【聞き手の周波数】「分かりやすく伝える」から「聞き手にしっかり伝わる」にするために自ら動くこと | 【出口貴章(ターキー)のブログ】喋りで大切にしてほしいいくつかのこと

【出口貴章(ターキー)のブログ】喋りで大切にしてほしいいくつかのこと

CHANGE TALK,CHANGE LIFE
「話し方を変えたければ生き方を変えろ」
一般社団法人日本フリートーク協会代表理事
現役ラジオDJ
もっと自由に、もっと自分らしく、もっと自信を持って
小手先の技術(やり方)ではなくあり方にこだわって欲しい

聞き手の周波数

Change Talk, 
Change Listen and Life.
"話し方を変えたければ
 聴き方と生き方を変えろ"

「話がちゃんと”伝わる人”と
   話をちゃんと”聴ける人”を増やす」

「22世紀に人見知りを社会からなくす」

トークスキルだけにフォーカスした
自己満足的な解決法に疑問を投げかける
そもそも話し方に悩む人の大半は
“聴き手に原因がある”ことがほとんどです

約3000人の悩みに寄り添い気付いたこと

「話し方」だけを改善しても意味が無い
本当に改めるべきは「聴き方」と「生き方」

「聴き方」と「生き方」を変えれば
「話し方」は自ずと変わっていくもの

27年間現場で培った“DJ的逆張り思考”により
話し方、聴き方、生き方をフルイノベーション
一般社団法人日本フリートーク協会代表理事
Lifeskill Talk College 学長の出口貴章です

こんにちは!
今日は僕のブログに来ていただき
本当にありがとうございます!


なんのこっちゃ!


ラジオチューナーを物色していました
ダイヤルを回して選局するタイプのもの

「懐かしいなぁ」

グリグリと大きなダイヤルを左右に回し
金庫の鍵を開けるかのような微調整をする

聴きたいFM局の選局のとき
雑音が薄くなり無くなるその一瞬
「STEREO」インジケータが灯る
お宝でも当てたかのような喜びの瞬間

やがて1980年代になると
プリセット方式が主流になり
チャンネルに周波数を記憶させ
ボタンを押せば一発で選局が出来る

あの金庫の鍵を開けるかのような
ドキドキワクワクお宝発見の瞬間
時代とともに忘れ去られてしまった
僕が持つコンポもそれに代わっていく

今すぐにこれを買うかどうかは別として
様々なショッピングサイトを覗いていた
その際にチューナーの説明を読むのですが
これがまたマニアックすぎて思わず笑った

例えば…

前機種の技術を継承しながら
クラスを超える高性能を目指したチューナー

フロントエンド部には
周波数直線型の4連バリコンを採用しており
高周波増幅用には
低雑音でリニアリティの良いFETを使用することで
感度や妨害排除能力を高めています

IF段では
位相特性の優れた2素子セラミックフィルターを
3段構成とすることで選択度特性を向上しています

ICには合計200素子分以上の要素を
1個のICにまとめたものを採用し
これにより5段のリミッターをかけ
波形を整えることで諸特性の改善を図っています

MPX部にはPLL回路を採用しています
PLL回路の専用高集積度ICにより
安定したセパレーションを得ています

離調時の局間ノイズを消すため
リレーを用いたミューティング回路を内蔵

AMチューナー部は
2連バリコンと高集積度ICにより
電波の強弱によらず安定した受信が可能です

またIF段にはセラミックフィルターを採用。
ことれによりシャープな選択度特性を得ています

弱電界地域でのステレオ受信時に生じやすい
高域のノイズをキャンセルする
MPXノイズフィルターを搭載しています

また本機はシグナルメーターも搭載しています

固定と可変の2系統の出力端子を搭載しています
またマルチパス出力端子や
4chMPX端子も搭載しています

スケール面へのライティングには
リフレクトライティング方式を採用しています

みたいな説明が書いてある

(笑)

あまりにも専門用語が多すぎて
これ一般の人には分からんでしょうね
オーディオ好きな僕でもなんとなく
「あーこういう感じかな」ぐらいの理解

極端な話

家電量販店へチューナーを買いに行って
店員さんにオススメをたずねたところ
こういう専門用語連発の説明をされたら
もうすかさず全力でツッコミますよね

「だからなんやねん!」

まぁもちろん家電量販店の店員さん
こういう説明は絶対しませんけどね

4連バリコン?
FET?
200素子分以上の要素を1個のICにまとめた?


さらに分かりやすくするためにと
こうして(⬆)カバーを外されて
チューナーの中を見せられてはいるものの
結局さっきと同じ説明をされたとしても

「へぇー」
「ふぅーん」
「すごいね」

で終わりますよね(笑)

つまりカバーを外したところで同じ

これってどういうことか?

パワーポイントを見せても同じ

つまり視覚情報として専門的な写真を見ても
結局は補助になっていなくて分からないまま
なのでパワポが本末転倒になっちゃうのです

でもこれって誰もがやりがちなんです
自分は分かってるからいいんですけど
聞き手に伝わっていないという場合は
こういう喋りになっていることがある

これビジネスプレゼンで多いので注意が必要

技術を使っても無意味?


じゃどうすれば聞き手に伝わるのか?


この場合「間」「抑揚」をつけ

スピードを「ゆっくり」説明しても

この内容では伝わらない人がいます


そもそもそれ以前の話ですよね
「話し方」という技術ではなく
「伝わる言葉」を使う気持ちです

残念ながら

僕はオーディオ製品の専門家やない
なのでさっきの商品説明の内容を
「分かるように」伝えてと言われても
専門用語をどう噛み砕けばいいのか分からない

だからここは専門用語を噛み砕くのでなくて
聞き手の目的に合わせた言葉を使う
まずは聞き手の目的が何かを明確にし
その目的を果たす言葉を使うこと

このチューナーを使うことにより
  • 以前と比べ何が改善出来るのか
  • 以前と比べ何が便利になるのか
  • 以前と比べ何が効率的になるのか
つまり

今まで「負」の要素だったものが
如何にして「正」の要素に出来るのか

平たく言えば

どんな「悩みを解決」出来るのか

これです

これこれを内蔵しているから
「こーんなことが出来ちゃいます!」

とか

新しくこんな機能を搭載したので
「あーんなことも出来ちゃいます!」

そうするとチューナーの機能ではなく
このチューナーを使うことによって
どんなオーディオライフがもたらされるか
聞き手の未来が鮮明に描けるようになります

これが単に「伝える」ではなく
「伝わる」ってことですからね

よく言われる

「感情に訴える」と言われるもの

なおかつ「負」の要素を「正」にする
つまり「不便」なものが「便利」になる

これが「ストーリー」というもの

周波数を合わせること


ラジオを聞く時と同じです

目的とするラジオ局があって

そのためにダイヤルを回しながら

周波数をぴったりと合わせること


「目的」

「言葉」

「未来」


聞き手をよく見て考えて試行錯誤する

「ここかな…」「このあたりかな…」

プリセットボタンで一発選局ではなく

ダイヤルを左へ右へと回して微調整する


この微調整でぴったり合わせないと

むしろこちらから動いて合わせないと

雑音が入ってクリアに聞こえません

こちらの意図もしっかり伝わりません


①聞き手の目的を知る
②聞き手に合わせた言葉使い
③機能ではなく未来を語る

これすべて技術以前の話ですから

分かりやすく伝えるという意識ではなく
聞き手が理解できる言葉を意識すること

技術ではなく普段の姿勢や生き方
その考え方が如実に表れています

相手の周波数を考えて合わせにいく

これを肝に銘じていこう

今日も読んでくれてありがとう
それではまた明日!!