橋下徹がTwitterでチャンネル桜・水島社長にチンピラヤクザのような汚い言葉で噛みついている。

 

橋下徹のTwitter

「いい年こいて、威勢だけよく、頭の悪そうなこの男(水島社長のこと)は何なんだ?日本だ、保守だと喚く連中に限って、日本人としての礼節を知らない。人のことをバカにした批判をしておいて俺が反論したらこれだ。」

 

「手前らの活動なんて、日本国民のほとんどは知らねえよ。身内だけで満足してるんだろうが。そこまで偉そうに言うなら、政党作って国会議員の何人かでも誕生させてみろ。一人も誕生させることなどできないだろうが。俺に偉そうに言う前に、お前らもこんな役立たずの番組なんか止めろ。」

 

橋下徹は「日本人としての礼節を知らない」と大層なことをいいながら、「手前らの活動なんて、日本国民のほとんどは知らねえよ。俺に偉そうに言う前に、お前らもこんな役立たずの番組なんか止めろ。」と、日本人としてではなく、ヤクザのそれもチンピラの「礼節」に則って喚いている。これが元大阪府知事・大阪市長、弁護士とは聞いてあきれる。

 

チャンネル桜はインターネットテレビ又はYouTubeで保守層向けに放送されているのだから、視聴者も地上波テレビに比べれば圧倒的に少ないが、その番組の質は圧倒的に高い。

そんな一般人には影響力が少ない番組の中で批判されたからといって、橋下徹は見境もなく何を怒って、感情をむき出しにしているのだろうか。いや、橋下は子供のように癪に障ると我を忘れる癖があるようだから、いつものことかもしれない。

 

こんなにチンピラ言葉で吠えたのにはそれなりの経緯があったのだ。

発端は、チャンネル桜討論番組「日本よ、今「闘論!倒論!討論!」の2月9日「反日アイヌ新法の欺瞞」と題しての討論で、参加者の我那覇真子さんが、橋下徹著「沖縄問題、解決策はこれだ!」(朝日出版社)を取り上げて、橋下徹とこの著書の胡散臭さを述べたのだ。

 

橋下徹は一般の人はいい人だと受け止めている、保守派だと思っている、しかし、本の扉に「新沖縄独立宣言」と書かれている。著名な人物が、沖縄独立のかじ取りをしようとしている。沖縄県民の気持ちを侵害している。そして、日本軍が沖縄県民を捨て石にしたとするのは本土の活動家が作り上げた左翼史観だが、それを認めてしまっている。

今の県民投票はインパクトがないから、沖縄独立とか中国政府に沖縄の港を貸したらどうかのインパクトのあるテーマで賛否を問えという。そうすれば日本政府も本土もびっくりするからと。そんな程度の考えでいいのか、何も沖縄のことなど橋下徹はわかっていないのではないかと疑問を投げかけたのだ。

 

それを本人が見ていたかどうか知らないが、橋下徹がTwitterで我那覇真子さんを攻撃したのである。

 

「そんなところで威勢よくくっちゃべっていても、何にも解決しない。政治は課題解決が全て。沖縄を再生し、日本という国をしっかりしたものにする。その目的達成のための僕の手段は、かなりクレバーな人が相当勉強しないと理解できないだろう。もっと僕の本を熟読するように。」

 

「そもそも現代社会において何の意味もない「保守」という言葉にこだわっていることからアウト。保守なんて、今や定義不能で、それを称する者が勝手に定義づけているだけ。保守やリベラルなんてどうでもよく、とにかく今の沖縄をどう輝かせるか、その「具体的方法」は、僕の本以外、誰も語っていない。」

 

2008年まで衰退著しかった大阪が、維新政治の結果、今どういう状況になっているか、しっかり検証するように。威勢よくくっちゃべっていても何も動かない。実行し結果を出すことが政治だ。その手法は普通の人では想像もできない。誰も思い付かないからこそ、それを実行した者に価値が付く。」

 

ちょっと若い女性から著書を批判されたからといって、偉そうに御託を並べるのは橋下としても余程痛いところ、触れられたくないところを突かれて、慌てたのだと思う。

 

何せ、橋下の書物は、何も考えていない大衆向けに、上から目線で教えてやるという中身、その中身がデタラメであろうと、イデオロギー的に恐ろしいものであろうと、大衆はわかりやしないと高を括って書かれているのだ。そもそも褒められこそすれ、批判されることを想定していないのだ。

 

それを沖縄の若手女性活動家に本性を見破られて、慌てているのだ。

橋下は我那覇真子さんがどういう人物でこれまでの立派な活動歴を知らないのだろう。だからTwitterの反論はいい加減なものでしかなく、我那覇さんの指摘には何ひとつ答えず、論点をずらしまくっている。これはいつものデタラメ橋下の手口なのだ。

 

そんなところで威勢よくくっちゃべっていても、何にも解決しない。政治は課題解決が全て。そんなところで威勢よくくっちゃべっていても、何にも解決しない。政治は課題解決が全て

という言い方は、橋下徹の喧嘩の常套句だ。

ネットで橋下徹は「批判されたら「じゃあ、お前が政治家になれ」。橋下っていつもこれ。大阪で桜井誠(在特会)と討論した時も今回みたいに喧嘩腰で、じゃあお前がやれよって言ってたな。」と批判されている。図星だ。

 

我那覇さんの指摘に少し答えているが、「とにかく今の沖縄をどう輝かせるか保守やリベラルなんてどうでもよく、とにかく今の沖縄をどう輝かせるか」とこの程度だ。

 

これでは沖縄問題について話す資格はない。

橋下徹にとっては、沖縄問題の解決は、イベント企画問題、つまり東京五輪や大阪万博のようなイベントのような、アホな大衆向けの、高校生が喜びそうな、とにかく元気になればいい程度のものに矮小化されている。というより、橋下にはその程度の興味しかない。

イベント屋のノリでしかない。まさに芸能人のテレビ視聴率をどう上げるか。炎上もまた善なり、ビックリさせたほうが勝ちだというノリ、そこには国家も安全保障も中国も沖縄県民も何もない。ノリがすべて。

 

そういう橋下のTwitterにお追従する如く、維新の会の足立康史議員がTwitterをした。結構いいことを言っている足立だが、こういうところでボロが出る。

 

「我那覇さんとはお会いしたことないけど、この本読んで沖縄独立を煽ってるって理解するとは、残念だな。橋下さんが大阪を再生するためにやったことは、東北の瓦礫受け入れとオスプレイ誘致。えらい騒ぎになった。今回は、沖縄に負担を強いてきた日本という国に喝を入れたんだよ、沖縄の再生のために。」

 

この男も橋下同様底の浅さが見え見えだ。つまり軽いノリで「日本という国に喝を入れた」と言いたいらしい。こういう男も国家観はゼロなんだろう。

 

この橋下のTwitterを受けてかどうか知らないが、2月14日のチャンネル桜・「Front Japan」で、水島社長が怒りを持って、橋下徹を徹底的に批判した。

 

(長くなったので、続きは次回)