B級パラダイス -24ページ目

B級パラダイス

健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

昨日のスカパーのTHE YELLOW MONKEYのアリーナツアー生中継は、スカパー無料体験狙ったものの、そんなうまい利用方法は許されるわけもなく果たせず(笑)、残念ながら観れなかったが、ツアーは無事終了とのことで何より。

台風が心配されたけどメンバーも観客も大丈夫のようで良かった。


いやしかし、やはり♠️観たかったなあ。

「パンチドランカー」あたりはスペードでやるんじゃないかと思っていたけどやはりで、悔しいなあ。

まだ生で観てない曲がいっぱいあるから次に期待したいものです。


開けた本日、『9999』完結版となる 30th Anniversary9999+1-GRATEFUL SPOONFUL EDITION- 発売決定のニュース!

アリーナツアーSEでも使用されていて、一家で気にしてた「ボナペティ」がついに音源化!(笑)。他にも未発表曲やEMMAによるデモ音源が2015年当時のまま収録されていたり、Disc2DVD)には、宮城セキスイハイムスーパーアリーナ公演()のライブ映像が全編収録!加えて豪華200ページ以上のブックレット付きとあっては年末散財も喜んで!で、「ご予約はこちら」の通り早速予約したのでした(笑)。


今朝のYahoo!ニュースで「イエモン充電」の見出しをみてドキッとしたけど、来年のドームツアーで、再結成以降の「ステージ2」終えて一度充電するとのこと。

短いステージ2だな!(笑)と思ったけど、かつてのようなことにならないよう、じっくり充電して、また新たなカッコいい4人の姿を、新しい作品を見せてくれるならそれで良し!

ライブのMCでも「2度と解散しません」宣言していたから、前向きの内容で安心したよ。


そしてこちらは充電完了(笑)。

金曜夕方からの実家生活は、映画を観に行くことも、なくのんびりだらだら。

先週のライブの話をしたり、♠️セトリ観たかったと言い合ったり(笑)。

唯一家長らしいことと言えば、増税前にと、故障したシャワートイレを買い替えて、自力で付け替え、ついでに切れた階段の電球を付け替えたくらいか(笑)。

あとはだらだらといつものように過ごしたのでありました。


そんなこんなで、普段の帰省より少しゆっくりして郡山アジトに向かうところであります。

この月に一度の帰省も後何回もないんだよな。年末年始加えても最後はこちらに戻ったきりになるだろうから6回か。しかも来月は土日仕事が多く、唯一帰れる週はかみさんと下の娘が旅行に行くらしいし(笑)。


まあ毎日顔を合わせるのが普通になる日まで、もう少し踏ん張ってまいります(笑)。

昨日金曜はなかなか仕事が終わらず日付が変わってからの帰宅。
1週間前とはえらい違い(笑)
でも、3連休初日はゆっくり起きて支度して、1週間ぶりにまた家族と再会(笑)。両親にも元気な顔を見せての1ヶ月ぶりの帰省であります。

下の娘が明日も明後日も仕事だけど、今夜は一家勢揃い。スカパーのイエローモンキーの生放送はやはり見れなくて悔しがりつつも、のんびりキング・オブ・コント観て笑ったり、NHKのSONGSパフュームの放送観たり。

半年後にはこんな生活に戻るのだなあとか思いつつ。
チャンネル権は無いけど(笑)、ゆるりと過ごすのであります。

先日のイエローモンキーライブ参戦家族大集合で、綺麗に片付けたけどこちらに来た当初より推定4倍に増えている我が部屋のDVDと本に「なんでこんなに増えてるのよ」というツッコミに、俺が答えた言葉と同じ映画を、家族が帰りちょっと部屋が広くなっちゃった月曜メンズデーで観てきた(笑)

記憶にございません!(2019年)


監督・脚本:三谷幸喜   製作:石原隆、川南   プロデューサー:前田久閑、和田倉和利   ラインプロデューサー:森賢正   共同プロデューサー:岡田翔太   撮影:山本英夫   美術:あべ木陽次   編集:上野聡一   音楽:荻野清子

出演 : 中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市、小池栄子、斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、山口崇、田中圭、梶原善、寺島進、藤本隆宏、迫田孝也、ROLLY、後藤淳平、宮澤エマ、濱田龍臣、有働由美子


その昔、かみさんに誘われ観に行った夢の遊民社や第三舞台の公演規模がだんだん大きくなっていった所謂「小劇場ブーム」の頃。映画と違う生ものの舞台の魅力に自分はまり、青い鳥や新宿梁山泊、劇団☆新感線や名古屋の北村想のプロジェクトナビなど、まだ子供もいなかったので、プロレスや格闘技の試合同様よく行っていたものだった。


その終焉に出てきた「東京サンシャインボーイズ」。おもしろいと聞いていたがついぞ舞台は観ないまま、代表作の映画化「12人の優しい日本人」の面白さに悶絶したものだった。


「やっぱり猫が好き」や大好きだった「王様のレストラン」に「古畑任三郎」、最近では「新選組!」や「真田丸」などの大河ドラマなど、三谷幸喜脚本作品はよく観ていたが、思えば「12人の優しい日本人」は中原俊が監督だったから三谷幸喜の監督作を劇場で観るのは初めてなのだった。


テレビで観た「ラヂオの時間」やその習作とも言える、フジテレビで深夜にやっていた舞台のドラマ化「ショー・マスト・ゴー・オン!」などの昔から「次から次へと押し寄せる困難、切羽詰まった事情で物語が思わぬ方向に転がっていく」ってのが大好きで、俺の好きな「一癖ある連中が力を合わせて困難を乗り越える」フォーマットも大好物。そんな騒動を経ても、ほっこりできる三谷作品の良いところ、好きなところが詰まった映画だった。


石を投げられるほど嫌われている史上最低の総理大臣(中井貴一)。その石が頭に当たり、記憶喪失のまま総理大臣を続ける羽目にというプロットが馬鹿馬鹿しくも楽しいのが、まずいい。


政治も素人、人間としても純粋に戻った嫌われ総理大臣が「正しい行いをしていく」ことで、関わる周囲の人間もまた変わっていく語り口も大いに宜しい。


政治が舞台でも、もうある意味「ファンタジー」なんだからこのくらい突き抜けてくれた方が楽しいに決まっている(笑)。


そのファンタジーを彩る、梶原善の一見横山ノックの土建屋親父(最高!)、思わぬ女装が笑えた佐藤浩市や、強面藤本隆宏のSP、田中圭の警官、アメリカ大統領(笑)の木村佳乃など、突き抜けたキャラも、逆にあんたROLLYだったのか!という普通すぎてわからなかったキャスティングも楽しく、彼らが記憶をなくす前の「悪い総理」を軽蔑していたのが、「正しい道を進む姿」に感化されたり、次第に支え寄り添っていくっていうのがまたいいのだな。


