うへぇ、案外斬られたのは自分かも、と思いつつ、苦しい思いをして解きましたが…、
3大予備校の概評を見たところ、易化、とある。目を疑った。自分の英語力が腐ったのだろうか…?
おそらく、それもあると思う。認めなくちゃ……。
が、たしかに設問はほぼ正解を出せたため(問5で2問ミスしたけど…)、やはりどうしても満点を取りたかったけど、満点を取る自信が得られなかったため、あと1(B)の並び替えがものすごく苦しんだため、その印象が強かったのだと思う。
強がりかもしれないが。
そんなわけで、各設問を、感想を交えて見ていきたいと思います。
1(A)
自分としては、アホみたいに簡単な問題だと思ったけど、3大予備校は、難、と言ってた。マジですか?
この程度、スイスイ読んで、要点さっとまとめてください。第2パラグラフの冒頭で、however, another, というマーカーを見て、論点が2つであることを確認。そして、第3パラグラフで、2つ目の論点のことを筆者は積極的に評価しています。"create a different type of society" この積極的評価を要約に加えましょう。
それにしても、移民については、日本も今その受け入れを検討したりしていますが、現在ホットなイシューですよね。やはり、英語が読めるだけでなく、常日頃から新聞読んでおくのは大切なんじゃないでしょうか。背景があって読む人とそうでない人は、全然違うと思います。
1(B)
3大予備校は、易しいと言っていますが、たしかに設問は解きやすいかもしれませんが、文の内容はかなり難易度が高いと思います。
(1) 超簡単です。間違った人は、即不合格と言える問題。これミスした人は、相当英語ができない人でしょう。
(2) これも簡単ですね。直後の let alone... に続く名詞節をよく見ましょう。他の選択肢を軽く消せます。
(3) これは、むずかしい…、捨て問、じゃないでしょうか……(涙 私も一応正解を出せましたが、自信なかった、です。難易度の高い文ですが、人称代名詞、指示代名詞、駆使して並び替えてください。
(4) 簡単です。上の並び替えができない人でも、選択肢、そして最終段落を読んでいさえすれば、アイデアは十分に伝わります。
以上、この1(B)は、正解は出しやすかったかもしれません。が、内容については、非常にむずかしい文だったのではないか、と思っています。正直、自分の主観ですが、生徒目線で見ても、同じことが言えるのではないか、と感じています。
2(A)
ボキャブラリ。英英辞典を使っている人は、こういうの、難なくいけるかも。ただ、東大志望しているのなら、この程度、出来て欲しい。スペルミスもきっとこの程度であればありえないし、文法に則って適切な形にするのもわけはない。
2(B)
英作文。50~60語、の英語の感覚は、試験会場に行くまでに分かっているはず。2・3文で端的に。さっと仕上げてしまいましょう。わかっているでしょうが、こんなの時間かける余裕は全くない。文法的にツッコミの入らないよう、ソツなく仕上げましょうね。
3 リスニング(割愛)
4(A)
文法上あるいは文脈上、取り除くことに注意。文脈上、に注意が必要です。
(1) 簡単ですね。従属接続詞の直後、SV省略のパターンです。
(2) これも、即時答を出してください。文脈上、明白です。next to nothingは直訳で処理できる英語の脳を養いましょう。almost nothing ですが、機械的に覚えるんじゃダメ。
(3) これはやや難しいか。自分も、自信なかった。countlessが形容詞って気がつけばいい問題。あと、他にミスないですし。こういうのは、試験会場で文法的に考える脳を駆使するしかない。もっとも、countlessが形容詞だと断言できればいいのだが、なかなかそういうわけにもいかない。
(4) これは難しいか。notで悩んだ人もいたかも。ただ、notをとってしまうとall は、all of youと誤解されそう。
(5) since が何を表す副詞節をみちびくか、よく考えるべき。主節を読めば理由と判断できるから、everなんか、くるはずがない。もっとも、everのニュアンスも知らないと話にならないが。某予備校は、これが難問だと言っていたが、果たしてそうだろうか……
4(B)
(1) give away っていう表現次第。give off なら知っていただろうか。あとは文脈上で処理。"a good example of..." なんだし。
(2) 落ち着いて構造を見るべし。VO の間に、いかに長い副詞が入っていることか。しかも2個入っている。でも、東大受験だし、felt の直後の目的語を気にしないで英文を読めるほど無神経な人は、試験会場にはいないでしょう。たとえ目的語が次の行まで出てこなくても、目的語みなさいよ。VOは、英語の原点です!
