苦難に打ちひしがれた人々を救う。
私は広宣流布とはこの一言に凝縮されていると思っています。
しかし、今、あからさまに貧乏や病気で苦しんでいる、
その姿はあまり見かけません。
戸田先生が目の当たりにされた戦後の混沌とした時代から
今は大きく経済成長し医学も発達し、福祉政策もあり
何の苦労も行き詰まりもないように見えます。
しかしそれは大きな間違いだと思います。
それは単に見ないようにしているだけだと思うのです。
プライバシーの壁と無関心の壁で見えないだけ。
「あの人は幸せだろう」と勝手に思っている。
希望的観測というよりも無関心でいたほうが安心できるから。
つまり、人の不幸を垣間見ても
「私は何もできません、かえって自分の無力を見るようで、だから見たくない」が
その根底にあると思う。
そこには、「貧乏人と病人をなくす」姿勢ではなく、
「見ないようにしている」だけだと私は思っています。
家庭訪問を厭い、人との接点を避け、人は人、
自分は自分と立て分ければ楽といえば楽です。
こういった他人に対する無関心な自分と戦うことが
一番最初に行うことだと思います。
近隣の方との挨拶、組織内においては家庭訪問。
遠い道のりではあるけれども、歩みださないと進まない。