三谷作品って、やはり脚本家であり、舞台の方だから「映像の魅力」より、語り口と、役者の魅力がググッと前に出る印象が強いが、長回しのシーンなんか見てるとほんとに引き込まれる。

そう、出ている方々がとにかく楽しそうなのだ。できればこちらも仲間に入れてもらいたいくらい(笑)。


あと、中井貴一やディーン・フジオカ、小池栄子といった、これまで正直そんなに好きでもなかった俳優たちが、無茶苦茶良く見えるってのも、凄いと思うのだ(ファンの皆さんすみません笑)。

小池栄子なんてどんどん可愛く見えてきたものなあ。「実は…」の種明かしシーンも含め、ほんとチャーミングでした。


女優陣といえば、逆に元々好みの吉田羊の予想以上の色っぽさや、石田ゆり子の相変わらずの可愛さ、そして斉藤由貴の意外なほどのすっとぼけさ加減も最高でしたな。


あと、敵対する悪役の草刈正雄の人気はあるけど腹黒い官房長官も、引き際のハッチャケ具合、大いに笑えましたなあ。

彼の取り巻きの面々、物凄い福耳メイク(笑)の飯尾和樹の「英語の喋れない外務大臣」や、小林隆の省エネルック(笑)の財務大臣、SMクラブへ行って国会サボってた市川男女蔵の厚生大臣など、何となく誰かを思い出すキャラ揃いのアホな大臣たちもほんと可笑しかった。


前述のROLLYの他にも、どこにいたんだ天海祐希!や、あれは山口崇さんだったのか!とか有働アナウンサーが!という、エンドロールでの登場順クレジット見るのも楽しい一本であった。



中学生から高齢のご夫婦までほぼ満席の映画館が笑いに包まれるって場にいるのもたまには良いもので。

これくらい賑わっていると、多少お茶の間的な会話が聞こえちゃっても「このくらい許してやるわい」と心に余裕もできる王道コメディの一本でありました(笑)。




ああ、ひとりの部屋が広いや



以下、またも素晴らしい時間を過ごせた週末の記録。



前の記事の通り、13日金曜夜にかみさんと2人の娘が郡山到着。

夕飯食べていないけど、外食は嫌だということでコンビニで食料買い込み我が部屋へ。


片付け&掃除の甲斐あり「え?こんなにスッキリした部屋だっけ?」などと言われながらも、やはりDVDと本は直ぐに気づかれ「片付いてはいるけど量増えたよねえ」とあっさり突っ込まれましたが(笑)。


3年前と違い部屋のテレビで観れるようになったGYAOYouTubeをすっかり気に入って観出す3人。その間に風呂を準備し、順々に入りながら、俺は忘れていた先週のプレゼン勝ち祝いのジャックダニエルなぞ飲みながら(笑)、賑やかな夜を過ごしたのでした。


翌日14日土曜日はゆっくり起き、女子チームの遅々と進まぬ支度にも文句も言わず(笑)、何とか10時には出発。

メインイベントであるTHE YELLOW MONKEYのライブの前に、せっかくだから少しは観光も…と、3年前に時間都合で行けなかった會津藩校「日新館」へ。


飯盛山で自刃した白虎隊の少年たちも学んだここは、戊辰戦争で会津が攻められた際に消失してしまったものを位置を移して完全復元されたもの。

新撰組好きのかみさんはその流れで会津藩も大好きなので、3年前に続いて大いに堪能。

娘たちも、さして興味のないであろう日新館見学も、晴れてしかも涼しい天気のもとそこそこ楽しんだ様子。道の駅で喜多方ラーメンやソースカツ丼を美味そうに食す姿に、こちらも、嬉しくなってしまうのでした。


そしていよいよあづま総合体育館に。

今年3度目のTHE YELLOW MONKEYSUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL」参戦!

着いたのが開場の1時間以上前。グッズも欲しいものは4月に既に買ってしまったし、あれもこれも買うほどのコレクターでもないので、気持ちの良い天気の涼しい風に吹かれながら公園でうつらうつらして時間を潰し、いよいよ会場内に!


入ってから吉井くんの等身大パネルがどこにあったのかわからぬままで「しまったあ!」ではありましたが(笑)。


3年前のここ福島でも、2年前の東京ドームも、今年の静岡の2回のライブも全て2階席の右か左だったのだが、今回はアリーナ後方Bブロックの最前列。初めて正面からライブを観れたのでありました!(笑)

しかもあづま総合体育館はコンパクトな作りなのでアリーナ後列でもかなり近くてラッキーこの上なし(笑)。


ライブセットは初の♣️❤️の時の「Love」がキーワードのセッリストと違い、コンセプトはよくわからなかったけど、❤️と比べ、吉井くんのメイクも、メンバーの衣装も派手さが控えめで、昭和ネタも絡めた(笑)MCも含めて、なんかいつも以上に「自然体」に感じたライブだった。


セットリスト情報は事前チェックを絶って臨んだライブ自体は本当に熱く楽しく、1曲目こそ予想を外したけど、初めてライブで聴けた「SHOCK HEARTS」も含めてもう文句なし!

福島への想いも歌詞の一部に入れたと話してくれた「この恋のかけら」はライブで聴いてからアルバムで聴いた時より好きになったけど、今回さらに好きになった。アルバムの一曲目だけど、ライブの最後にも合う、大切な泣ける一曲。


そう言えば福島ではいつも「球根」やってくれるんだよなあ。自然体でもあったが、これが入るだけで何となく「希望」や「力強さ」を感じさせてくれるセットリストだった気がします。


今回の福島のライブの後は熊本。

チャリティーも含め、彼らが「自分たちでできること」で、大上段に構えずに、こうして被災地を応援してくれる、その姿勢が本当に好ましいのです。


静岡でのライブでは「あ、もう終わりかあ」という感触もあったが、アンコールも最高&メンバー紹介も爆笑🤣で、お腹いっぱい、汗だくのライブを堪能したのでした。


もっとも背が低いかみさんと下の娘は、メンバー顔は見えるものの、全身を拝めなくて悔しがっていたが、2階席に近いところへの花道にエマや吉井くんが来てくれて、その不満も解消でしたな(笑)。

