Direct Marketing Business Challenge~ ダイレクトマーケティングビジネスチャレンジ~ -92ページ目

大学は美味しい

3月16日(水)~21日(月)の5日間、「大学は美味しい」という名の面白い
イベントが大阪の「なんば高島屋」で開催されました。

7階の催し会場では全国から21の大学が出展し、大学の研究過程で生まれた
”美味しいもの”を企業とコラボし商品開発・販売しています。

地元の食品を新しい角度で見つめ、アイデアの詰まったオリジナルの品々。
まだ、世の中に出ていないものや、通信販売もこれからという貴重な食品
が集まっていました。

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一度訪れてみたい北海道からは、北見工業大学・帯広畜産大学・北海道大学
の3校が参加。
北見工業大学は、北見市内の菓子店と共同開発し、南極大陸の雪原に発生
する霜玉「雪まりも」をイメージしたクッキーを販売。雪まりもは、北見
工業大学に在籍する教授が、南極で越冬観測を行なっている時に観測した
自然現象だそうです。
このクッキーのように、オーロラのような美しい景色だったのでしょうか。

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そして、北海道大学は、函館に生育している昆布、「ガゴメ」を使ったフリーズ
ドライの雑炊。昆布のとろみがあり、なかなかの美味でした。
このガゴメという昆布は初耳で、フコイダンやミネラルを豊富に含む健康食品。
この地域にしかないという付加価値が観光客に受けそうな気がします。

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個人的にとても気に入った商品は帯広畜産大学のチーズ。
北海道農業研究センターと共同開発した酵母を使い、商品化しました。
なかでも、田楽みそ漬けカマンベールチーズとブリ・ド・トカチは
とっても美味しい。
カマンベールは、十勝平野で育った牛から搾られた新鮮な生乳と味噌の
程よい甘さが絶妙。ビールのおつまみやクラッカーに乗せていただいて
も美味しく食べられると思います。
そしてブリ・ド・トカチは、コクがあって滑らかな白カビチーズ。
数々の賞も受賞していて、フレッシュな味わいが魅力的。十勝に興味を
持つきっかけにもなります。
また、お菓子やパンをつくるための酵母「とかち野酵母」も販売して
います。
これは、十勝平野に咲くエゾヤマザクラのさくらんぼから生まれた
十勝産の酵母。

研究の成果がこうして世の中に出て、役に立てることはとてもうれしい
ことだろうなと感じます。

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こちらは日本大学国際関係学部のブース。静岡を拠点に
「kanaya-seminarたんぽぽ」
という名で「らーめん」や「そば」を産官学連携で共同開発しています。

所属するゼミのメンバーが地域開発を学んでいく過程で沼津の海産物の
魅力に注目、水揚げ量の多い鯖で地域の活性化を図り、商品化に至った
そうです。
鯖とラーメン、発想が面白いなと感じました。
スタッフの方が温かいスープを持ってきてくれました。
スープは沼津産のさば節と白醤油を使った、旨みが凝縮されたこだわり
のもの。
確かに、臭みがなく味がしっかり効いていて麺類に合うと思いました。

もう一つの「さばちゃばそば」はその場で買わせていただき自宅でじっくりと
味わいました。
別売りの鯖の缶詰を上に乗せて、熱々のスープでいただきました。
麺はほのかにお茶の香りがあり、静岡の銘茶 愛鷹茶の粉末が練りこんであり
ます。
その上に緑茶で臭みを省いた鯖の甘露煮をのせるという、静岡の味がぎゅっと
詰まった一杯。
徹底的に地元の食材にこだわり、地元の良さをアピールする商品を作り上げた
たんぽぽの開発メンバーに脱帽です。
こうやって買っていただいた売上の一部は、彼らが行う国際協力活動のために
使われるそうです。ぜひ、たくさんの方に食べてもらいたい商品です。

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スイーツの中では、高知大学のロールケーキがイチオシです。

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農学部応用微生物学研究室が開発した黒酵母「ソフィβグルカン」を使い、
脂質を抑えたロールケーキ。
黒酵母は食生活に役立つβグルカンを作り出す菌で、さとうきび由来の糖
から発見されるそうです。
βグルカンを使うことで、カロリーを抑え食物繊維を取ることができます。
ロールケーキは軽くあっさりしていて、満足感のある後味。
黒酵母を使ったスイーツは、「次世代型機能性スイーツ」と話題になって
います。
今、米粉を使ったスイーツなども含め、健康志向が高まってきているようです。

