◇期待の野口恭佑外野手がいよいよ支配下登録に
昨年の育成ドラフト1位の野口恭佑外野手が契約更改時に、サプライズ支配下登録となった。
今季ファーム67試合に出場して、打率.303、6本塁打、18打点の成績を上げた。
とにかくパンチ力のある期待の選手。
多少ケガ勝ちなところは不安ではあるが、これから体を鍛え上げていって欲しい。
育成選手になってもわずかなチャンスしかもらえずほとんどが腐っていく、可哀そうな某球団と違い、阪神の育成選手はだいたいが支配下登録まで育てられるようになっている。
もちろんそこまで到達しない選手もいるが、片山も小野寺も岩田も「戦力として獲得し、支配下になるためのチャンスを与えて指導している」からきっちり育ってくれる。
育成選手は育成しないと。放置選手ではダメ。
だから、3軍とか4軍とか、やりがい詐欺まがいの非正規雇用軍団なんて要らないのです。
やっぱり数だけたくさん獲ってきて、後は自分で伸びてくれ、という教育方針はおかしい。
大竹君もそう思ってるでしょ?
巨人に行った高橋礼や泉には「チャンスを与えてじっくり見守ってくれればちゃんと伸びるんだよ」と、出身球団を見返して欲しい。
そもそも金はあるんだから、巨人の発展途上の外人なんか獲らなくても、その金満パワーでバリバリのメジャーリーガー獲ってくればいいじゃん? ウォーカーなんてソフバンが狙う選手じゃないでしょ。
◇中日やヤクルトが中堅選手を積極的に補強
今季終了後、実績のあるベテラン選手が多数、戦力外通告になり、市場にあふれた。
それをすくうがごとく、今季セリーグ低迷の2球団が動いた。
ヤクルトは前楽天の西川遥輝、前ソフトバンクの嘉弥真、増田を獲得し、中日は何と前阪神の山本、板山に、前巨人中島、前ソフトバンクの上林を獲得した。
山本や板山が戦力外を通告された後、トライアウトにも出てこないという事でどうしたのかな、と思ったら、中日入りとはちょっと驚いた。
若い二遊間の内野手がたくさんいるが(ドラフトでもまた獲得したけど)、結局どれもこれも打力が乏しいので、獲得するのであれば、山本ではなく長打の打てる北條の方がふさわしいと思う。
結局、マスター阿部を出して、今度集めたのがユーティリティの山本と板山って(苦笑)。打力だけがマイナス。
もちろん、上林は魅力ではあるが、結局スぺ体質で「1年通じて働けない」のは、石川や高橋周平と変わらんからね。
中日は、報道によれば、さらに巨人をオプトアウトで自由契約となった中田翔を狙っている、という事だが、またオラオラキャラかぶりのナカジと競合させるわけですか。
ヨソから獲ってきて「血の入替え」をするのは、尊敬している星野仙一の真似だと思うが、チームは「生え抜き」が育ってナンボだというのが、阪神やオリックスの優勝による、今の「トレンド」なわけで、余りに移籍選手があふれ過ぎて、自軍の若手の成長の芽を摘むような事にならなければいいけど。
ヤクルトも、ドラフトのいきさつもあり、髙山俊に食指が動くかと期待したが、結局素行に問題アリの元スピードスターに行ったね。残念。
他には先発陣の今永、石田、バウアーが退団方向で、何とか前ソフトバンクの森唯斗ほかで懸命に投手補強を始めたDeNAなどもいるけど、阪神はそういう動きには全くからんでいない。
岡田監督も「FA、トレードどこ吹く風」とばかりに全く移籍市場には興味がないようだ。
今の阪神は、よその球団から選手を獲るより、自軍の選手の力を伸ばしていく事に余念がない。
そう、野口外野手に続き、現在育成登録中の、2018年ドラフト5位の左腕川原陸についても、注目しているようだ。
◇ゆっくり戻っておいで、髙橋遥人君
そして、阪神ファンの誰もがその復帰を待っている#29高橋遥人は、契約更改にて新たに「育成選手」として契約された事が発表された。
トミージョン手術の後、さらに別の手術を行い、復帰がどんどん遅れていたが、今回育成契約となり、支配下の枠にとらわれず、じっくりと復帰のためのリハビリを続けていく、という事だろう。
育成契約となりながらも、捕手を座らせての投球練習も始めた、と聞く。
実は復帰も意外と早いかも知れない。
だが、今の先発陣は2ケタ勝利コンビの伊藤将、大竹、そして今後の先発ローテ入りを狙う桐敷に、富田、杉山オーナーイチ推しの門別などなど、実力および期待の左腕投手が目白押しである。
もう余裕です。
だから、髙橋遥人は、あせらず、万全な体になってから、「新戦力」として支配下に加わってくれればいい。
同じく育成登録となった、小川一平も同じく、あせる必要はない。
阪神はちゃんとチャンスを与えて、待ってくれるから。
さて、佐藤蓮はどうした(苦笑)。