惜しむらくはヒーセが我々がいる上手側まで来てくれなかったこと。特にヒーセファンの下の娘が残念がっておりました(笑)。



静岡でのライブ時間と混雑する駐車場を出る時間を考えて、宿の夕食は外しておいたが、予想以上にライブ時間も長かったので大正解。


ライブ終了後あれこれ話しながら一度街中まで車を走らせて食事を済ませ、宿を予約した土湯温泉へ。

会場から近いしな、と予約したがこれならどこでも良かったかも(笑)。

遅いチェックインだったが、久々の温泉と、予約した部屋より広い部屋にグレードアップされていたのでかみさんも娘たちも大満足✌️。


さっそく汗を流しに皆、温泉へ。自分も久々の温泉をたっぷり堪能、一足早く部屋に戻り、やっと飲めたビールと、朝からの運転とライブの心地よい疲れで、女子チームが戻ってくるのを何とか待ったけど、早々と寝入ってしまったのでした(笑)。



さて、最終日の本日15日日曜。

旅館の朝食バイキングでお腹いっぱい(笑)、また遅々として進まない皆の支度を待ちながらチェックアウトギリギリの10時に出発。


これまたかみさんのリクエストで再び会津、さらに南下して南会津の「大内宿」に。

予想以上に滅茶苦茶混んでいてとても駐車場に停められずビックリ。警備員に勧められ少し離れたところに路肩駐車したくらいで。
それでも何とか行き着き、萱葺屋根の集落を見物しつつ、昼はここの名物「ねぎそば」を注文。

ご覧の通りネギを箸代わりにしつつ、薬味として囓るという、ある意味乱暴な蕎麦を(笑)美味しくいただいたのでした。


良きところで大内宿を離れ、出発時間を逆算してもう1箇所見せてあげたかった「塔のへつり」にも足を延ばしてみました。

吊り橋及び、吊り橋から眺められる景色は悪くなかった、いや、素晴らしかったけれども、ここへの訪問は、ちと失敗(苦笑)。


昨日と打って変わって暑さが増していたこともあり、皆お疲れモードが見て取れて、しまったなあと。まあ、少しでも楽しませたいと俺が張り切ってしまったのが原因なんで、早々と辞して3人を送るため郡山に向かうことに。

そんなこんなで車中は皆寝入っていて(笑)、俺だけ延々とイエモンを流しながらのドライブでありました。


予定通りに16時前に郡山に到着、新幹線ホームまで、多少の疲れは見せるものの笑顔で帰る3人を見送り。


正直、明日下の娘が仕事でなけりゃもう一泊できたのに、みんな大きくなっちまってとか思うとちょっと感慨深かったのも事実。

もっとも来週は自分が帰省するんで(笑)、3年前ほどの寂しさは感じずに済んだものの、やはりすぐに帰る気がせず、思いつきで床屋へ寄って散髪してからひとりの部屋に戻ったのでした。


3人も予定通り20時前には自宅に着いたとの知らせで一安心。

うん、素敵な週末だったな。明日はまだ休みだが、気持ち的にはこれにて終了なのである。




ああ、見回せば見回すほど、綺麗に整頓したせいか、余計に部屋が広く感じるなあ(苦笑)。



来週から10月いっぱい仕事の予定は目白押しだ。この週末が終われば、もう楽しいことはあまりない気がするな。


次の春までのこちらの暮らし。

もう家族が福島に来ることは無いだろうし、俺だって仕事以外で会津他県内をこんなに巡ることもないだろう。

それを思えば感慨深い2日半だったな。


何よりまたしても家族を呼び寄せてくれたイエモンに感謝だなあ。


そうだ!引きの強い下の娘が来春の東京都ドームのチケットを引き当ててくれたのだった!

次は一家揃って静岡から東京への参戦になるのでした(笑)。


これを糧に、明日は今は聴くと楽しかった時間を思い出して、ちと切なくなるがTHE YELLOW MONKEYの曲と、いつものように映画に浸るとしよう。


ほんとイエモン最高だ!そして家族万歳!

「ありがとう」の気持ちしか起こらない2日半でした✌️



昨日は会社を出て家に着いたのが午前1時。
提出した企画書が採用されて来週の準備をすぐにしなくちゃならなかったからだが、まあ途中休憩しながら、書きかけていた前の記事アップしたくらい余裕こいていたら(笑)、今日提出の内部資料を仕上げてなかったことを思い出し、何とかやり遂げたのだ。
それもこれも、どうしても翌日、つまり今日、予定通り代休として、出社仕事を残したくなかったからだ。

あと1時間で、静岡で仕事を終えた後に出発したかみさんと2人の娘がこちらに到着する。

先週カーペットを丸洗いしたり、片付けや不用品の処分をしおびただしい数の本とDVDを整頓したが(処分はしない(笑))、今日も朝から洗濯に掃除、先週やりきれなかった台所や風呂場にトイレと目につくところはピカピカにして、ついでに目につかないとこまで掃除したりして(笑)、給油と洗車まで済ませて、皆を迎える準備は万端。

そしてあと18時間で福島でのTHE YELLOW MONKEYのライブが始まるのだ!

今年3回目。静岡でのツアー初日、2日目で♦️と❤️のセットリストは観れたが、ついに3つ目の♣️だぜい!
残念ながら福島2日目の♠️はチケットが取れず、皆も仕事があるので日曜には戻ってしまうのだが精一杯楽しんでこよう。

少し前の振り返り記事でも記した通り、3年前の家族大集合では前々日午後に集合で、会津に泊まり翌日は観光、翌々日にライブだったことを考えれば、今回はちょっとゆっくりする時間は少ないけど、久々のこちらでの家族集合、また笑ってピカピカの時間を過ごしたいものだ。

ラインによると3連休前の金曜で新幹線が混んでいて、食事も取っていない模様。こちらは冷蔵庫の中を整理して食べてしまったからどうしようかねえ(笑)。

さて、などと書いていたらあと30分と少しで到着だな。そろそろ迎えの準備といたします。
では(笑)✌️
今週は台風の影響でクソ暑くてかなわなかったな。そんな中、提出した企画書も本日無事獲得の知らせがあって一安心。ただ、これで10月は地獄の月間になりそうな気配ではあるのだが、まあ、良しとしよう(笑)。
おお、あと24時間で家族大集合だ。まだ仕事終わらないが、その前に先週観た、もう一つのマカロニウエスタンをアップしておこう。

大西部無頼列伝(1971年)

