
「エンマ様」シリーズ第3弾。
本作は一話完結の長編小説の形態です。
離婚した女性が元夫に襲われる事件が発生、捜査にあたる「エンマ様」こと楯岡絵麻と同僚の西野は数年前に発生した、元夫婦の娘が殺された事件によって引き起こされたわけではなく、さらに背後にある事件への細い糸を手繰り寄せ、真の犯人に接近していくところが読みどころです。
長編小説になっているからか、ストーリーは重厚感を増していて、ライバル(天敵!?)の筒井・綿貫コンビと一時休戦して事件に挑む所や、結果的に犯罪者に利する法律の限界性、サイコパスによる人心掌握など内容的にも盛りだくさんでとにかくストーリーに引き込まれてしまいます。
人質になった絵麻、それを救出しようとする西野・筒井・綿貫の構図はわかるものの、ビミョーに出来すぎ感が漂っているのが気になるところではありますが、人の心理を巧みに扱っていること、それが意外に腹落ちすることから、会社でも同僚との会話で思い出してまうことがあるのです。
出版社:宝島社
ISBN :978-4800239792
価格 :726(税込)

