空輝いて、稲光り。
雲引き裂いて、雨通り。

進み行くは茨道。
腕を切っては血を流す。
戻り行くのも茨道。
脚を切っては跪く。

傷を作り血で塞ぎ。
血を剥がしては傷を見る。

脚は血の池腕は死に絶え。
また今新たに血を流す。

神は鳴る、神は鳴く。
神無き空は光で満ちる。
誰かに何かを借りるため
声を掛けなきゃいけません。
誰かに何かを借りるため
向き合わなくてはなりません。

けれども今の私と言えば
今が見せず前も見られず
足元さえも固まらなくて
暗すぎるのか目が壊れたのか
自分の体も見えません。
指の一つも見えません。

眠っているのか起きているのか
そんなことすら分からずに
そこにいるのが誰なのか
誰かいるかも分からぬままで
話せるまでにはなれません。

誰かいますか?いませんか?
そこにいるのは誰ですか?
お願いしても宜しいですか?
誰かに何かを借りたいのです。

それが何だか、全く知らないわけですが。
自分の殻に綴じ籠もる。

絶対的な信頼を
自作の鎧に寄せていた。

この鎧さえ有ったなら。
剣が無くとも負けはなく、
守り抜ければ勝ちとなる。
勝ち負け即ち価値であり、
勝ち負け即ち善悪である。

自分の殻から目を出した。
青の、花びら。
誘われ、
歩き始めたその時に



かくして僕の生命は終わる。
殻は空に、僕は無に。
悲しむ人がいないだけ、
少し楽かも知れないね。
がつがつと
音を立てて食事を採って。

がつがつと
意地汚くも押し込んで。

お腹は空いていないけど、
食べなきゃいけないような気がして。

お腹は空いていないから、
食べた分だけ苦しくなるけど。

胃袋の中身には
どれだけ意味が有るんだろうか。

消化できないこの想い
いつになったら吐き出せますか?
自らを殺す。
自らに殺される。

昔の自分を殴り殺して
今の自分は
過去の自分に刺し殺される。

消えたくはない
消したくはない

ただ認めることも出来ないだけだ。
くるくる と まわる
めまぐるしく も うつくしく
くるくる まわる
ただ まわる

かぜ が ふく
そちら が き に なり
かお を むけ

かぜ が ふく
みたく も ない のに
かお を むけ

きのう を
くりかえす
あした は
あのひ と おなじ あさ

なくこと も できず
くるぅり くるぅり

かお を そむける
ある日気付いたことなのだけど、
日常は意外と苦しいもので、
生き難く、また進まず留まることも難しい。

日常を苦しまず生きる人はいない。
私は私で生きていて、
僕は僕で生きていて、
彼は彼のまま彼女の側に。
彼女は泣きながらもまた彼の側に。

色々な人がいて、
彼がいて彼らがいて
彼女がいて彼女達がいて
僕達がいる。
私達がいる。

それぞれが悩み、苦しみ、叫びを避けて、
日常を笑いながら過ごしている。

惑わされずに生きること。
いつか自分の確率が
変わるその日を信じながら。

また日常に返るのだろう。
ある詩は一つの自由を歌い、
ある詩は一つの終わりを告げる。

鐘が鳴り、
鳥が鳴き、
百合の花びら、
地面へと散る。

表に見えない
確かな驕り。
表に見えない
確かな終わり。

人々が見る写し世の、
あぁあぁ、なんと儚きことか。
人工的な光を受けて、
跳ね返す。
銀の指輪。

あなたは知っていますか?
跳ね返った光によって、
夜が朝へと変わることを。

闇を消す。
そのためだけに、
右手に光る、
細く、小さな、
銀の指輪。

私は、そんな存在(アナタ)に憧れている。
小さな、綺麗な、
銀の指輪。
小さく分かれた空からの雨
さらに細かく分けられて、
目に見えないほど小さくなった。

たった一つの小さな雨は
僕らの目には映らない。
ならばたくさん集めてみよう。
小さな小さな、小さな雨を。

もう元の名は、捨ててしまったのだけれど
私達はまだ生きている。
小さな、大きな霧に変わって。
みんな一緒に集まって
ユラリ、ユラリと宙を舞う。
右へ、左へ、止まらずに
ユラリ、ユラリと宙を舞う、
僕らの姿は、見えますか?