【幻】モーニン・ブルーズ 2024/02/24 | 澤田修ブログ

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ラジオDJ、ナレーター、音楽ライター、肉好き男、
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TM. Walikin’ Blues「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-R.Johnson-  Rhino / Elektra 8122 798434 0

 

N   うう、寒い。今朝も都内23区で一番気温の低い部屋からお送りします。「幻」

 モーニングブルーズ。一昨日までは「暑い」と感じる位だったのにねえ。でもシラフに

 なれば、まだ2月です。3月も「春だ、春だ」と皆な騒ぎますが、決してそう 

 ばかりではない。寒い日もありますよ。ご注意下さい。

  今朝は人に「これ何だっけ」と聞かれたこの歌からです。

 

M01.いつまでもどこまでも(2'21")ザ・スパイダース

-H.Sasaki, H.Kamayatsu-  フィリップス PLD-8004

 

N  この歌にセリフが入っていたのは忘れていました。間奏もスチール・ギターでしたね。 

 ザ・スパイダーズの順が唄ってくれました「いつまでもどこまでも」です。井上 

 順は最近見かけませんね。わたしとしては、時代がようやくあの人に追いつ

 いた感じがしているのに、肝心な本人が居ないんじゃ話にならない。今なら

 バッチリの筈なんだけどなあ。とにかく、寒い朝の1曲めは田辺昭知とザ・スパイ

 ダーズで「いつまでもどこまでも」でした。

  今週は澤田修と会いました。今度生放送で、矢口清治を呼ぶ時の打ち合わ

 せです。

  修は「いつものようにやる」と話していました。デス・メトーと矢口清治、ど

 んな事になるか面白そうですね。わたしはあの人に聞きたいことがあります

 ので、それなりの準備をして行く予定です。

 

M02.Your Song(4'58")Elton John

-B.Toupin, E.John-  Polydor 314 512 532-2

 

N  ハイ、お分かりですね。エルトン・ジョンです。この人を世に出した「僕の歌は君の 

 歌」をお届けしました。矢口清治はエルトンがとても好きだった、という覚えが

 あります。一緒に仕事をさせて貰っていた時にはあんまり絡みがありません 

 でしたが、その頃もヒット曲はあった筈。と言うよりもその頃の方がエルトンら

 しくなっていたんじゃないかな、なんて気もします。この間ナッシュヴィルで録音

 されたバーニー・トーピンとエルトン作品集を紹介した時に「80年代のエルトンはほとんど

 知らない」何て言ったら、聴取者の方から「いい歌をたくさん出しているか

 ら。ちゃんと聞け」というお言葉を頂きました。それで「ああそう言えば、

 そうだな」と、80年代のエルトン・ジョンを聞こうと考えたのです。その矢先に矢 

 口清治のゲストの話が持ち上がったので、「まずはこの人に聞いてからにしよう」

 となったのです。

 

M03.スカイライン・ピジョン(3'33")エルトン・ジョン

-B.Toupinn, E.John-  フォノグラム 33PD-359

 

N  エルトンが注大々的に注目される前の「スカイライン・ピジョン」でした。これを初めて

 聞いたのは17歳の冬だったかな。ピアノで弾いたりして、自分でも密かに唄っ

 てました。この時期わたしは内省的だったようです。エルモア・ジェイムズとはもう

 出会いがあって、その生命力には完全に遣られていましたが、わたしはわた 

 しです。「スカイライン・ピジョン」に心を打たれるところもあったようです。

  エルトンの心情も複雑だったみたいで、わたしには全てが理解できませんでし

 た。もっとガンガン鍵盤を叩いて騒いで欲しかったですね。ラジオ局用に演って

 みたステューディオのライヴの後に、『タムブルウィード・コネクション』を友達に借りて聞きまし

 て、日頃わたしが騒いでいるロケンローとは違う音楽だなあと感じました。

  話は変わりますが、わたしがよく出かける先に同じ『タムブルウィード』を名乗

 る施設があります。これは一体何でしょうか。少なくとも飲食店ではないし、

 わたしが突然入って行って施設側の人間が困惑しても大変ですから、まだ入 

 って事はありませんが、気になっています。何か謎解きをやる場所のようで

 す。

  それと一部が同じ名前のLP『タムブルウィード・コネクション』、これにはわたしの大 

 好きな「カントリー・コムフォート」と並んで初期の大ヒット曲、あのライフ誌で「壁を越える

 歌」とまで言われた「人生の壁」が入っていまして、重たい作品でした。

 ではそこから「遅れないでいらっしゃい」をどうぞ。

 