ADIOS, SABATA

SABATA 2INDIO BLACK


監督・脚本 : フランク・クレイマー    製作 : アルベルト・グリマルディ   脚本 : レナート・イッツォ   撮影 : サンドロ・マンコーリ   美術 : ピエルルイジ・バジール   装飾・衣裳 : クラウディオ・デ・サンティス   音楽 : ブルーノ・ニコライ 

出演 : ユル・ブリンナー、ディーン・リード、ペドロ・サンチェス、ジェラルド・ハーター、フランコ・ファンタシア、サル・ボルゲーゼ、ジョセフ・P・ペルスアド、ジャンニ・リッツォ、スーザン・スコット


リー・ヴァン・クリーフの「西部悪人伝」に続く「サバタ」シリーズ第2弾ながら、どんな理由か知らないが主人公サバタ役がのユル・ブリンナーに交代したこの作品。中学の時テレビで観て楽しんだ記憶がある一編だ。


字面としては大好きな、漢字だらけの邦題及び

「どえらい悪事を お目にかけます

下っ腹に力を入れて 覚悟してご覧下さい

面白ぇことは世界一です」

という公開当時の日本版ポスターの、東映映画みたいな惹句も楽しいが、この惹句、前半は偽りあり(笑)。



日本版ポスターにデッカく「悪」と書いてあるのがこれまた楽しいのだけれど、前作の邦題「西部悪人伝」は納得のタイトルで、悪の上をいく「さらなるワル」のスタンスでサバタが悪人から金を巻き上げるのだが、今作のサバタはメキシコ革命軍と孤児院のために働くかなり正義寄りの行動。


子供にも慕われ、おまけにピアノも弾けちゃう腕利きのガンマンとして、クールながら義賊的なスタンスのサバタをユル・ブリンナーが楽しそうに演じているのだ。


こりゃ、やはり彼が演じた「荒野の七人」のリーダー、クリス役の印象が強いからかなあ。その後「ウエストワールド」でもクリスそのまんまの同じ黒づくめの衣裳で出演していたが、こちらでも前作のクリーフ版サバタ同様「インディオ・ブラック」の二つ名通り黒づくめの出で立ちだ。


クリーフ版はスーツ姿のダンディなイメージだったが、ユル・ブリンナーのサバタはフリンジ付きモカシンの上下。胸元も大きく開いてワイルドなイメージなのだ。


前作のサバタの武器、すなわちグリップにも銃弾が撃てるように仕込んだデリンジャーみたいな「んなアホな」的武器は出てこないが、カートリッジ式弾倉を備えたライフルを愛用し、最後の一発にはシガーが仕込んであり、敵を倒すと悠々とそれをくわえて火をつけるところなど無茶苦茶カッコいいのである。


物語はこんな感じ。

時は19世紀、オーストリア・ハンガリー帝国からの独立戦争に突入したメキシコが舞台。革命軍はエスクドにオーストリア軍の金を奪うよう命じる。


このエスクドが、上の写真右の白髪のおっさんで、ペドロ・サンチェスが演じているんだが、見たことあるぞ!と思ったら、前作「西部悪人伝」でもサバタに絡むお調子者の自称相棒役だった。

何より先日観た「待つなジャンゴ、引き金を引け」でも、やたらガハハと笑う押しかけ相棒をやっていたんだよな(笑)。

フェルナンド・サンチョほどアクは強くないが、あまり頭が良くない感じもしつつ、すぐに「メキシコ万歳!」と突き進む人の良さもあり、コメディリリーフとしては良い感じの役者なのだ。


このエスクドの部下は身軽なギターノと、足技で弾を放つセプテンブレたち。

ギターノは身が軽く、これも前作の「ネコ」の役どころに近いんだが、裏切り者や敵対する奴を捕まえると、何故か「死のフラメンコ」を踊るのが、訳わかんないけどいいんだな(笑)。

セプテンブレは鉄球を足に乗せて蹴り放ち、無音で敵を倒す妙技を持っている。下品とも言える出で立ちからは想像できないが、懐中時計のオルゴールの音をうっとりと聞くなんていう趣味も持っていたりするのが、笑わせてくれるのだ(笑)。


サバタは革命軍から要請を受けて彼らの助っ人となるのだか、このサバタの腕っ節を見込んで、一緒に金を狙おうと持ちかけるのが、胡散臭い「芸術家」バランタイン。

演ずるのは当時東欧で人気歌手だったディーン・リード。こいつ、ちょっとジュリアーノ・ジェンマにも似たハンサムなんだが、お宝目当ての敵か味方か判然としない行動は、まるで男版峰不二子のようなのだ(笑)。

こんな個性的な面子が砂金を奪うのに敵対するのがオーストリア軍のスキメル。こいつ、面白半分に革命側のメキシコ人を射撃の的にするわ、仲間を売ったメキシコ人に「報酬はその引き出しの中だ」と、模型船の飾られた引き出しを開けさせると、模型船の砲台から弾丸が発射される仕組みで、自分に擦り寄る男もあっさり葬ったりと悪辣なことこの上ないのだ。


そんなスキメルから、サバタたちは途中仲間を失ったり、バランタインの裏切り未遂にあいながらも何とか金を奪うのだが、その中身は何とただの砂。狡猾なスキメルにすり替えられていたのだ。


エクシドは革命のため、サバタは貧しい人たちのために、ふたたび金の強奪にスキメルの基地へ侵入するも捕まってしまう。

あわや銃殺というところで仲間の助けもあり、派手な銃撃戦に突入。サバタのニトログリセリンも加わってドンパチ&大爆発の末、ついに勝利するも、銃撃戦で死んだはずのバランタインが金を積んだ馬車を奪って逃走するのが見える…(笑)。

この憎めないけど胡散臭い相棒が、最後の裏切りにも失敗するところも、前作と同じってのも楽しいところなのだ。


と、飽きることない二転三転のストーリーに、前述の通りカッコいいユル・ブリンナー版サバタはクリーフ版同様、どんなピンチの時にも動じず、クールなことこの上なしで良いのだが、あまりのルックスの違いに、前作のサバタと同一人物にはまったく見えないのが難点なのだ(笑)。


思えば荒野の七人の4作目「荒野の七人/真昼の決闘」ではユル・ブリンナーのやっていたクリス役を、リー・ヴァン・クリーフが演じていたからおあいこなんだが(笑)。


かなり面白い本作だが、やはり「サバタ」はリー・ヴァン・クリーフがいいなと、皆が思ったのか(笑)、第3作「西部決闘史」ではクリーフが再登板することになるのだった。


仕事中でもついメロディが頭の中で鳴ってしまう、口笛のイントロが印象的な音楽は、エンニオ・モリコーネの右腕ブルーノ・ニコライ。ほんとかっこいいので予告編で楽しんでください!


