
瀬戸内海の冴島で育った朱里、衣花、源樹、新の四人は、島で唯一の同級生として深い絆を結んできた。フェリーで本土の高校へ通い、卒業と同時に島を離れる運命を前に、それぞれが将来への不安や期待、淡い恋心を抱えている。ある日、島に「幻の脚本」を探しに来た青年と出会い、四人の日常は少しずつ揺れ動き始める。
ストーリー冒頭は、「幻の脚本」にフォーカスして代々冴島に住んでいた人と島の政策として迎え入れたIターンの人たちの人間関係を浮き彫りにするものの、場面は一転して地域振興や一枚岩と思われた島民の価値観の違い、進学・就職と共に島から出ていかなければならい朱里、衣花、源樹、新の想いと、パズルのピースのような断片が少しずつ1つになっていきます。
島に根付く習慣や大人たちの事情も絡み、朱里、衣花、源樹、新が自分の進む道を見つめ直していく。
夏休みに読みたい一冊です。
出版社:講談社文庫
ISBN :978-4062934510
価格 :847円