で、itがさしているのは、主節の内容で決まり。従節の代名詞が主節のものをさすことは普通にある。このあたり、分詞構文の勉強では、普通にやったんじゃないかなぁ。
(3) これは、直訳でも気持ちはわかるかもしれないが、直訳だと、頭の固い人は減点してくる。つまり、東大受験では、意訳してやってください。こういうのは、DJはあまり得意ではないのだが……、まぁこれは英語で国語力が試されているようなものでしょう。あと、修辞疑問、というのもぜひ知っておきたいところ。
5
(1) outrageous の意味。まぁ、rage から知っておかねばいけない単語です。文脈上の意味。せめて選択肢2つに絞ってください。
(2)~(5)は空所補充。行ったり来たりで面倒くさい、その意味で解きにくい。まぁ、あせらず落ち着いて処理しましょう。
(2) a, b 共にパラグラフの先頭にある。該当パラグラフのアイデアをつかめばOK。c は本文全体の趣旨。本文が普通に読めていれば、あまり考えなくても答えが入る問題。
(3) 東大は前置詞の問題が大好き。前置詞を辞書で引くクセは是非付けなくてはならない。なぜここでこの前置詞なのか、普段の学習でどれだけ気がつき辞書を引くか。辞書を引くのを手間と考える人に東大合格は無理だ。a ある意味決まり文句。肩で風を切るようなイメージの熟語。b intoには、時の概念がないです。 c 道具のwithと同じ。
(4) これは、厳しい問題だ(と思う)。a What are you trying to prove? あなたは何を証明しようとしているのですか。/何をそんなにむきになってるの。 ってことで、まぁ決まり文句です。こんなの知っている人、何人いるかな? あとは、ヒントとしては、他動詞を放り込むことが大切です。 b パラグラフ全体から判断したい。あとは、fit の意味をどれだけ理解できているか。 c これは、さりげなく時制がヒントになるだろう。難問(かもね)。
(5) b が見世物だとすぐにわかるので、実質2択。c に仮定法が使われていて、反事実というのがわかれば、権威ということがすぐわかるだろう。
(6) a tourist は新情報。全文の one Japanese lady とは関係ない。で、too が使われているのだから、one はtourist であることが明白。"had thought" というのも、事実とは違うことを「思っていた」という意味。one は事実とは違う内容である。あと、むずかしいのは、just steps... 以下だろう。落ち着いて考えれば、この文は第3文型ということがわかる。つまり、just steps from... 以下は副詞句である(just steps は、後ろの前置詞句修飾)。あとはこの副詞がどういう意味なのだろうか、分詞構文じゃないかと考えて、そのあたりから意味を類推すればよい。譲歩、ということに気がつけるか。
(7) あとの選択肢がメチャクチャ。メチャクチャすぎ。
(8) オと迷うかも。ただ、オだと、目的を限定した意味になる。
(9) これも、あとの選択肢が全然ダメ。論外。
以上です。
リスニングが配点30点、全体の25%であることを考えると、ここでリスニングを紹介していないのは片手落ちと言わざるを得ません。
スミマセンm(_ _)m
なお私がミスしたのは、問5の(4)です。prove を放り込むところに、enjoy を入れました。そのおかげで、ダブルプレーとなりました(enjoyは別箇所に入れなくてはならないものだった…)、まぁ力不足です。
ただ、一言だけ言うと、アメリカで3年間生活し、またこれまで英語を学んできて、 "What am I trying to prove?" という表現を聞いたことがありませんでした。で、ミスってしまいました。
もう一生忘れません。。。
で、1(B)の整序。代ゼミは、「段落整序には悩むところがある」と述べています。個人的には、かなーーり迷いました。これも、すごく難しいと思いました。どうなんでしょ……、たしかに、他の選択肢が楽勝なので、1(B)は易しいと言えるのですが、この並び替えだけは、難しいと言ってもらわないと、なんだか……
とにかく、東大の英語は、本当に難しいです。アメリカで生活し、プロで英語教えていても、それでも、東大の英語は難しいし、ミスしてしまいます。それほど難しいので、高校生には本当に大変でしょう。
でも、間違いなく言えるのは、東大英語は難しいけど、すごく面白い。これは、一つの知的エンターテイメントだと思う。実際、自分も、こんな概評を書いているのが楽しいし、解説授業も楽しい。東大の英語は、すごく楽しめてしまいます。
高校生がこれをやるのはすごくストレスがたまると思いますが、少し遊び心をもってやってみても良いかと、思います。
合否は大切ですが、でも、結果いかんにかかわらず、東大英語に取り組んだ時期というのは、人生の貴重な糧になるはずだと、自分は思います。
以上です。
あと、今年も例年通り東大英語解説授業をやりますので、来年受験を考えている新高3生諸君、ふるって参加してくださいませ。新高校2年生でも、辞書を片手に解いてみて、で解説授業参加してもいいですよ。今はできないに決まっているし、何より、受験でどの程度のレベルの英語が問われているのかを知っておくことは、今後の勉強の方向性をバッチシ決めます。受験の最終期にある120分間の死闘、それがこれだ、というのをイメージしてみてはいかがでしょうか。