M04.Come Down In Time(3'26")Elton John

-B.Toupin, E.John-  314-528 155-2

 

N  エルトン・ジョンで「カム・ダウン・イン・タイム〜遅れないでいらっしゃい」でした。

 この頃は東芝からレコードが発売されてました。つけられた邦題が特別でね。

 「僕の歌は君の歌」とうのも変わっているでしょう。今の「遅れないでいら

 っしゃい」も普通ではないな。わたしはディレクタが女の人なんじゃないかと想

 像していました。田舎の貧乏人に確認は出来ませんでしたがね。

  とにかくこの重たい印象の『タムブルウィード・コネクション』は、わたしにとって、 

 何か宗教的な、あるいは反宗教的な思想を感じさせたのです。

 

M05.My Father's Gun(6'21")Elton John

-B.Toupin, E.John-  Rocket  314-528 155-2

 

N  エルトン・ジョンのLP『タムブルウィード・コネクション』から「マイ・ファーザーズ・ガン」でした

 繰り返します。この重たい印象の『タムブルウィード・コネクション』で、わたしは何か

 宗教的な、反宗教的な思想を感じたのです。そして「布教本部を焼き落とせ」 

 に至っては「ああ、バーニーはこう言う思想の持ち主だったんだ」とひとりで納 

 得しました。真相は未だ不明です。

 

M06.Burn Down The Mission(6'20")Elton John

-B.Toupin, E.John-  Rocket 314-528 155-2

 

N  それが次の『ピアニストを撃つな』ではこんなご機嫌なロケンローを演ってくれたん

 です。これにはわたしも拍手喝采だったな。ラジオのオールナイト・ニッポンで、ロンドン の 

 放送局を視察して帰ってきた亀渕昭信、カメちゃんがこれを流して自分でも付

 唄ってました。いつかその事を本人に言ったら、「あなたは私の事を私よりも 

 よく知ってますね」と、軽く受け流された覚えもあります。

  ではエルトン・ジョンの大ヒット曲「クロコダイル・ロック」をご一緒に、ヤ−ヤヤヤヤ〜。

 

M07.Crocodile Rock(3'26")Elton John

-B.Toupin, E.John-  Polydor  314 512 532-2

 

M08.イナー・シティー・ブルース(9'06")マーヴィン・ゲイ    

 

N  これはマーヴィン・ゲイ、1972年のワシントンD.C.での実況録音です。この間会った 

 時に澤田修がくれたCDです。実はこの時の映像をわたしは何年か前に見て

 いました。大久保のソウル専門店でした。そこの主人が「これジェイマスンじゃない 

 でしょうか」と言うんで、かなり真剣に観ました。まだモータウンがデトロイトで制作

 をしていた頃です。名作『ワッツ・ゴーイング・オン』を発表してから1年ぐらい後、

 マーヴィンが「神様」になった頃です。ピアノの前に座って、リハーサルを全く無視して

 気分で続けたマーヴィンの姿がしっかり捉えられていました。ベイスは勿論ジェイム

 ズ・ジェイマスンです。ちょっとマーヴィンの急な指示に困惑気味ですが、重たいファンク・

 ベイスは紛れもなくジェイマスンです。彼の動く画はひょっとしてこれだけかも知れ

 ません。その音だけがCDになって出ていたのですね。録音状態はお聞きの 

 通り、決して良くはありません。記録用か何かで録られていたのでしょう。 

 ジェイマスンは放っておくと、すぐ自分だけの世界に入ってしまいます。そこが面

 白い。これは悪い録音ながら興味深いですね。お客さんたちもすごいノリで、 

 まるで公開放送のキュー振りがいるみたいです。全て充分に楽しめました。もう 

 一度あの画を観たくなりました。

  さて、矢口清治はわたしたちと違って、あなた達と同じで、健全な良い子

 です。普段のわたしでは覚束ないところがあるかも知れません。そこでエルトン

 ともうひと組、清治がいろいろと知ってそうな芸能者を抜擢しました。

 