今週末に家族が来るのでカーペット丸洗いしたり、越してきたとき持ってきたけどもう絶対使わない古いプリンター他いらないものを処分しながら溜まりに溜まったDVDや本を並べ直したりと、汗だくで大掃除と片付けをした昨日。

片付け一段落後、書きかけていた記事をアップしようかとこれを再見(笑)

荒野のドラゴン (1973)

SHANGHAI JOE

IL MIO NOME E SHANGHAI JOE/MY NAME IS SHANGHAI JOE


監督・脚本:マリオ・カイアーノ   製作:レナート・アンジョリーニ、ロベルト・ベッシ   脚本:カルロ・アルベルト・アルフェリファブリツィオ・トリフォーネ・トレッカ   撮影:グリエルモ・マンコーリ   音楽:ブルーノ・ニコライ

出演:チェン・リー(早川明心)、クラウス・キンスキー、カーラ・ロマネリ、ミクリヤ・カツトシ、ピエロ・ルッリ、ゴードン・ミッチェル、ロバート・ハンダー


いやあ、確かにマカロニウエスタン大好きだし、負けないくらいカンフー映画も好きだから手に入れていること自体は一片の後悔もないこの作品。


散々しょーもない映画は観てきたし、大体この手のジャンル映画の末期はジャンル内でもトンデモ映画が出てくるところ、別ジャンルと合体したらまず十中八九「怪作」になるのはご懸念の通りで(笑)。


その昔、大好きなカンフーに吸血鬼だと!と深夜の放送をワクワクして観たら「世の中にとんでもない映画ってあるんだ」と学習したハマープロの「ドラゴンvs7人の吸血鬼」みたいなものですって相変わらず例えがわかりづらいな(笑)。

カウボーイに憧れて西部を目指す中国人の青年ジョーは凄腕の空手(カンフーじゃないのね)使い。この時代はカンフーでも空手でもみんな「ドラゴン」でしたもんね。

見た目も態度も実直なジョーはテキサス行きの駅馬車に乗り、西部を目指すのだが、ジョーへの白人たちの偏見、差別は酷いもの。

しかし都度ジョーは、空手以外でもバク転で馬に飛び乗ったり、素手で釘を打ったりと、鍛え上げた体技でピンチを乗り切り、カードで金を巻き上げたりと白人どもに一泡吹かせていくのが痛快この上なし。


やがてジョーはメキシコ人を奴隷のように扱う悪徳ボスのスペンサーから、一人の老人を助けたことで彼の怒りを買い、殺し屋を送り込まれることになる。


老人の娘クリスティーナを助けながら旅を続けるが、襲いくる第1の刺客は人食い趣味のカンニバル(どんな設定だよ(笑))。

てっきりクリスティーナを襲うかと思いきや、「女の肉はマズイ」とジョーに一直線(笑)。しかしあえなくジョーにボコボコにされ、沸騰した鍋の中に頭を突っ込まれて絶命。


次なる刺客は、杭を刺した墓穴を掘ってそこにジョーを落とそうとする“弔いサム” 

これが演じるゴードン・ミッチェルの異相がピッタリの死神ぶりながら、やはりボコボコに返り討ちにあって、自分が墓穴に落ちて串刺しに(笑)。


3番目は姑息な手段でジョーを罠にはめようとするトリッキー。ネーミングは訳者のセンスなのかいな。しかし罠を見破られたこいつはジョーに眼玉を抉られ(!)絶叫とともに敗退。


最後に襲ってくるのは皮剥ぎジャック。演ずるはクラウス・キンスキー!

病気のクリスティーナを往診してくれた医者の頭の皮を剥ぎ、人形に被せて「可愛い〜」と、うっとりするド変態の殺し屋なのだ(笑)。

まずジョーの両脚を撃って動けなくした上に、気絶したジョーが目覚めてから頭の皮を剥がそうとするという悪趣味が裏目に出て、脚を使えないジョーは逆立ちで反撃、見事返り討ちにするのだった。

キンスキー、出番は少ないが、いつもの異様な存在感は流石なのである。


しかしジョーも逆にジャックの頭の皮を剥いで、スペンサーに送りつけるという、どっちもどっちの残虐さなのだが(笑)。

まあこの辺りの残酷描写は今見ればチャチではあるのだけど、マカロニもカンフーも残酷なのいっぱいあったから相性はいいんでしょね(笑)。


で、殺し屋がダメなら同じ東洋の妙な技を使う奴を差し向けろ!ということで現れるのが、ジョーと同じ師の元で修行したの宿命のライバルだったミクリヤ。


これが、チョンマゲに赤い着物、チョビ髭生やして日本刀を構えるという出で立ちが強烈で、初見の時は大笑いしたものだった。

うわー(笑)
負けるな!シャンハイ・ジョー/

こいつと短剣対短剣、刀対刀と、戦いは続くが、ジョーに刀で腕を叩き落とされても、今度は銃で反撃してくる。卑怯ではあるが、腕を落とされてもなお反撃してくる胆力はなかなかのものだ(笑)。


しかしジョーは「心臓を狙え」と挑発。修行の奥義で飛んで来た銃弾を素手で掴むや、「エェェーイ!」という気合とともに抜き手でミクリアの身体を貫き、見事倒すのだった。


マカロニブーム末期で、カンフー映画の初期のこの作品、特典の監督インタビューを観ると、まだ「燃えよドラゴン」は公開前で観ていなかったそうな。

故に「用心棒」などの侍ものを参考にしたとは言っていたが、個性的な(一歩間違えれば珍妙な)殺し屋が何人も襲ってくるとこなんざ、むしろジミー・ウォングあたりの武侠片なんかを見たんじゃないかと思うのだ(笑)。


チェン・リー=早川明心の繰り出す技はカンフーではなく完全に空手。修行の回想シーンでも空手着来てたから間違い無いのだが、マス大山の「天地の構え」をとったりと、動き自体はキビキビと予想以上にしっかりしていた。そう言えば牛も一撃でノックアウトしてたな!


