こんばんは。
今日もお立ち寄りくださって、ありがとうございます。
ブログの更新が随分と遅くなりました。
お昼前の新幹線で他府県に行き、学生時代からずうっと家族ぐるみでお世話になった方のご依頼で、その方のご寺院の檀家のみなさんに、講話をお聞きいただいておりました。
私などが講話を仰せつかるのは変ですが、
大乗仏教の核の一つとなる唯識という思想、ビジュニャプティ・マートラターとサンスクリット語で言う思想は、実はこの世界はすべて、私たちの心の働きによって私たちに現れているものだと言っていいような思想ですが、それは、現代の科学哲学や言語哲学の具体的な成果(なんとなくではなくて、はっきりとその具体性において)としっかり重なるもので、そのことをできるだけわかり安くお話をさせていただきました。
持ち時間は60分なので、ちょっときつくはありました。通常は90分の講義を最低15回分やってご理解いただくべきことでしたから。
でも、難しい話にならないよう極力努力して、最後は盛大に拍手をしていただきました(と、自分では思っています)。あはは。
ただ、本当にそれでよかったかなという反省は、現役のときの講義でもそうでしたけど、やっぱりあって、その点は、いつもと同じです。
そのあたりが、学会での専門家どうしの論争とは異なります。
お聞きくださる方が多様な分、できるだけ多くの方に喜んでいただければと思うものの、それでよかったかどうかはわかりません。
新幹線で京都に戻ってきたら、午後6時になっていました。
いろいろ片付けたり、外出中に甥っ子から電話があったのに気づかずこちらから電話をしたりしているうちに、午後9時近くになってしまいました。
でも、これで、5月に予定されていた特別イベントの一つが、なんとか終わりました。
私に講演をご依頼くださった方は、ご病気で、講演のあと入院先の病院に伺うつもりでしたが、昨日(無理に)退院されて、私のことをいろいろご紹介くださいました。
お体のことは心配ですけど、いろいろ前向きにやっておられることがきっとお体にも(免疫力にとっても)いいかもしれず、その方に、どうぞいいことがいっぱいあってほしいと願っています。
* * *
今日伺ったのは、大きな街でした。
駅前の大通りをどうやって向こう岸に渡ったらいいかわからず、そこにおいでになった地元の方たちに伺ったら、地下街を通り抜けるのが一番簡単かもと。
それで地下街に降りたら、
なんと、京都駅の地下街と雰囲気がよく似ていて、
それでいっぺんに元気が出ました。いっしょやいっしょや。
伺ったご寺院は、駅から歩いて10分くらいでしょうか。いつも言ってスーパーまでの距離と同じようなものでした。
そんなこんなで、この街を、とても身近に感じるようになりました。
学会とかで来たことはあるのですが、こんなに身近に感じられるようになったのは、嬉しいことですね。
そのご寺院のお嬢さんは、うちの娘とずうっと昔に遊んでいただいたことがありました。あはは。
そうそう。奥様とは、40年ぶりくらいにお会いしました。
そしたら、私のことが「ぜんぜんわからなかった」とのこと。
ひどいですよね。お世辞でも、「あんまり変わらないよね」と言ってくださるといいのに。でも、その奥様は「ずるい」ことに、昔、お二人が結婚されて間もなく、大津に住んでおられて、ごはんをご馳走になったりしていたのですが、その頃とあんまり変わりませんでした。
ただ、私の声だけは、昔から変わらないそうで、声を聞くと、この人だとわかるそうです。
ともかく、なつかしい方々にお会いできて、本当によかったです。
ご体調のことがありますので、今度伺うにしても30分くらいにしようとは思いますけれども、また「これ食べません?」と、私のふるさとのなにか美味しいものを持って伺えればと思います。
* * *
なんとか終わったのでよかったのですが、学会発表と違って、その場でみなさんの反応を拝見しながら話を組み立てていくということでしたから、自分でも数日前から相当緊張していたんでしょうね。昨夜、日付が変わる前には寝たのですが、朝は早くに目がさめてしまって、またまた睡眠不足の1日でした。
こればっかりですね。
アドレナリンスイッチの調整がきかないというのは、もしかしたら私にとってかなり深刻な問題なのかもしれません。
まあなんとかなったからいいですけど、本当は鬼平犯科帳の長谷川平蔵みたいに、ことが始まる直前までグーグー寝ているような度量の人間だといいのにと、つくづく思います。
帰りの新幹線のホームから、月が見えていましたので、
ズームで撮ってみました。
講演の中で、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で観測した月の話もしましたから、タイムリーだったかも。
帰りの新幹線で、京都駅に着くとき、私の前に降りる体勢に入っていた外国の男性と、どちらのドアですかね(右か左か)という話になって、アナウンスに耳を傾けたら「右」と言っていましたから教えてあげました。私が「こっち」と右を指さしたら彼が「Right」と言うので、「Right is right.」とつい駄洒落を言ったら、彼も「Right is right.」と復唱して、なんだか可笑しかったです。
京都駅で先に降りたその彼に、Enjoy a nice eveining! です。あ、もうeveningじゃありませんけど。
もう午後9時を過ぎてしまいましたが、
今日お尋ねしたご寺院の奥様が、これを持たせてくださいました。
晩ごはんにも大丈夫だから、と。
ありがたいですね。
今日はこれから、これをいただくことにします。
今度ふるさとの農作業の手伝いに帰った帰り道、
もし可能だったら、ふるさとの名物をお持ちしようかなと思ったりしている今日この頃です。
こどもたちのことを大事にしよう。そして、仕事も大事だけど、これまで関わってくださったみなさんとの関わりも大事にしようと、改めて思った次第です。
こういうときは、やっぱりこぶしファクトリーの応援歌がいいかもしれませんね。
今日はこぶしファクトリーの「きっと私は」を埋め込ませていただきますね。
動画をご提供くださった、こぶしファクトリーさん、ありがとうございます。
あ、そうそう。
今日、ご寺院でみなさんとお別れするときに、「車で駅まで送りましょうか?」と奥様がおっしゃってくださって、
私は「主治医から歩かないといけないと(それが脳の血管のダメージにとって少しでもいいことになると)言われているので駅まで歩きます」と言って、「家から七条大橋まで歩くこともあるんですよ」と言ったら、その奥様、だったら、●●駅まで歩いてみます? と、新幹線のふた駅先の駅名を挙げるんです。
これって、ひどくないですか? その奥様の昔からのジョークで、私は懐かしくもあり嬉しゅうございましたが、ジジイがそれをまともに受けとめてそこまで歩いたら、
あ、それは、もしかしてギネスに載るかも。京都に帰るジジイが、新幹線ふた駅までは体のために歩いて、それから新幹線に乗ったというの。
あ、ギネスは無理ですかね。
あはは。
よくあるけど、「昔の仲間」みたいなもので、アイドルの歌にもある「なには友あれ!」みたいなやりとりで、
今はいませんけど、かみさんも含めて、あの頃のやりとりが戻ってきたような気がしました。
今日もお立ち寄りくださって、ありがとうございました。
今月は、翻訳の推敲以外に、まだいくつかしないとけない「イベント」がありますけど、
その一つは今日甥っ子と話しましたし、なんとかなると思います。
今日もお付き合いくださって、ありがとうございました。
どうぞよい日曜日を。
ではでは。