空を見る
地面を睨み
右や左に倣って歩く

広がり
ばらけて
道は無く

空は黒く
地面は滑り
左右の人は何処かへ消えた

残され
迷って
君は泣く

力無く歩く君の姿を
みんなは何処かで笑うばかりで

救いの手をただ待つばかり
いつになっても現れないと
知っていながら待つばかり

空は落ち
地面は消えて
僕は失くなる
塗りたくる。
塗りつぶす。

見えないように。
見せないように。

擦れても。
剥がれても。

元が何だか分からぬように。

紫に塗る。
乾くまで待つ。

止めどなく、
揺るがなく、
訳もなくただ塗りたくる。

紫の爪。
綺麗な色は。

触れれば落ちるただの幻想。
虚勢を張っても意味はない。

忌むべき僕はまだ死ねなくて。
資格が無い。
権利が無い。
能力が無い。

感覚が無い。
記憶が無い。
経験が無い。

権限


権限。
顕現化。
無能。

僕は誰
優雅な気分じゃ居られずに
普段と違う煙草をふかす。
澄んだ香りと程遠い
ヤニと煙の濁った味で。

住めば都と言うけれど
諺なんて名ばかりで。
吸えどもシラフ。
吸えども素面。
酔えない酒とおんなじ気分。

快楽すらも得られぬ此処の
楽園までの距離は如何程?
自分の所有物だと思い込む。
意のままに操れると高を括る。
変わらず側に有ると自惚れる。

暗闇の中で読んだ、
そこから拾った言葉の切れ端。

信仰にも似た、祈りに近い悲鳴のような暴走行為。
僕は間違っていたのだろう。

打ちのめされるために近付いた。
距離を測ることが出来なかった。

道具ではない。
物質ではなく、
変化するモノ。

今よりも先に進むために、
今の僕には、一体何が出来るのか。

我を怪しむ。

自分自身を信じずに、

流れる血すら直視せず、


その温かさも、

その痛みも全て、

ニセモノだと決め付ける。


流れる赤はただの色。

感じる痺れは幻覚で、

心の中は傷だらけ。


あぁ、やっぱり怪我は消えないようだ。

もしも記憶が消せるなら
もしも一部が消せるなら
あの時の言葉や感情、出来事を
全て透明にしてください。

何も現れず平穏な日々を過ごすかのように
時間だけを飛ばし、あなたの全てを忘れたい。

すれ違っても気付かぬように

あなたを消したい。
吐露り吐露りと音が摺る。
心残りの貴女を想い。
吐露り吐露りと音が鳴る。
水面に映る鬼が笑った。

泥り泥りと塗りたくる。
放る契機を作ります。
泥り泥りと塗り潰す。
舌で掬えば悦楽地獄。

嘘はいけないと誰かが言った。
嘘は吐かないと誰かが言った。

誰が殺した?
泥泥吐露吐露放る契機。
甘くも儚い人の生かな。
いろんな人にいろんな事を
言い忘れて生きてる気がして、
言いそびれたとか、タイミングとか、
気にし過ぎて言えなかったり。

指先に傷が出来たり、
脚を変に捻ったり、
笑えたことも、笑えなかったことも、
言いたいこと全部伝えたいのに。

中南海を吸ってみたり、
太陽が眩しかったり、
机がひしゃげてしまっていたり、

今は独りで泣いてることも、
結局今は言えず終い
僕である必要はどこ?
君にとっての必要性は、
一体僕のどこにあるの?

揃いのリングは光らない。
ただただ指を締め付けて、
君の呼吸を遮るばかり。

いつになったら僕達は、
過去より先に行けるのだろうか。