役柄も芸名も中国人なれど、早川明心さんは空手を広める為にヨーロッパへ渡り、空手道場を開いた生粋の日本人で、ローマで空手道場を開いていた時、映画出演のオファーがあったそうな。


監督は演技のできる中国人を主役に探していたのだが、彼に出会い、そのアクションもしっかりしていたため、無表情でもいい西部劇だし…と、主役に据えたとのこと(笑)。


ちなみに珍妙なミクリヤ役のミクリヤ・カツトシも、監督によればテコンドーの道場を開いていたそうだが(かなり怪しい(笑))、いずれにせよマカロニのクライマックスの決闘が日本人同士というのは史上初にして唯一!


まあ、確かに弱点の多い珍作ではあるし、主人公は一発も撃たないどころか銃さえ握らないから、マカロニウエスタンと言うより「カンフーもの」の一本として観た方が良いのだろうが、それでも西部で差別を受けながらも、自らの技で生き抜く上海ジョーの姿は、ちょっと心を鷲掴みにされるのだ。


それを盛り上げるブルーノ・ニコライのテーマ曲が無駄にカッコいいのだが、これ、サルタナシリーズの何かの使い回しらしいそうで、納得(笑)。ただ監督は使い回しは知らないと言い張ってましたな(笑)。

知らないと言えば、主演も監督も違う「帰ってきたシャンハイ・ジョー」という続編が存在するそうで。


思えば殺し屋たちは返り討ちにしたものの、悪玉スペンサーは倒しておらず、「一緒にいたいが今はできない」とクリスティーナを置いて、スペンサーを倒しに去っていくジョーの姿で終わっていたので、続編はできる要素たっぷりだったのに、監督にもオファーがなかったそうで(笑)。


因みに早川氏は志保美悦子の「帰ってきた女必殺拳」に出演した以外は映画出演はなく、帰国後は母校の愛知大学で空手の指導をした後、再び海外に渡り事業を起こし成功したそうだ。実直そうな彼のこと、きっと多くの人に慕われたと思うが、今調べたら残念ながら2015年に鬼籍に入られたそうな。


ああ、今見たら自分の記事の映画カテゴリー200本目の記念記事なのにこれになってしまったが後悔はなし!(笑)

カッコいい音楽の予告編をどうぞ!



先週金曜から日曜まで毎日映画館に行っての良き映画の後に書くのはなんとなく気がひけるのだが、ちょっと前にGYAO!て観た、書いておきたい一本を(笑)。

ゾンビスクール!2014年) Cooties


監督:ジョナサン・マイロット、キャリー・マーニオン   製作:ダニエル・ノア、ジョシュ・C・ウォーラー、イライジャ・ウッド、トーヴ・クリステンセン、ゲオルギー・マルコフ、スティーヴン・シュナイダー   製作総指揮・脚本・原案:イアン・ブレナン、リー・ワネル 製作総指揮:イゲヴォンド・アンドレアシアン、サリク・アンドレアシアン、ヘイデン・クリステンセン、セス・ウィリアム・マイヤー、ウラジミール・ポリャコフ   原案:ジョシュ・C・ウォーラー

出演:イライジャ・ウッド、レイン・ウィルソン、アリソン・ピル、ジャック・マクブレイヤー、リー・ワネル、ナシム・ペドラド、イアン・ブレナン、ホルヘ・ガルシア、クーパー・ロス、マイルズ・エリオット、モーガン・リリー


その昔観たロドリゲスの「パラサイト」をふと思い出した学園パニックホラー。

でも、あの時は学生だったイライジャ・ウッドも本作では小説家になる夢を叶えられず故郷に戻った臨時雇いの教師クリント役とはね。指輪を必死で守ったフロドも老けましたな。光陰矢の如し(笑)。


赴任した小学校で初日から生徒たちにはなめられ、同僚の教員たちはかつての同級生・ルーシーを除いて変わり者が多く、クリントはなかなか打ち解けることができずにいる。

そんな中、給食のチキンナゲットを食べた1人の女子生徒が突如ゾンビ化。彼女に襲われた生徒たちも次々とゾンビになって教員をはじめとする大人たちに襲いかかってくる。


難を逃れたクリントたち教員は感染を逃れた2人の生徒を保護して何とか籠城。校内にあったボールやシンバル、ホッケースティックなどで完全武装し、子供ゾンビとの戦いに挑んでいくという、ゾンビものではあるのだが、イライジャ演ずるクリントをはじめとする、決して立派ではない教師たちが右往左往しながら脱出するコメディ仕立て。


ゾンビ化するのもなぜか思春期前の子供だけ。初潮を迎えた女子生徒だけは襲われ傷を受けてもゾンビにならないなど、独自の解釈があったりと工夫の跡が見える。


裏を返せばゾンビが全て子供なので、かつての「ザ・チャイルド」や「チルドレン・オブザコーン」みたいにいくらでも不気味な雰囲気を醸し出すこともできるのだが、ここはもうあっけらかんと突き抜けていて、冒頭こそ子供相手だからと乱暴にできなかった教師たちがどんどん犠牲になるのだが、あとは子供だからと遠慮せず、容赦なく始末していくのが結構痛快で(笑)。


中でもゾンビ化する前から態度の悪いクソガキが、ゾンビ化してからも凶暴かつ厄介なので、ここはもう思いっきり始末されてスカッとしたりして(笑)。


かつてクリントの同級生だったルーシーとクリントが再会して親しげにするのを、彼女の恋人の体育教師が必要以上に嫉妬するも、彼がクリントにルーシーを託して皆を逃すというお約束のシーンも含め、ゾンビ化した子供たちとの攻防のみならず、一癖ある教師たちの話が面白くて飽きさせないのは確か。

それにしてもイライジャ、もう少し仕事選んでもいいのにと思ったら製作に名を連ねてるのね(笑)。


他にも特製スタンガンで武装した感情をあまり表に出さない理科教師ダグを「SAW」や「インシディアス」シリーズの脚本や製作を手がけたリー・ワネルが演じていたり、嫌味で自己中、多分死ぬなと思っていると案の定の副校長を「Glee」で脚本や製作総指揮をしているイアン・ブレナンが演じていて、この2人、本作でも製作総指揮と脚本担当しているわ、製作総指揮にあの「アナキン・スカイウォーカー」のヘイデン・クリステンセンの名前があるわで、一体どういった経緯でこのB級作品に結実したのか、そちらにも興味がわきますな(笑)


他にも「LOST」に出ていたホルヘ・ガルシアが幻覚キノコで半分ラリって、最後までゾンビ騒動を現実と理解してない用務員役で笑わせてくれたり、武術に長けた守衛が単身ゾンビに立ち向かったりと、キャラたちまくりの一編。


まあ、ゾンビものが苦手な人や、いくらゾンビでも子供やっつけるのはなあという心優しい方にはちょっとオススメしないけど、自分と同様にワハハと笑って観たあなたとはお友達であります(笑)。

んでは能天気な日本版予告編をどーぞ!





ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

Once Upon a Time in Hollywood2019


監督・脚本・製作 : クエンティン・タランティーノ   製作:デヴィッド・ハイマン、シャノン・マッキントッシュ   製作総指揮:ジョージア・カカンデス、ユ・ドン、ジェフリー・チャン   撮影:ロバート・リチャードソン   プロダクションデザイン:バーバラ・リング   衣装デザイン:アリアンヌ・フィリップス   編集:フレッド・ラスキン


出演 : レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、ティモシー・オリファント、ジュリア・バターズ、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニング、ブルース・ダーン、マイク・モー、ルーク・ペリー、ダミアン・ルイス、アル・パチーノ、デイモン・ヘリマン、レナ・ダナム、カート・ラッセル、ジェームズ・マーズデン、ラファル・ザビエルチャ、クリフトン・コリンズ・Jr、ロレンツァ・イッツォ、ニコラス・ハモンド、スクート・マクネイリー、ルーマー・ウィリス、ドリーマ・ウォーカー、リュー・テンプル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、マヤ・サーマン=ホーク


何だろう。観終わった後の、この多幸感。

タランティーノの映画を観てこんな気分になるとは思わなんだ。


虚と実がブレンドされ、映画の都で、映画と共に生きる人々へのタランティーノの視線の優しさが堪らない一本だった。


以下、いつも以上にくどく、勢いでネタバレ近い表現もあるので悪しからず(笑)


舞台は1969年。俺はまだ7歳のガキだ。

学生運動のニュースはうっすら覚えているし、アポロの月面着陸は大興奮した。

調べたらテレビでは「サザエさん」や「8時だよ全員集合」が始まった年だ。


当時の俺が夢中だったのは「ゲゲゲの鬼太郎」や「サスケ」、背伸びして「佐武と市捕物控」「妖怪人間ベム」などなど。

野球嫌いだったから、あれだけブームだった「巨人の星」はあまり見ていなかったが「タイガーマスク」は大好きだったな(笑)。


音楽で言えば由紀さおりの「夜明けのスキャット」やいしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」が好きだったし、新谷のりこの「フランシーヌの場合」、ピーターの「夜と朝のあいだに」、カルメン・マキの「時には母のない子のように」、千賀かほる「真夜中のギター」、トワ・エ・モア「或る日突然」、はしだのりひことシューベルツの「風」など、当時はアーチスト名や曲名など判然としなかったが、今でも口ずさめるのだからかなり好きだったのだろう。

こうして並べてみるとマイナー曲調が多いな(笑)


怪獣好きだったけど、「ゴジラ・ガメラ・ガバラ オール怪獣総進撃は何故か見送り、「ガメラ対大魔獣ギロン」は同時上映の「東海道お化け道中」と共に劇場で観た記憶がある。


そんな怪獣映画以外の「映画」に目覚めるのはもう少し先だ。

当時は映画は劇場公開から3年くらいしないとテレビ放映しなかったから、この年あたりの公開作はその後テレビでかなり観たことにはなる。


5年後の俺はマカロニウエスタンにはまり、ハマーの怪奇映画に震え上がり、アメリカンニューシネマの数々の映画に打ちのめされる。

クイーンを始めとする洋楽ロックに目覚めたのも同時期だ。映画で使われた様々な曲が洋楽の入口でもあった。


そんな想い出が後から溢れ出た一本。

そんな年のハリウッドの出来事。


俺の1969年自体は上記の通りだが、俺がさらにもう少し成長してから接した映画や音楽がそこここに散りばめられ、映画を通じて「アメリカ」という国に触れ、ワクワクしたあの当時の気持ちがよみがえる快感に酔った映画だった。


ピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトン(デカプリオ)は映画俳優への転身がうまくいかず、キャリアのピークも過ぎ、焦る日々が続いている。そんなリックのスタンドインとして、スタントや付き人を兼ねるクリフ・ブース(ピット)。

ハリウッドで一線であり続けることに精神をすり減らし、情緒不安定なリックと、いつもマイペースで彼を見守りフォローするクリフ。

この「古き良きハリウッド」のままの2人が実に良い。ビジネスでもプライベートでもまさにパートナーとして支え合ってきたが、2人の居場所は時代と共に徐々に狭まっていく。


そんなリックの隣に新しい時代の監督ロマン・ポランスキーと新進女優シャロン・テート夫妻が引っ越してくる。


このシャロンを演じるマーゴット・ロビーの愛らしさときたら、もう悶絶もの。

彼女自身が出演している「サイレンサー/破壊部隊」を観客と共に鑑賞し、自身のシーンに観客がウケるのを嬉しそうに見回す表情の可愛さと言ったら!


しかし、我々はその後彼女に起こる痛ましい事件を知っている。


その後「ハリウッド」は俺を打ちのめした「アメリカンニューシネマ」の風にも晒されて一度崩壊する。


日本版ポスターのキャッチコピーはこうあった。


196989日、

事件は起こった。

この二人にも――

ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。


最初に「虚と実がブレンドされた」と書いた。

映画の素晴らしさを知るタランティーノは自作「イングロリアス・バスターズ」同様、火炎放射器で(笑)、映画の中で「事実」を「あるべき姿」に修正して物語を進めていく。

「昔々ハリウッドで」というお伽話のように。


その視線の優しさに驚きと共に感服した、まさに「夢の都の最後」を描いた一本。

描かれる映画の裏側が、流れる音楽が、愛おしくて愛おしくて164分があっという間だった。


S&Gの「ミセスロビンソン」。「いちご白書」にも使われたバフィー・セントメリーの歌う「サークル・ゲーム」。ホセフェシリアーノの歌う「カルフォルニア・ドリーミング」。ディープ・パープルの「ハッシュ」にヴァニラファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」


今は亡きスティーブ・マックィーンにブルース・リー(グラサンとった素顔と描き方にはちと文句はあるが(笑))。

主人公リックが出たかもしれない「大脱走」。

街中に見える「トラ!トラ!トラ」の看板。

「ロミオとジュリエット」上映中の劇場。

そして「豹/ジャガー」のポスター!