M09.Shke Rattle And Roll(3'26")Huey Lewis & The News

-C.Callhorn-  Elektra  61500-2

 

M10.I Need Your Lovin'(2'43")The Four Tops

-Holland,Dozeir,Holland-  Motown 530 190-2

 

N  そう、先週突然採り上げたヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ヌーズです。わたしはこの

 グループが大好きです。先週採り上げる時にはちょっと躊躇いもあったのです 

 が、ハギリョウさんのお便りで便りでホッとしました。ありがとうございます。彼

 らについて修からちょっと気になる話を聞きましたので、それを確かめます。

  さて、「幻」の生放送は、少なくとも中央エフエムでは今回が最後です。と言い 

 ますのは、わたしは深く顔を突っ込んではいませんが、この放送局に大きな 

 組織変更があるようなのです。そしてわたしたちの理解者である田中和樹さ 

 んがこの放送局からいなくなってしまうようなのです。細かい処が分かりま

  したら、お伝えできるようでしたらお話しますが、今わたしの知っているの 

 はこれだけです。なので最後ですから豪華でメイジャーな矢口清治さんにおいで頂く事に致しました。

  さてその数少ない理解者田中和樹さんは、ずっとわたしなりの内容を望

 んでいらしたようで、いつも生放送の時はリクエストに追われて、本来の姿が見え

 ない、とご不満だったようなのであります。ここまで好きにやらせてもらっ 

 てるのにまだ本来の姿ではないのか・・・、わたしも考えてみました。

  わたしは極く平均的な戦後生まれの日本人です。ですから耳に入る音楽の

 幅が広くそれをこの国のC調でいい加減な部分を指摘しながら楽しむ類の人

 間です。特定の範囲に拘る事はナンセンスだと考えています。しかしながらこの世

 界では専門分野を持たない事には何も始まりません。敢えて言えば、R&Bの

 ヴォーカル・グループを多少知っている程度かなあ。でもこの領域にも恐ろしい人

 たちが大勢いるので、迂闊にR&Bのヴォーカル・グループ専門とは言えないので 

 す。ですから本来の姿は、本人も知りません。これが正直なところなんです。  

  しかし本来の姿をお望みの方としては、相変わらず不服でしょう。分かり

 ました。今回はわたしのR&Bヴォーカル・グループ遍歴を音楽と共にお話いたし

 ます。それでお許しを。

  まずはわたしのヴォーカル・グループ好きの切っ掛けとなったザ・フォー・トップスの

 「ベイビ、アイ・ニード・ヨー・ラヴィン」でした。19歳の時に誰かから借りた彼らの 

 ベスト盤をテイプに録って聞いていました。殆どはモータウン初期のホランド・ドジャー・

 ホランドの制作したものでした。それを毎日聞くうちに「ヴォーカル・グループはいい

 なあ」となったのです。そのアルバムは最後だけ、デトロイトを離れてロス・エインジェルズ

 に移る頃の少し新しいフォートップスで終わっていました。

  これです、「スティル・ヲーター、ラーヴ」。

 

M11.Still Water(Love)(3'02")The Four Tops

-W.Robinson, F.Wilson-  Motown 88502

 

M12.My Girl(2'43")ザ・テンプテイションズ

-W.Robinson, R.White-  ポリドール OCD-28002

 

  モータウンのヴォーカル・グループと言えば何を置いてもテムプテイションズですね。この歌に

 はわたしも相当イカレました。今もそれは変わっていません。「マイ・ガール」でし

 た。そして次の歌も大好きでした。あんまり知られていませんがね。

 

M13.Since I Lost My Baby(2'52")ザ・テンプテイションズ

-W.Robinson,W.Moore-  ポリドール OCD-28002

 

N 次の機会には優しくするから・・・とか言っても遅いって。ダメ男の口癖で

 すね、こういうのは。

  そしてコースターズ。彼らは偉大なロケンローの制作者コムビ、リーバー・アンド・ストーラーの 

 基でたくさんのヒット曲を生み出しましたが。そこにはヴォーカル・グループとしての

 魅力も沢山ありました。歌詞カードがなくて、テキトーな言葉をのせて唄う切っ掛

 けになったのがこれです。「蔦漆(ツタウルシ)」、ザ・コースターズです。

 

