【麒麟が帰ってきた】「急がば回れ」の著者の本を読む光秀が説得力ありすぎ | 【出口貴章(ターキー)のブログ】喋りで大切にしてほしいいくつかのこと

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「話し方を変えたければ生き方を変えろ」
一般社団法人日本フリートーク協会代表理事
現役ラジオDJ
もっと自由に、もっと自分らしく、もっと自信を持って
小手先の技術(やり方)ではなくあり方にこだわって欲しい

帰ってきた麒麟

Change Talk,Change Life. 
"話し方を変えたければ生き方を変えろ"
 
22世紀に「広辞苑」から"人見知り"をなくしたい
喋りの悩みを本質根本から解決する専門家
日本フリートーク協会代表のターキーです


麒麟が帰ってきました!

またこうして大河ドラマの振り返り
日曜日の夜に出来る幸せに浸ります

今夜は第22回《京よりの使者》
時は1564年のお話でしたね
桶狭間の戦いから4年が過ぎ
越前で過ごしてから実に8年が経過!

まぁこのあたりの光秀の動向は
詳しくは史料に残ってはいません
なので描き方が憶測の域を脱さない
つまりどうしてもフィクションになる

にしても越前で8年もの間燻っていた
燻るという言い方は相応しくないけど
実力がありながら陽の目を見ない存在
光秀本人もやはり本音は悔しかったはず

でもそんな立場や存在であろうとも
人として胸を張り雄々しく生きていた
来るべきチャンスのために虎視眈々と
「今出来ることをコツコツ」やっていた

書に耽る光秀を見ていとこの左馬助
光秀の奥さんである煕子さんに対して
ドラマの中でこう揶揄していましたね

「書を読むばかりではなく
 剣術の稽古でもしないと腕が鈍る」

こんなシーンから光秀の思想が窺える
これからの世は剣術じゃなくなっていく
だからこそ過去から学ぼうとしていた
ドラマの冒頭は多くの書に囲まれています

どんな本を読んでいたのか?


まずは…

画面向かって左側
一番上に積んである書

『老葉』

これは「わくらば」と読みます
室町時代後期に編纂された連歌集
宗祇宗長という連歌師による共著
当時からすれば新刊書とも言えますね

ちなみに…
今ボクたちがよく口にする言葉

「急がば回れ」

これは宗長が残した言葉と言われています
「急ぐのであれば遠回りの方が翻っていい」
現代で言えばこういう意味になりますかね
そう考えると今の光秀をよく表しています

光秀はこの言葉を座右の銘にしていた?
それこそ本当に憶測でしかないのですが
8年ものあいだずっと越前で過ごしていた
この言葉を支えにしたのかもしれませんね

そして右側に平積みされている書

『近思録』

「きんしろく」と読みます
中国宋代の哲学書で全部で14巻
1176年に編纂されて発刊されました
現代も宋学の入門編として必読書です

そして画面は光秀の読書シーン


これは光秀がかなりの読書家だった設定
このシーンだけで光秀の思いが予想出来る
来るべき新しい世の中は戦のない世の中
麒麟を呼ぶためにも先人の知恵を借りる

場面変わって…

今度はタイトルが明確に出ます
この書も現代でも発刊されています


『吾妻鏡』

これは「あずまかがみ」と読みます
『東鑑』と表記されることもあります

鎌倉時代に編纂された鎌倉幕府の歴史書
初代将軍源頼朝から6代将軍宗尊親王
86年間の鎌倉幕府の実績が記されてある
光秀にとってはドキュメンタリーものです

ちなみに徳川家康も好んで読みました
戦国時代の名だたる名将の数々
こうして自ら歴史書に親しむことで
先人たちの過去から学ぼうとしたのです

この回のドラマでの光秀を踏まえて
迷った時は迷わず過去から学ぶこと
そんなことを教えられた気がします
やり方もですが「あり方」も大切です

大事なのは…

成功法則ではなく成功哲学

今日は光秀の背中から学びました

今日も読んでいただき
本当にありがとうございます
また明日!!!