遺書の無断撮影 | DK Voice Official Blog 「Voice of DK Voice」

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今思っていること、感じていることを書いていきます。通常は日本語で書きますが、英語で書くこともあります。I write my current thoughts and feelings.I write them in Japanese normally,but sometimes I write them in English.

あらゆるハラスメントが起きている中でも、極めつけのこんな問題。ここまでやるか、という感じがします。

陸上自衛隊の東北方面特科連隊情報中隊に所属し、岩手県滝沢市の岩手駐屯地に勤めていた男性の遺書を、所属していた部隊が無断で撮影し、内部で共有していたという問題。
この男性は、2020年10月に自殺したそうですが、その直前に当時の中隊長が部下に指示し、遺族宅で了承を得ないまま男性の遺書を撮影し、複数の幹部らに画像を共有、閲覧させていたそうです。
所属部隊側は、遺族に「(男性の)捜索のため」と説明したそうですが、この遺書には、パワハラをうかがわせる内容だけでなく、キャッシュカードの暗証番号や預金額も書いてあったそうです。
結局、遺族側が、プライバシー権を侵害されたなどとして国家賠償請求の調停を申し立てる事態になったそうですが、この男性は、時間外労働が月200時間を超えていたことがあり、家族に「辞めたいが辞めさせてくれない」などと漏らしていて、自殺後、防衛省がこの男性を公務災害に認定したそうです。
自衛隊は、パワハラやセクハラなどのハラスメントが横行しているような感じを受けるのですが、こんな風に、遺書を無断で撮影するケースは聞いたことがありません。
自衛隊内部でのパワハラを隠蔽しようとしていたのでは、と疑われても仕方がないように思います。
この部隊の幹部の人たちは、自殺した男性や男性の遺族の気持ちなんてこれっぽっちも考えていないように思います。この男性が亡くなった後まで尊厳を傷つけてばかりという感じ。
元自衛官の女性に対する性被害の問題が起きたかと思ったら、今度は遺書の無断撮影。自衛隊という組織が余計信用できなくなってしまったように思います。
こうなってしまうと、自衛隊に入ったら最後、あらゆるハラスメントの被害を受けるだけのように思います。下手をすれば、何年間も人生を棒に振りかねない恐さを感じます。
個人的には、自衛隊は、あのワタミを超えた「ウルトラブラック企業」ならぬ「ウルトラブラック自衛隊」に成り下がったように思います。
こんなハラスメントだらけの組織に、一体何を期待すればいいのでしょうか?