M14.Poisin Ivy(2'40")The Coasters

-J.Leiber,M.Stoller-  Rhino / Atlantic R2 71090

 

M15.Smoky Joe's Cafe(2'48")The Coasters

-J.Leiber,M.Stoller-  Rhino / Atlantic R2 71090

 

N  リーバーとストーラーが仕組んだ3分間のラジオ・ドラマにはどっぷりとハマりました。「ス

  モーキー・ジョーのカフェ」同じくザ・コースターズでした。わたしは、これを聞く度にクレイ

 ジー・キャッツのテレビ・コント平日の帯連作「奥さーん」を思い出します。

  さてコースターズと来ればドリフターズです。わたしの大好きな「オン・ブロードウェイ」。

 そしてザ・ローリング・ストーンズのカヴァで知った「渚のボードヲーク」を聞いて下さい。

 

M16. On Broadway(3'01")The Drifters

- J.Leiber,M.Stoller-   Atlanti 7567-81440-2

 

M17.Under The Boadwalk (2'40")The Drifters

-A.Resnick, K.Young-  Atlanti 7567-81440-2

 

N  こういうヴォーカル・グループがドゥーワップ・スタイルを基本にして来た事は皆さまもご 

 存知の通りです。その形をずっと取ってきたのがデルズでした。「オー、ワッタ・ナイ

 ト」で知られていますが、今朝はその再録仕様をお届けします。これが60年

 代中期のドゥーワップ・スタイルとだったんですよ。

 

M18.Oh! What A Night(4'06")

-M.Junior,J. Funchess-  Chess MCD 09333

 

M19.Zing Went The Strings Of My Heart(2'51")The Coasters

-J.F.Hanley-  Rhino / Atlantic R2 71090

 

N  そして再びコースターズです。これは先ほど出て来た制作者コムビのリーバー・アンド・

  ストーラーの作品ではありませんで、ジュディ・ガーランドも唄った歌です。ミュージカルだ

 ったかなオリヂナルは、確か。コースターズはベイス・シンガーをリードに据えて、面白い味

 を出しています。それが・・・・・・、

 

M20.Penguine At The Big Apple(3'24")The Tramps

-N. Harris, R.Baker, E.Young-  Freedom Dream   FD-CD7518

 

TM  Born In Chicago 「アサー」入り / Paul Butterfield Blues Band

-N.Gravenites-  Rhino 8122 798434 0

 

N  最後はトラムプスのヒットLPに入っていた「ジング」のインストゥルメンタルでした。作者クレ
 ジットが違うのはなぜだろう。
  自分の聞いて来た道を語るのはテレ臭いですね。今日の後半は、ちょっと恥  
 ずかしかったですね。子供の頃の自分を見る思いでした。割と当たり前の人
 生でしたね。こんな形でいいのかなあ、いかがですか田中和樹さん。

 

   今朝の特別付録は、以下の隠し場所です。どうぞお楽しみ下さい。

   ダウンロード・パスワードは、いつものようにありません。

   https://83.gigafile.nu/0301-b714eca51a582fb31defdbd931dbfb90e

   使用音楽素材図絵は、ここです。

   https://83.gigafile.nu/0301-b30724f33bd903c7e3d80f18194dd9e5a

   ダウンロード・パスワードは、同じく「なし」。

   共に7日間の限定です。

 

  今朝も、ちょうど時間となりました。

  こちらは、https://ameblo.jp/djsawada よろしくお願い致します。

  どんなコメントでも受け付けています。どうぞご自由にご投稿下さい。

  エックスのhttps://twitter.com/hashtag/blues761?f=live も便利です。お好き

  な方で構いません。聞いているだけのあなたも、是非どうぞ。とは言え、 

 長い事「エクス」には入れていないのですよ。

 

  「幻」モーニン・ブルーズ、鷲巣功でした。今朝も首都圏で9人のあなただけに。

   そして全国で9500万人のあなたにも、アサーだよ。

 

 

 

最後の【現】深夜の生放送決定!

 

 

放送局:中央エフエム

放送日時:2024年3月08日(金曜) 24:00-29:00 (3月09日土曜 0時~5時)

出演:澤田修、鷲巣功、スペシャルゲスト:矢口清治先生


 

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