スペインで開かれる国連のCOP25に行く手段が見つかったようだ。今はアメリカにいるらしく、協力を申し出てくれたオーストラリア人夫婦のヨットに同乗するとのこと。

またスペインから母国スウェーデンに帰る時はどうするのだろう。いつもヒッチハイクというのも大変なことですなあ。

CO2削減しないと地球が滅びるなんて余計なことを言ってしまったばっかりに、飛行機にも自動車にも列車にも乗れなくなってしまったグレタ。ずっとこのまま頑張ってほしい。

 

ところで、グレタの活動を欧州ではみんな称賛していると思っていたら、そうでもないようでした。

英国の自然史博物館が新種の甲虫にグレタの名前を付けたようです。

 

1026 AFP

英国の自然史博物館は25日、新種の小型甲虫をスウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)にちなみ、「Nelloptodes gretae」と命名した。

 このはちみつ色をした甲虫は体長1ミリに満たず、目が見えず羽はない。1960年代にケニアの首都ナイロビで発見されたが、同館の研究者マイケル・ダービー氏が声を上げるまで、名付けられていなかったようだ。

ダービー氏は、「この若き活動家の取り組みに深く感銘を受けており、環境問題に対する意識の向上への傑出した貢献をたたえたかった」と語った。

 

このダービー氏、自然科学者なのでグレタに感銘していると思いきや、皮肉たっぷりに甲虫に学名を付けたようで、さすが皮肉屋英国人といったところだ。

 

この甲虫、「目が見えず」とは視野狭窄で、羽のないとは飛行機拒否で、甲虫とは硬い甲羅で外の意見を寄せ付けないということ。そして体長1ミリに満たないということだから、小さいくせに五月蠅い虫のようで、まさにグレタにふさわしい。

まあこういう皮肉はNHKじゃ絶対に報道されないでしょうね。

 

 こういう皮肉屋がいると思えば、逆に日本の若い奥さんが地球温暖化に真剣に悩んで、読売新聞に人生相談をしてました。

30代女性会社員。今年第一子を出産しましたが、子供の豊かな未来が想像できず、悲観的になってしまいます。(中略)地球規模で温暖化が進み、生態系も崩れています。さらに少子高齢化による社会保障費の増大もあります。食品ロスの問題を見るにつけ、いつか人間に大きな罰があたるような気がしており、それが我が子の世代なのでは、と感じます。

ゆくゆくは2人目3人目を授かりたいと思う一方、私自身が悲観する世界に子を産むことは無責任な気がします。日常生活でレジ袋を断ったり、節電したりしていますが、気が晴れません。子供に幸せな未来を夢見てもらうために、どう考えればいいでしょうか。」(2019.11.10読売新聞人生案内)

 

ここにグレタに象徴される地球温暖化CO2説原理主義者たちの洗脳の成功(NHKや新聞の扇動)と不幸の事例があります。真面目過ぎて病気になってしまうたぐいです。

 

回答はマラソンの増田明美氏。

「あなたは社会の動きや地球環境の変化に敏感で、常に問題意識を持って生きているのがステキですね」

 

なんて、バカなことを、お気楽なことをいって自身のバカさ加減をさらけ出しています。

 

迷った時は歴史に学ぶことが大切ではないでしょうか。第二次大戦で焼け野原になった日本は復興しました。公害問題も克服、自然災害も乗り越えようとしています。きっとあなたが不安になる問題も人々の知恵と努力で解決していくでしょう。

 

なんて、トンチンカンな回答をしています。やればできる、とスポーツマンらしい単純な清々しさ。しかし、グレタはあと20年で地球は滅亡するって言っているんですけど。

 

「私たちにまず出来ることは、日常生活でゴミを減らしたり節電したりすることなのでしょうね。一人一人の出来ることは小さくても、みんなで行動を起こせば大きな力になります。」

 

そうなんです。大東亜戦争時の総理大臣東条英機もそういっていたのです。一人一人の出来ることは小さくても、みんなで行動を起こせば鬼畜米英に勝てると。こういう歴史に学ぶことです。

またこれはクンタ・キンテの「ハチドリ」の精神でもあるのです。一人一人の出来ることは小さくても、みんなで行動を起こせば山火事を消せるのだと。できやしませんが。

 

地球温暖化CO2説やリサイクル批判を昔からしている武田邦彦先生が昔言っていました。

受験生が暑くて勉強しても頭に入らないんですが、クーラーを付けると地球温暖化が進んでしまうので、どうしたらいいか分かりません。武田先生どうしたら暑い中で勉強できるでしょうか、と。

 

武田先生は答えました。クーラーを付けて部屋を涼しくして勉強して下さい。クーラーを付けても地球温暖化はしませんから、と。

 

そうなんです。この若い奥さんは悩んでいる。日常生活でゴミを減らしたり節電したりするような私たちにまず出来ることはもうやっている。でもこれでいいんだろうかと。そんな奥さんに「もっと頑張りましょう」なんていい加減なことをいっても不安は解消しないんです。

 

グレタは間違っている。地球温暖化は人間が人工的に進行させている訳ではないし、気候変動は循環しているので今後は寒冷化していく可能性があるんだと説明すべきなんです。NHKや新聞がデタラメを言っていることは、少し本を読めばわかることなのです。

 

増田氏は最後に

「前向きな気持ちは忘れずに、お子さんには明るい未来が待っていると信じましょう。今日よりも明日は「明るい」です。」

と締めくくっていますが、何だか新興宗教のお説教のような響きです。これでは不安は解消しませんよ。

 

地球温暖化は別として、私もこの奥さんのように今後の社会がいい方向に進むとは思っていません。だからといって、日常生活でゴミを減らしたり節電したりして未来を夢見ることもバカバカしいことだと思います。(といっても私だって日常生活でゴミを減らしたり節電したりちゃんとしています。別に地球温暖化防止のためじゃありませんが。)

 

大事なことは、行動よりも「理解」すること。世の中の仕組みのこと、歴史、経済、文化その他「十分に理解する」ことに務めることです。知ること、理解することが不安を鎮め、未来を夢見る一歩につながるのだと思っています。

増田明美氏のこんな下らない回答を一笑に付すことが出来るようになれば、「今日よりも明日は「明るく」なる」のだと思っています。