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出展されている商品はとてもバラエティーに富んでいて、地元の食材と
大学の研究成果がうまくマッチしていました。
また、大学の研究が地域にあたえる経済効果がこんなにも大きいものだと
実感しました。

外からは見えにくい大学の研究がこうやって表に出ることは、学生や
大学にとってとても良いことだと思います。
大学の研究から生まれた商品は日本を代表する「大学ブランド」として、
観光に来られる外国人にも広く知っていただきたいと感じました。


          取材:占部恵子事務所
          食空間コーディネーター  占部恵子

「ピエトロ」蟹と蟹みその本格トマトソース

ドレッシングやパスタソース、レストランでお馴染のピエトロ。
ピエトロは1980年に福岡県のレストランからスタートしました。

今も大人気のピエトロドレッシングは昔から私もよく使いますが、
さっとかけるだけでお野菜がどんどん進むとっても美味しい和の
風味が魅力です。
一度は使ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

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ゆでたパスタに混ぜるだけのパスタソースは、お値段もお手ごろで
とても便利。
種類も豊富で飽きさせません。
そのパスタソースの仲間に、プレミアムパスタソースシリーズがあります。

プレミアムパスタソースシリーズは「通販限定」商品で、通常のパスタ
ソースとは違い、レトルト食品で一袋が一食分で具も味も抜群に美味しい
商品でした。

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味だけでなく、料理では手間も重視されます。その点、このパスタソース
を使用すると作り方はとても簡単。沸
騰したお湯の中で3~5分間温めて、ゆでておいたパスタと絡めるだけ。
この手軽さもとても魅力です。

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さて、ここで少しパスタの歴史をご紹介します。

パスタの起源に関する説はいろいろありますが、とにかく現代のようにソースと
からめて食べるパスタ料理がイタリアに普及し始めたのは17世紀のトマトとの
出会いがきっかけでした。そして、17世紀半ばををすぎるころから、パスタ料理
はイタリアから世界に広がっていきました。

日本で初めてパスタが作られたのは明治16年(1883年)頃、フランス人宣教師
マリク・マリ・ド・ロ神父が長崎県長崎市外海町に煉瓦造・平屋建のマカロニ
工場を建設し、製造したのが最初といわれています。昭和初期から、国産化が
進みましたが、当時はまだ珍しく、ホテルや一流レストランでしか口にできま
せんでした。
        【引用:社団法人 日本パスタ協会HP】

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このように当時はまだ珍しく貴重だったパスタを現代では家庭で、手軽に味わっ
ています。こうした普及の影には素材や味にこだわり、多数のレパートリーがあ
るパスタソースのおかげといってもいいでしょう。

人間は食べないと生きていけない生き物です。しかし、生きるためだけに食べ
ているのではなく、今日では、美味しさや使用している食材の安心安全を消費
者は求めています。こうした、消費者のニーズに答えて美味しさや安心安全を
日々、追求・商品化して世に発信してくれる企業に感謝です。 

創業30年のピエトロはお客様に感動を与えるだけではなく、お客様の健康を
考えた商品も積極的に提供してくれるなど、食を扱う企業としての大切な役割も
果たしてくれています。

また、ピエトロが販売しているドレッシングやパスタソースは簡単で美味しく、
ヘルシーなので、忙しく働く現代女性の強い見方でもあります。
安心安全・信頼できるピエトロのパスタソースは繰り返し利用したい商品です。
   
       取材:占部恵子事務所
       食空間コーディネーター 占部恵子

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ピエトロ 通販・期間限定メニュー
「蟹と蟹みその本格トマトソース」
10食セット 4,200円(税・送料込)
3食セット+パスタ麺セット 1,650円(税込・送料別途525円)

※秋・冬限定企画として2011年3月で販売終了しています。 

FOODEX JAPAN2011 その2

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続いて、こちらはまだ日本で展開して1年というティーブランド、
「Mighty Leaf」
高品質の茶葉を世界各国の高級ホテルへ卸し、愛飲されているティー
ブランドです。
米サンフランシスコ生まれで商品すべてにオーガニック茶葉を使用。

こだわりを感じるのが、ティーバッグ。飲む人の健康や環境に配慮し、
ホッチキスや接着剤を使わず職人が一つひとつ、手でシルクの糸を
使って四方を縫い合わせています。
使ったあとのティーバッグにも、時間をかけて自然と土に還る生分解
可能な材料しか使用しないという徹底ぶり。
飲む人が優雅な気分になるようにとのホスピタリティも感じました。

