メゾン・ド・ポリスシリーズ第二弾。
 

今度は、メゾン・ド・ポリスの住人で元科捜研の藤堂が主人公となって、元妻で鑑識課の杉岡も加わり、町工場の従業員で歩道橋で謎の死を遂げた男性の事件に迫るエピソードと、これまた退職前の事件で被疑者の自殺に追い込んでしまった夏目を中心として、警察の暗部に切り込んでいくエピソードが大きな柱の1冊。

本作も登場人物のキャラがキレッキレで、かつ個々のキャラのサイドストーリーがしっかりしていて、現職・退職問わず、悩みや決意など人間模様が色彩豊かに表現されています。

刑事モノって、得てしてハードボイルドだったり、熱血だったりするところが多いのですが、本作もご多分に漏れず男臭い集団の中に紅一点といったお決まりパターンとなっています。
他作品との違いは、男どもが退職警官であること、女性警官の成長物語となっているところで、このへんが新しいところです。


出版社:KADOKAWA
ISBN :978-4041070093
価格 :748(税込)
 

 

 

マイクは幼い頃、見た目が怖くないため周囲に軽んじられていたが、見学先のモンスターズ・インクで憧れの怖がらせ屋フランクに才能を認められ、怖がらせ屋を志す。努力を重ねてモンスターズ・ユニバーシティに入学したマイクは、名家出身で才能に恵まれたサリーと出会う。サリーは生まれ持った力に慢心し、努力家のマイクを見下す。やがて学期末試験で二人は競い合うが、小競り合いの末に学長の記念ボンベを壊してしまい、共に怖がらせ学部を追放される。失意の中、マイクは「怖がらせ大会」で優勝すれば復帰できると学長に賭けを持ちかけ、落ちこぼれサークル「ウーズマ・カッパ」で挑戦することを決意する。

世界のエネルギーが人間の子供たちの悲鳴からできており、モンスターズ・インク社はそれを事業としています。子供たちを怖がらせるモンスターは、モンスター界では尊敬を集める存在。マイクは、そんなモンスターを目指してモンスターズ・ユニバーシティに入学するものの、自身に怖さが全くない。
そんな自分に気づかず、自信がみなぎっているマイク。努力だけではどうにもできないことがある。チョッと可哀そうです。

「怖がらせ大会」で、最後に姑息な手段を選んでしまうサリー。それはマイクの自信を打ち砕くことにもなってしまうわけですが、これをきっかけに怖がらせるモンスター向けの作戦を練ることに自分の価値を見出していくわけです。

「山の登り方は複数ある」ってことでしょうか。
自分の夢を追うためには、少し立ち止まって進む方向を吟味することが大切みたいです。

 

ロバート・マッコールはシチリア島のマフィアが運営するワイナリーを襲撃しボスを殺害するが、その際に撃たれ重傷を負う。なんとかイタリア本土へ辿り着くもアマルフィ海岸で倒れ、地元憲兵ジオに救われてアルタモンテの町医エンゾの治療を受ける。通報を避けて匿われたマッコールは、静かな町で療養しながら住民と交流を深め、次第にこの土地に安らぎを見出していく。一方、彼は匿名でCIAのエマ・コリンズにワイナリーの違法薬物取引を通報し、捜査が開始される。町ではマフィアが住民を脅迫し、暴力が日常化していた。マッコールは彼らの横暴を目の当たりにし、ついに行動を起こす決意を固めていく。

2023年に制作された作品。

主人公マッコールを演じるデンゼル・ワシントンも歳を取るわけだ。

題名からして本シリーズ最後の作品になるわけですが、前作(2つあるみたい)は観たことあるかなーと遠い記憶を手繰ってみたものの、ぜんぜん思い出せなかった。

背景を知ることで面白みが増す側面はあるものの、この作品に関しては、なんか凄腕のスパイが大切にしている人たちを守るという、シンプルな背景が伝わるので全然問題なし。

 

マッコールが凄腕を発揮するシーンは3つくらい。
もっと観たい気もするけど、これ以上あるとランボーになっちゃうかな。

「今度痛い目に合わせてやるぜ!」的なマフィアの脅しに、マッコールは待ち構えるのではなく、先制攻撃を仕掛けるところが意外な感じもするし、この作品の醍醐味でもありそうです。

CIA職員エマ・コリンズ役にダコタ・ファニング。
アイ・アム・サムに出演した時、メチャクチャ可愛かった記憶しかありません。

 

 

すずは高知の田舎町で母を亡くした喪失感を抱え、歌えなくなった女子高生。親友ヒロに導かれ仮想世界〈U〉へ入り、アバター「ベル」として再び歌う力を取り戻し、一躍人気者となる。だがコンサートに乱入した謎の存在「竜」と出会い、彼の孤独と痛みに気づき惹かれていく。現実では誤解や炎上に悩む中、竜の正体が虐待に苦しむ少年・恵だと知ったすずは、自ら素顔を晒して歌い、彼を救う決意を固める。

題名から勝手に中世のファンタジーだと思い込んで観はじめましたが、物語の舞台は仮想空間でビックリ。

仮想空間の匿名性とその問題が作品の世界観に上手くリンクしていて、そこに水難事故で母を亡くしたすずが重なる。
すずの人格形成プロセスと、〈U〉で暴れる竜の現実世界での境遇が真逆の方向から徐々に重なる演出も秀逸です。

「すずめの戸締り」の主人公である鈴芽も日本を股にかけたロングジャーニーを敢行しますが、本作も似たような感じで、最近のアニメ作品の流行なんでしょうかね。

映像もメチャクチャ素晴らしいです。

いろいろ考えさせられるし、現代の課題をよく表現できている。
この作品、学校で教育教材として使うべきだと思います。

 

 

ロサンゼルスの渋滞の中、女優志望のミアは台詞練習に集中していたところ、後続車のセブにクラクションを鳴らされ反発する。ミアは撮影所のカフェで働きながらオーディションを受け続けるが結果は出ない。一方、セブは古き良きジャズを愛し、自分の店を持つ夢を抱くピアニストだが、生活のため妥協した演奏を強いられていた。ある夜、ミアは偶然耳にしたセブの演奏に惹かれるが、規定曲を弾かずクビになった直後の彼に冷たくあしらわれる。その後、パーティで再会した二人は言い合いながらも距離を縮め、夕暮れの坂道で心が触れ合う。やがて互いの夢を語り合い、映画館やジャズクラブを巡る中で、二人の関係はゆっくりと恋へと変わっていく。

ミュージカル風にシーンを構成する作品で、自分的にはチョッと得意ではない分野なのですが、この作品に至っては使いどころをわきまえていて、ミアとセブの関係性をとてもうまく表現できています。

女優を目指すミアとジャズを復興させるために自分の店を持ちたいセブ、お互い夢があってそれを追いかけるものの上手くいかず、しかも、どちらかが成功することで関係がギクシャクしてしまうのは、このような業界の定番ではあるのかもしれません。

ストーリーで一番驚きだったのはエンディングです。
人生って不思議な縁やめぐりあわせで幾通りもの結末があるんだなと。
その中でも選択されるのは1つのみ。
それを非情と思うか、面白いと思うかは観る人に委ねられているといったところでしょうか。

ミア役のエマ・ストーン、纏っている雰囲気がとてもいいです。

何だか映像から目が離せない魅力があります。