, aunque hasta ahora, como no había móviles con video, no nos enterábamos. Es difícil sostener que sean debidas al cambio climático. 🌑 1941:… pic.twitter.com/60wtadoKER— JOSE GEFAELL (@ChGefaell) August 29, 2026ホセ・ゲファエル:非常に急な斜面にある懸垂氷河の崩落は、大きな山脈では比較的頻繁に起こりますが、これまでは動画機能付きの携帯電話がなかったため、私たちはそのことを知りませんでした。それが気候変動によるものだと主張するのは難しいでしょう。・1941年:ペルー、ワラス(パルカコチャ湖/コフップ渓谷)。12月13日、パルカラフまたはプカランラの雪原から氷河が崩落し、コフップ渓谷の奥にあるパルカコチャ湖(標高約4,562m)に流れ込みました。その衝撃で波が発生し、溢れてモレーンダムが破壊されました。当時約1,200万m³の水を湛えていた湖は、ほぼ完全に空になりました。流れはコフップを流れ下り、下流のヒルカコチャ湖も押し流し、氷塊、岩、堆積物を運びました。約 50 分 (復元によると) で、氷河はサンタ渓谷のワラスまで約 23 km 移動しました。ワラスの約 3 分の 1 を破壊しました。最新の推定では、死者は最大 7,000 人に達しました。・1962 年: ペルー、ランラヒルカ。ワスカラン北。1月10 日、北峰の西壁で氷河 511の一部が崩壊しました。約 1,300 万 m³ の氷、雪、岩が、シャクサ川/ヤンガヌコ川の谷を約15~16 km 下降し、時速約170 kmで、モレーン物質を取り込んで液状化し、ランラヒルカと他の8つの村を埋めました。約4,000 人が死亡しました。事前に地震があったという記録はありません。氷と雪解け水の重みが引き金となりました。・1970 年: ペルー、ユンガイ。ワスカラン。地震により、1962年に始まったプロセスが加速し、堆積物の証拠によれば、過去にも繰り返されていた。1 億立方メートルの岩と氷の巨大な雪崩が引き起こされ、谷を14.5 km下ってユンガイの町を完全に埋め尽くした。18,000人以上が死亡した。ワスカランでは1962年と1970年の雪崩よりもさらに大きな先コロンブス期の雪崩の地質学的証拠がある。ユンガイの町が建設されたとき、谷はすでに古代の堆積物で覆われていた。・2002 年: 北オセチア、コルカ・カルマドン (コーカサス、ロシア)。 9月20日、ジマライ・ホフの北東壁から岩と氷の崩落がコルカ氷河に衝突し、氷河をほぼ完全に押し流した。移動した物質の総量は約1億3000万立方メートルに達した。流れは平均時速180~280 kmでゲナルドン渓谷を約20 km下り、「カルマドンの門」で止まり、小さな村ニジニ・カルマドンを埋め尽くした。125人以上が死亡(撮影クルー全員を含む)。極めて移動性が高く、谷氷河全体を侵食したという事実から、最もよく記録された岩氷現象の1つである。・2007年:ユーコン準州スティール山(セントイライアス山脈、カナダ)。人里離れた無人地帯にあるスティール山(標高5,073m)の同じ北壁で、2つの連続した現象が発生した。最初の事件は7月22日に発生した。約 300万 m³の氷塊が崩れ落ちた。衝突時に砕け散り、スティール氷河を横断し、275 mの尾根を乗り越え、ホジソン氷河へと進んだ。水平方向に約 8 km移動し、約2km²を氷で覆った。2 日後の7 月24 日、主要な出来事が起こった。幅約400 mの岩と氷の大きな塊が同じ斜面から崩れ落ちた。推定体積は8000万 m³であった。垂直方向に約 2,500 m落下し、水平方向に約5.76 km 移動し、速度は126~234km/hであった。スティール氷河 (幅1.5 km) を横断し、反対側の斜面の275 mの尾根を再び乗り越え、同じ氷河へと滑り落ちた。ここは野生の氷河地帯であるため、死傷者は出なかった。・2021年:チャモリ (インド、ウッタラカンド州)。2月7日、ロンティ峰 (標高約5,500m) の北壁から約2,700万m³の岩塊が崩落した。岩塊はほぼ2km垂直に落下し、破砕され、摩擦によって氷の大部分が溶け、20mを超える岩塊を運び、谷底から最大220mの高さまで斜面を侵食する非常に流動的な土石流となった。ロンティ・ガド、リシガンガ、ダウリガンガの谷を流れ、2つの水力発電所を破壊し、200人以上の死者を出した。・2026年:ランタン・リルン/ネパール-チベット/中国国境。(今回の氷河崩落)8月26日、ランタン・リルンの北壁(標高約5,400 m)から、幅数百メートルの氷河と岩塊が崩落した。これは、懸垂氷河を支える岩盤の崩壊が原因と考えられている。氷と岩の塊は1,200 m以上垂直に落下し、粉々に砕け散った雪崩となって、一時的にレンデ・コーラ川をせき止めた。この天然ダムの崩壊により土石流が発生し、村、橋、道路、そしてチベットのギロン国境検問所を押し流した。8月29日現在、580人以上の死亡と3,000人以上の行方不明者が報告されている。2015年にランタン・リルンの南壁を襲った大地震(マグニチュード7.8)が、この出来事の一因となった可能性も考えられる。当時、ギロン国境検問所は軽微な被害を受けただけだったが、現在は完全に埋没している。この地域は野生の氷河で覆われていたため、死傷者は出なかった。(引用終わり)なお、このXのなかに、中国とネパールの国境検問所を今襲おうとしている土石流がリアルに動画として映しだされている。