ココロの向かう場所 -7ページ目

保険から 4

ギリギリのお金で毎日暮らすのは

キツイ・・・。

それは私だって解ってる。

でも、私が唯一彼の為に出来ることは

大金を持たせない事だけなのだ。


「パチに行ってしまいがちなのは認めるよ。

  何か自分でもわかんないんだよ。

  ホントに。

  でもお前が言うようなGAやら病院やら

  そういうのは嫌なんだよ・・・

  でもだからっていつも1000円の残額気にして

  毎日暮らすのもしんどいんだよ。

  会社の人と飲みにも行けない。

  本当は俺だって飲みになんて行きたくない。

  でもたまには付き合わなきゃ・・・って

  それはわかるだろ?

  その金はどこから出てるか知ってんの?」

「さぁ、あんた会社から出てるって言ってたじゃん。」

「毎回毎回そうな訳じゃないんだよ。

  その分バイト代から出したりもしてた。」

「でもね、無いなら行けないんだよ。

  普通に考えたら。

  もし本当にそうだったとしても

  それじゃあ飲み代私に請求すれば良かったじゃん?」

「それが嫌だから黙ってた・・・」


埒があきません。

どこか正しい様な間違ってる様な。


「私はもうそんなに締め付けようと

  最近はしてこなかったっしょ?

  でも何をしても疑われると思ってしまうのは

  それをしてきた

  過去の自分の行いのせいなんだよ?

  GAも病院も行かなくてもいいよ。

  行きたくない人が行っても意味ないし。

  勧めないよ。

  自分がやってきた事が

  今自分に返ってきてるだけ。

  苦しいのもわかるけど、

  私にはどうもしてあげられないんだよ。」


言っても無駄な事だけど

一応言ってみた。

彼の耳に入っても、頭には入っていかないのは

いつものことなんだけどね(汗)


その後も緑犬は

バイト代が入ると(要するに大金を手にすると)

ついパチ屋にふらっと行ってしまう事や

それを阻止する為に返済日を変えた事、

(この間大騒ぎになりかけた

消費者金融からの手紙がそうでしたね。)

やっぱり1日1000円では怖い事を

ポツポツと話し続けていました。


でもね、もう私に出来ることは

彼にに大金を渡さない事だけなんだよ。

何なら1日1000円を2000円に

するくらいの譲歩が出来るか出来ないか。

それだけなんだよね・・・。


もう2人ともクタクタだったところに

2時間近く話していたので、

緑犬が半ば投げやりに

「やっぱ、もういいや。いいよ。

俺も自信ないし。

お金の事はもういい。」

と、そこで話は終わってしまいました。


緑犬より少し遅れてベッドに行くと

物凄いジレンマを感じていたのか、

「ゴメン、ホントにゴメン。

何で俺こんなんなのかなぁ・・・

ゴメン・・・」

とベッドで悶えていました。

(いや、ヘンな意味じゃないよw)


私は知らない振りをしていましたが、

どうも泣いていたみたいです。


可哀想だけど、

もう私に出来ることは何もないし、

彼が何に対してジレンマを感じていたのかも

理解出来ないし、する必要もないと思います。

 


次で終了します。

保険から 3

さてご飯も食べて、

ガソリンも満タンにしてきて

緑犬(夫)がバイトに出たので

話はしつこく続きます。



「じゃあ、その返済が終わったら

  その返済に充ててた分は

  俺の小遣いになるよな?」


と言われた私は

まさに_| ̄|○ orz この形になりそうでした。


どーゆー理論でそうなるんだ?


「いや、それはならないよ。

  だってこの後はこれ、貯金する予定だもん。」

「(゚Д゚ )ハァ? なんで?

  俺が稼いできた金で俺が自由に出来る金は

  無いっていうの?有り得ないじゃん?」


出たよ!世の旦那の切り札。

『俺の稼いできた金』


「え~っとどこから説明しなおせばいいかな?

  うちには貯金がないんだよ?!

  そっちの方がありえないでしょ?

  本当ならあんたの借金返済に充てたお金が

  普通に貯金出来てたなら、

  もう余裕で3~400万は貯金があるんだよ?」

「でも俺が働いて稼いできた金で

  小遣いないっておかしいじゃん?

  今までお前に借りてる負い目があるから

  小遣い0で毎朝1000円渡されてって

  状況でも我慢してきたのに!」 

「あんた、私がもし別れる事になったら

  慰謝料出せないだろうから、

  私が勝手に貯金していって、別れる事になったら

  それを全額持って出ていくよ、

  って言った事に対してOKしたよね?」

「したよ。それは構わないけど

  まさかそれ全額充てるとは思ってなかったよ?」

「それはあんたの勝手な思い込みっしょ?w

  家計管理は私に任せるって言ったんだから、

  幾ら貯金に回そうとそれが私の決定って事なんだよ。」

「じゃあ全部貰え無いのは100歩譲っても

  そのうちの幾らかでも貰えないってのは

  どうなの?それに急に出費とかあったら

  困るから、毎日ギリギリ1000円でってのは怖いんだよ。」

「だからネットバンクのカード

  渡してあんじゃん?」

「いちいち暗証番号聞くのに

  お前に電話とかしなきゃなんないし、

  そういうのヤなんだよ。下ろしにいく手間もあるし。」


む~!