リーフティーはブラックティー・グリーンティー・ハーブティーの
3グループに分かれていて、もちろん厳選したオーガニック茶葉。
カモミールシトラスはローズヒップやオレンジピールをブレンドした
さわやかなハーブティーでとても美味しい。
その日の気分で飲み分けたいところですが、現在、小売販売はして
いないそうです。気軽に購入して飲めるようになる日が待ち遠しいです。
ただ、一流のホテルに行かないと飲めないという特別感も必要ですね。

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魅力的なブースばかりで次から次へ目移りしてしまいますが、気になってい
たフードパッケージ&デザインコーナーへ。
可愛らしい容器が展示されている、コーンズ・アンド・カンパニーリミテッド
のSolia。
フランスのプラスティックメーカーが作るケータリングやレストラン使用
の容器です。カラフルなケーキプレートや曲線がポイントのスプーンなど、
パーティーやテーブルの演出に欠かせないアイテムです。
近頃は人をお招きするちょっとしたホームパーティーにケータリングを使う
人が増えてきているそうです。だから、こういった割れにくいプラスティック
製の容器やプレートのニーズが高まってきているのかもしれません。
ハート型、キューブ型、蓋付のトレーなど形もデザインもさまざまです。
この器にどう料理を盛り付けるか、シェフの腕が試されますね。とはいっても、
まだまだ日本ではケータリングはレストランで食べるより出費がかさむので
少し敷居を高く感じている方もいます。会費制のホームパーティーなどを
開いて一度試してみたいものです。
食が楽しくなるアイテムは見ているだけで気分が上がります。その他、
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドではワインアクセサリーや
ゲンセ・エテルナムなどのカラトリーも輸入販売しているそうです。

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各国のワイン展示ブースは数え切れないほどありました。その中で試飲させて
いただいたのはRene Jollyの作ったシャンパーニュ。
オーブ県コート・デ・バール地方にある、1737年創業のRM(小規模自家栽培・
醸造メーカー)です。

ワインガイドブックにも掲載され、4つ星を獲得した
       「ブラン・ド・ブラン」(シャルドネ100%)
4000本のみの限定生産をしている
       「キュベ・スペシャル」RJロゼ (ピノ・ノワール100%)

の2種類をいただきました。

ブラン・ド・ブランは香りがとてもよいシャンパンでした。
黄金色の美しい泡に花やトーストしたパンの香りがする、その繊細な味わいに
感動しました。
厳選したピノ・ノワールとこだわりの手法で造ったキュベ・スペシャル RJロゼは
繊細さと複雑さのある、印象的な味わいでとても美味しいシャンパーニュでした。
コルクにはのアルファベットが一文字づつ彫ってあり、
「全て揃うまで飲んでね」という遊び心も見えました。

Rene Jollyのスタッフが一丸となって造り上げ、やっと日本へ届けることができた
心のこもった一本をぜひお試しください。


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日本のブースも大勢の関係者やバイヤーでにぎわっていました。
伊藤忠食品や日清フーズ、ユウキ食品など食品の大手企業や調味料・加工
食品の企業などさまざまな企業が出展していました。そんな中で目にとまっ
たのが米粉をつかったパンやあられです。「あまエビホッコメ」は石川県の
もち米と米粉に日本海産の甘エビとお塩を練りこんだ金沢生まれのあられ
です。ドーナツのような丸い形が可愛らしく、何より甘エビとお塩の相性が
とてもいい。また、サクサクとした食感はやみつきになります。
米粉は今ブームにもなっていますが、栄養価が高く良質なタンパク質が
含まれており、腹持ちもいいので、おやつにお勧めしたい商品です。
他にも米粉のパン生地やワインに合いそうなクラッカーなどを作っている
メーカーが国産の米粉のアピールに汗をかいていました。
米粉は、日本の食糧自給率向上の救世主。米粉のもっちりとした食感を
生かしたラーメンや餃子、ピザなど米粉のレシピはたくさんあります。


単純に自社の商品をアピールするだけでなく、自国の農業や環境のことも視野
に入れて商品化している企業が多いなと感じました。
今回初めてのフーデックスへ参加しましたが、規模の大きさに驚きました。
また、各国の人がどういうものを食べて、どんな味を好み、どう味付けをして
いるかなど、その国の食文化に触れることができ、貴重な経験でした。

また、さりげなく環境に配慮した食品だったり、健康を意識したヘルシー食品など
企業の意識の高さにも関心しました。



           取材:占部恵子事務所
           食空間コーディネーター 占部恵子