そうなんだ。マカロニウエスタンの2人の「偉大なセルジオ」即ち題名の元にもなった「ウエスタン」(原題:Once Upon a Time in West)を監督したセルジオ・レオーネと、前述の「豹/ジャガー」の監督であり、リックが出稼ぎで主演する「ネブラスカ・ジム」の監督(という設定)、セルジオ・コルブッチ。


この2人が好きだという一点だけでも、同年代のタランティーノと一致する俺にとっては、あの時代から映画に触れ、見続けてきたこと全てが肯定されているような気持ちになったのだ。

若い方には申し訳ないが「ざまーみろ」的気分(笑)。


極東の島国の田舎町のガキだった俺にしてみれば、同じ時代にハリウッド通りを父親の車に乗せられて走ったというタランティーノが羨ましくてしょうがねえや(笑)。


町には立て看板に貼られた映画のポスターがあり、映画館の前には手書きの看板があった。

あの時代を全力で肯定してくれた、愛しい一本。


レオーネの「ウエスト」や「アメリカ」も、ロドリゲスの「メキシコ」も、ついでにツイ・ハークの「チャイナ」も「ワンス・アポン・ア・タイム〜」タイトルに駄作なし!(笑)


タランティーノの無駄話延々の語り口や暴力描写が苦手な方にも安心して?勧められるのも嬉しい、映画を好きな全ての方に観て欲しい一本。

是非!(観終わった後に喫煙者は、即、煙草が欲しくなることも追記しておきます(笑))


昨日はまだまだ昼間は暑かったが、下の娘から勧められていた「熱い映画」が福島で再上映されているのを発見し早速観てきた!


プロメア(2019年)

監督 : 今石洋之   脚本 : 中島かずき   キャラクターデザイン : コヤマシゲト   美術監督 : 久保友孝   音楽 : 澤野弘之

声の出演 : 松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、ケンドーコバヤシ、古田新太、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸、柚木涼香


下の娘から「お金払うから絶対観てくれ」とせがまれて上の娘も観て、2人して俺に勧めてきたこの映画。


因みに下の娘は、俺に騙されて一緒に観に行った「パシフィック・リム」で一人号泣(笑)してからのデル・トロ監督ファン。

上の娘は京アニの「Free!」大ファンながら、その昔「一番面白かった映画は『ザ・グリード』」と言い切った恥ずかしい過去有りという、間違いなく俺の遺伝子を受け継いだ2人(笑)、揃って太鼓判押すのも頷けたな。


もっとも脚本が劇団☆新感線の中島かずきだと知り興味を持って観出した「天元突破グレンガラン」を大いに気に入り、そして「キルラキル」もいい歳こいて大好きだった俺様が、中島&今石新作をチェックしていない訳が無いではないか(笑)。


突然変異で誕生した炎を操る人種「バーニッシュ」の出現で世界の半分が焼失した世界大炎上から30年。バーニッシュの一部過激派は『マッドバーニッシュ』を名乗り再び世界に襲いかかる。

彼らの引き起こす火災テロに立ち向かうため、自治共和国プロメポリスの司政官クレイ・フォーサイトは、対バーニッシュ用の高機動救命消防隊『バーニングレスキュー』を結成。

燃える火消し魂を持つ新人隊員ガロ・ティモスは『マッドバーニッシュ』のリーダーで、指名手配中のリオ・フォーティアと出会い激しい闘いに雪崩れ込んでいく…。

てな具合の粗筋なんだが、いやしかし熱い映画だったな(笑)。


バーニッシュの炎はピンクで表され、熱そうに見えないのだが、主人公であるガロが猪突猛進の筋肉バカで(笑)、燃える“火消し魂”を胸に大昔極東の国で使われていたという“マトイ”ギアを相棒に火災の現場に駆けつけては「燃えていいのは魂だけだ!」と見得を切るなんざ、景気良く暑苦しくも心地良く(笑)、冷静なマッドバーニッシュのリオと好対照。この水と油の2人が出会い、ぶつかり合いながら、やがて理解しあい、共通の敵に立ち向かうという、これまた、王道の熱い話(笑)。


本職の声優ではないが、松山ケンイチの主役はまったく遜色なし。彼はアニメや漫画の実写主演が異様に多いから合っているんだろうな(笑)。ライバルであり、もう1人の主人公とも言えるリオの早乙女太一もまた、まったく違和感なし。てか、2人とも声をよく覚えてないから全然気にならなかった(笑)

逆にいつも微笑んでいるようなキャラの顔がまた似ていた堺雅人は一発でわかる声ながら、静かな佇まいから激昂した叫び声まで本当に大好演。


滅殺開墾ビーム!だの瞬砕パイルドライバー!だの必殺武器のネーミング&名乗り、早口説明も楽しいことこの上なかった(笑)。


陰謀を暴く縦糸に、ライバルとの共闘、メカとメカの大バトルに人対人の激闘と、胸熱くなるアクション編としても大いに楽しめたのだった。


そう言えば我ら昭和世代が熱く燃えると言えば永井豪!

マジンガーZが発進しそうな、プールが分かれてのメカの発進シーンや、ロボットの脚がゲッター2のように尖っているなど、ダイナミックプロリスペクトも楽しかったな。突然変異を排除するところもデビルマン原作みたいだったし。


そんな熱くダイナミックな展開の中に、人と人が理解し合う素晴らしさや、逆に理解できないものを恐れ差別し、排除する「わかり合うことの難しさ」など、今も周りを見渡せばゴロゴロ転がっている問題をしっかり入れているのも好ましい。


欲を言えば再上映のためか前日譚である「ガロ編」「リオ編」の短編があったのでまだ良かったが、「マッドバーニッシュ』の幹部ゲーラ、メイスには、もうちょっと暴れて欲しかったな。

また、ヒロインであるアイナも良かったが、「ワンピース」ウォーターセブン編でのガレーラカンパニーのルルに似ているイグニス隊長他キャラが立っていた『バーニングレスキュー』の面々ももっと活躍して欲しかったのだが、あの尺の中では難しいか。


ジブリでも新海誠でもなく、テレビシリーズも無い、この手の「熱いバカ」が活躍するSFが劇場アニメになるのなんてあまりないんじゃないのかな?

逆にテレビシリーズで、もっともっと彼らの活躍を観てみたいと思える熱い快作でありました!


「プロメア」観たぞと家族ラインで伝えたら

お父さんもついにプロメアを見た側の人間🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥」と返信があったのであった(笑)。

因みにパンフも買ってあるから買わなくてよし、DVDも買うつもりだから!とのことでした(笑)。