ああ言えばこう言うなぁ・・・。

ホントは手の内見せたくないので

これは言いたくなかったけど

仕方ないのでいう事にした。


「じゃあ、言うけど

  あんたがまた今回借りた保険のお金、

  私への返済が終わったら

  そっちに充てようと思ってたんだよ。

  これは私達のお金じゃないんだからね。」

「・・・・・・。だからそれは

  俺がバイト代から返すって言ったじゃん。」


どうやら50万の借金が無くなるより

目先の借り入れ先としての

存在の方が大事な様だ。

大体月に4~5万ほどの返済で

150万円以上ある借金を

あと何年で返済出来る算段なんだ?w

そしてそれ以降、更に50万以上の返済?

もう脳がパンクしそうだった。


「んじゃそれはあんたが返すとして、

  私のホンネはそこじゃなくて

  あんたに大金を持たせる事が怖い

  ってのは、判ってるよね?

  あんたはまとまったお金を渡されて

  それをパチ屋に持って行かない自信ってあるの?」

「・・・・そっか・・・・そーなんだよなぁ~><

  うん・・・・・そう・・・ない・・・・なぁ・・・。」

「ほらね。

  あんたに自信がないのに

  私はもっとねぇよwもっと怖いよw」

「う~ん・・・・そうなんだよ・・・

  でもギリギリの生活は怖いんだよ。」

「でも無理。やっぱ渡せない。

  自分で認めちゃってんじゃん。」


以前と違うのは

緑犬が自分で大金を手にすると

パチ屋に行ってしまう恐れがある事を

自覚し始めた事だ。

以前なら、そこは確実に突っ撥ねて

ゴリ押しで進めようとしていたから。

  

更に緑犬の言い分は続きます。


 






保険から 2

続きです。


「まさか保険、解約なんてしてないよね?」

「解約はしてない。しないよ。

  それにこのお金も自分で返すって前に

  俺そう言ったよね?」


この保険の掛け金は

彼の母親が未だに毎月掛け金を掛けて

下さってる物だし、まだ借りる事が出来るなら

借金出来る範囲の余裕が出来るから

恐らく解約しないんだろうな。 


「で、やっぱパチは止められないんだね?」

「う~~~~ん・・・・そう・・・なるよね。

  一時期は本当に止めれてたんだけど、

  1回行ってしまうとダメなんだよなぁ・・・・・

  いつもそれを繰り返してしまうんだよ。」


ギャンブル依存症の典型です。

何かのはずみで行ってしまうと、

タガが外れてしまうようです。


「まぁいいや、それはいいよ。

  とにかく保険証券だけは返して。

  どこにあるの?」

「会社・・・の車の中」

「Σ(゚Д゚)!!!

  つか、普通に考えて保険証券を

  そんな危ない所に置いておくなよ(苦笑)」

「とにかく持って帰るよ。」


「で?そのまだ融資枠のある証券、

  どーする?私が管理した方がいい?」

「(ちょっと考えて)いや、どうせ俺が

  バイトから返済していくから・・・。」

「そう。んじゃまぁ保管場所は

  今まで通りにしようか。」

 

それから話は意外な方向に行きます。


「今ついでだから聞くけどさ~

  お前に借りてる分の返済って

  今どうなってんの?」

「もうあと30万ほどだから

  あと半年以内でケリつくよ。」

「え?そんだけ?」

「いや、そんだけって言うけど

  あんたが次から次から借金作ってきて

  今までこっちのために貯めてたお金を

  どれだけ利息がバカらしいかと思って

  金利の高い消費者金融の返済に充ててたと

  思ってんのさ?そりゃなかなか貯まる訳ないよ。」

「そっか・・・そうなんだ・・・」


話しててやっぱり借金の肩代わりは

どれだけバカな事だったか

再確認しましたil||li _| ̄|○ il||li

本人の認識なんて

所詮、こんなものみたいです(汗)


この先、緑犬はとんでもない事を言い出しました。


「じゃあ、その返済が終わったら

  その返済に充ててた分は

  俺の小遣いになるよな?」


(゚Д゚ )ハァ?


何を言ってやがるんですかね?

この人?


もうこの状態で喧嘩にならなかった

自分を自分で褒めてやりたいですよ(笑)


まだまだ続きますが、

緑犬から帰宅コールがきたので

続きはまた・・・・


そして保険証券が戻ってきて

一体どうなってるのか、

知るのが今から怖いわ・・・・。