Usher渾身の5作目となるアルバムは、前作「Confessions」が大大大ヒットを記録したものだから、どういう方向でいくのかと思いきや、相変わらずUsherらしいトラックで魅了してきます。今の立ち位置を明確にしては、タイトルに「Here I Stand」と、実に自信に満ち溢れた作品となりました。
印象的には、ミディアム~スロー系のトラック中心で、Usherが愛や仕事についてじっくりと歌い上げています。シングル「LOVE IN THIS CLUB」がエレクトロサウンドを彷彿とさせているけれども、今回はこう行った電子音を取り入れてきたところも大きいね。
ただ、こういうサウンドを加えながらも、4つ打ち路線には行かず、しっかり地に足をつけて歌っているUsherです。「Moving Mountain」のごとく。ということで、Jermaine DupriやNE-YO、will.i.amやJay-Z、BeyonceにLil Wayneなど、多大なアーティストたちも参加するほどに、じっくりと聞かせてくれるアルバムの誕生です。とにかく、どの曲も堂々としているわけで。
日本盤はボーナストラックを2曲追加収録して、豪華に聞かせてくれます。