地中海の島に築かれたロサス王国では、魔術を学んだ国王マグニフィコが人々の「最も大きな願い」を預かり、毎月ひとつだけ叶えていた。17歳の少女アーシャは、祖父サビーノの100歳の誕生日に合わせ、王の弟子になる面接を受ける。彼女は祖父の願いを叶えてほしいと頼むが、マグニフィコはその願いが自らの権力を脅かすと判断し拒否。さらに、叶えられない願いを持ち主に返すつもりがないことを知ったアーシャは王のやり方に疑問を抱く。失意の中で星に願いをかけると、空から光る生命体「スター」が降り立ち、アーシャは家族や人々の願いを取り戻す決意を固める。
物語序盤の国王は悪者には見えないものの、性格的な危うさを漂わせており、それが国王自身の生い立ちが深く影響しているようで、少し可哀そうな感じです。
自分の勝手な解釈ですが、国王は国民から「願い」を取り除くことで、その「願い」が叶わなかったときの絶望・悲しみから遠ざけようとしてただけだったように見えました。
アーシャが国王の考えに疑問を抱き、それに対抗しようとしたのは、主義主張の違いでしかないのではないでしょうか?
現代の国際社会や政治で繰り広げられている議論や権謀術数と同じで、どちらが正しいのかは結局のところ「勝てば官軍、負ければ賊軍」といったレベルでしかないです。
本作も、結局、アーシャやロサス国民の想いが国王を凌駕した結果、「勝者から見た歴史」としてストーリーが組み立てられているだけかなと。
国王の「願い」を取り除くという行動は賛成できませんが、このような物の見方や考え方があるというのは自分の引き出しにしまっておこうと強く思った次第です。



