★「コーチの言う事は聞くべきかどうか」 | 阪神タイガース超応援日記2024

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今季のスローガンは「A.R.E. GOES ON(お~ん)」。
想像を絶する貧打。
バタバタと倒れていく守護神。
どこまで落ちるのか?

 以前も書いたと思うが、管理人がプロ野球を見ていて、永遠の問題がある。

 それは「コーチの言う事を聞くべきかどうか」。

 

 いや、もちろんコーチは選手を指導するためにいるわけでしょ?

 だから、選手はコーチの言う事を聞くべきじゃないの?

 だって、サトテルなんて、「全くコーチの言う事を聞いてないんじゃないか」といつも怒られてるじゃん(苦笑)?

 

 ただ、NPBから引取り手がなく、新設されたオイシックス新潟アルビレックスに行く我らが元新人王、髙山俊に対して、恩師の方が、「言われた事を何でもやろうとしてしまう」彼の素直な性格が悪い方に行ってしまったのではないか、と語っていた。

 

 1年目に当時の球団新人最多安打を記録し、ヒットメーカーとして今後の飛躍を期待された髙山は、当時の金本監督の「もっと長打を打て」との指導に応えるように、自らを崩してまで挑んだ。

 結果的にそれが良くなかった、と言えば言い過ぎだろうか。

 

 1軍で20本の本塁打を打ち、若きホームランバッターとしての成長を期待された中谷将大は、当時の片岡コーチの「打率を上げるためには、右打ちも覚えないとダメ」との指導に応えるように、流し打ちを練習する余り、引っ張る事を忘れて、魅力を失ってしまった。

 

 思えば「人の言う事を聞かない」とさんざん言われてた藤浪晋太郎も、入団後何年かして彼の持ち味だったインステップを矯正され、逆に体が早く開くようになってしまい、制球力を大幅に乱すようになってしまった。

 古田敦也のYouTubeに能見が出演し、オリックス宮城のインステップを将来的に直すべきかどうかと聞かれた能見は、「もし成績が落ちたら徐々に直すのもアリだと思います。ただし、徐々に。急激にインステップを直して失敗した例を知ってますから」と苦笑いして答えていた。

 

 

 管理人が思うに、「コーチや周囲の人の意見を聞かずに失敗した選手」より、「コーチや周囲の人の意見を聞きすぎて、自分を見失い失敗した選手」の方が多いのではないか、と。

 

 自分の体は自分が一番よく知っている。

 自分のいい形は自分が一番よく分かっている。

 

 だから、他人が「これが正しい」と押し付けても、結果が出るとは限らない、仮に自分が指導した成功例を知っていても、だ。

 現ロッテの吉井監督は各球団を渡り歩いた名投手コーチだが、モットーは「教えない事」。

 もちろん、聞かれたら答えるけれど、自分から押し付けたりはしない。

 

 オリックス時代のイチローは「かっぱえびせん」山内一弘打撃コーチに、「振り子打法を変えないと1軍で使わない」と潰されかけた。

 近鉄時代の野茂英雄は「草魂」鈴木啓示監督に、「四球が多すぎるからトルネード投法はやめろ」と干されかけた。

 

 佐藤輝明はいい意味で図太いし、ちゃんと受け流しているからだろう。

 あれだけ酷評されながらも、打点は増えているし、本塁打もちゃんと20本以上続けて打てている。

 

 いい指導者がいて、その人のおかげで成績の伸びた選手もいるだろうが、やはりそういう選手は、ただ指導者の言いなりではなくて、言われた事を取捨選択し、自分のいい物だけを取り入れるという工夫が出来ているのだと思う。

 

 阪神なんか人気球団だし、いろんなOBなどの取り巻きが数多くいて、コーチ以外にも何かと口出ししたい野球関係者もいるだろうけど、どうか余計な事を選手に吹き込まないで欲しい。

 ほんと、将来性のある若い選手がたくさんいるので、みんなすくすく育って欲しいから。