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じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

9月13日(土)、秋田県北秋田市の伊勢堂岱縄文館で「第23回北秋田市縄文まつり」が開催され、

 

9月13日(土)・14日(日)、北欧の杜公園で「北欧の杜公園の秋まつり」が開催され、

 

9月14日(日)、大太鼓の館前特設ステージで「第21回北秋田市たかのす太鼓まつり」が開催されます。

 

9月7日に開催予定だった四季美湖まつりが大雨被害によって開催中止になりました。これでフリーアナウンサー真田かずみを生で拝観する機会を失いました。失意のあまり茫然自失となった私は、縄文まつりでフリーアナウンサー相場詩織を生で拝観する機会に賭けています。

 

秋の気配が漂い始める2日間、全イベント制覇するチャレンジャーを求む!

 

 

 

 

 

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どうも。当ブログのアクセス解析によれば、昨年末あたりから「【映画評】猟奇エロチカ肉だるま」がアクセス数ぶっちぎりのトップ独走中です。何やら複雑な心境です。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『ホームワーク』です。

 

イランの子どもたちはいつも多くの宿題に追われていると感じたキアロスタミ監督は、自らインタビュアーを務め、小学校の児童たちやその親に「宿題」について次々と質問を投げかける。インタビューを通してそれぞれの複雑な家庭事情が浮かび上がり、イランの教育制度が抱える問題点が明らかになっていく。キアロスタミ監督は子どもたちの多彩な表情や言葉を生き生きと捉えながら、社会への警鐘を鳴らす(映画.comより引用)。1989年製作のイラン映画で、1995年日本公開作品。監督はアッバス・キアロスタミで、出演はババク・アハマッドプール、ファルハング・アクハバン、モハンマド・レザ・ネマツァデェ。

 

アッバス・キアロスタミがイランを活動拠点としていた頃に監督したドキュメンタリー映画です。

 

キアロスタミ監督がインタビュアーとなり、基本的に関係者がカメラに対面して話す画で構成されています。これはキアロスタミ監督が影響を受けた小津安二郎が用いた構図です。

 

「宿題」についてのインタビューが、イランの教育制度の実態を明らかにしていきます。学校ではイスラム教の教義に基づく厳格な宗教教育で子供たちを抑圧し、時には体罰という名の暴力まで加えられます。これらの事実が関係者の口から断片的に語られます。

 

冒頭でキアロスタミ監督は本作を劇映画にするかドキュメンタリー映画にするか決めていないと言いました。もし劇映画にすれば、劇中の台詞内容についてキアロスタミ監督が責任を負います。当時のイラン映画には検閲制度があり、政府やイスラム教に批判的なメッセージがあれば、上映禁止になることもあります。

 

本作はドキュメンタリー映画であり、関係者へのインタビューを映しただけで、キアロスタミ監督からのメッセージではないという体裁を取っています。それによって映画でイランの体制批判をすることに成功しています(本当のところ、インタビュアーであるキアロスタミ監督は誘導尋問的な質問をしており、また編集によってイメージ操作もしているので、監督自身の意図は反映されています)。

 

本作は理不尽で傲慢な権力との戦い方を示唆する意欲作です。当時のキアロスタミ監督に比べたら、今の日本で業界内外からの圧力に屈して、撮りたいものが撮れないと言い訳をする映画人はヘタレにしか見えないのです。

 

★★★☆☆(2025年8月21日(木)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

 

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どうも。ずるくルール破りをしなければ勝てないと悪ぶった言い訳する者は、実直にルールを順守して勝った者がいる以上、単に自分の能力が低いことを自白しているに過ぎません。

 

それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『暁の用心棒』です。

 

メキシコ盗賊団と、一匹狼の主人公は、共にアメリカから輸送される大金を狙っていた。一度は協力して金を手に入れたが、主人公は盗賊団からその金を奪い、脱走する(allcinemaより引用)。1967年日本公開作品。監督はヴァンス・ルイスで、出演はトニー・アンソニー、フランク・ウォルフ、ジア・サンドリ、ヨランダ・モディオ。

 

イタリア製西部劇、いわゆるマカロニウエスタンの一作です。もし韓国製時代劇がプルコギサムライとして世界中でヒットしたら、自称愛国者の日本人は激怒して誹謗中傷するでしょう。しかしマカロニウエスタンが世界中でヒットしたという事実があっても、アメリカ人は大らかに構えていたようです。島国根性って醜悪ですね。

 

主人公の「名もなき男」を演じるのは、『盲目ガンマン』のトニー・アンソニーです。英語圏ではエリザベスをベスと呼ぶなど愛称を付けることがあります。アンソニーの愛称はトニーですから、トニー・アンソニーは同じ言葉を重ねた芸名です。バンド名ではデュラン・デュラン、日本の芸能人名では寺門ジモンと同類ということです。

 

ポンチョを身にまとった名無しの主人公という点で、大ヒットした『荒野の用心棒』をパクった、いやオマージュしています。しかし騙し合いのストーリーは同作より単純です。舞台が寂れた村近辺に限定され、登場人物が少ないことから、あまり考える必要のない、悪く言えばバカでも分かる娯楽作です。

 

台詞が少なめであることも分かり易さを増しています。終盤にあるショットガン対マシンガンの対決シーンでも台詞はなく、アクションだけで展開します。それが緊張感を生むという意外な効果を発揮しています。

 

登場人物が主人公も含めて悪人だらけで、たくさんの人が死ぬという「アンチ・アメリカ製西部劇」と言えるマカロニウエスタンの基本は押さえられています。深みはありませんが、肩の力を抜いて楽しめるエンターテインメントなのです。

 

★★★☆☆(2025年8月18日(月)インターネット配信動画で鑑賞)

 

 

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