本日も漢字クイズを愉しみましょう！
今回は主題がそのままヒントになる､私の典型的な出題方法です｡
そう､主題とは全ての字に共通する要素のこと｡
1つわかれば､他の2題もかなり解きやすくなります｡
では以下の片仮名を漢字に直して下さい｡
①カゲロウ
②カマキリ
③サソリ
①は紫式部の作品で覚えました｡
すなわち『カゲロウ日記』｡
それは多分私だけではないでしょう｡
読みは簡単でも､書くのは難しい？
私は『○偏にセイ＋レイ』と公式を作りました｡
頭の中で｡
②は『トウロウ』とも言います｡
『トウ』は『当』の旧字です｡
思い出せない人は“富”の字から連想して下されば､と思います｡
③はスコーピオンズのファンならいとも容易く書けてしまうでしょう｡
ただし､輸入盤しか買わない人は別｡
なぜなら､デビュー盤からしばらくの間『〜のサソリ団』との邦題が付けられていたからです｡
アルバムの帯に書かれた文字の力は侮れません｡
最後のヒント｡
全て虫偏｡
②の『カマキリ＝トウロウ』の『ロウ』は意味ではなく､音を当てはめてお考え下さい｡
人の名で『ロウ』と来れば､あの字しかありませんよね？
『サソリ』の左は『虫』､右が『欠』､そして真中の字は？
正解は以下｡
①蜻蛉
②蟷螂
③蠍
読者の皆さん､何問正解できましたか？
さすがに『蠍』は難しかったと思います｡
こんな漢字は良いヒントが出せません｡
“葛湯”や“葛藤”等で使用する機会はあれど､『曷』単独で用いる例はあまりないため､どうしようもなかったです｡
また①の『蜻蛉』の『蜻』の旁は､言うまでもなく『青』の旧字になります｡
やや取っ付きにくく感じられますが､それは使用頻度の問題に過ぎません｡
現に私たちは､“錆びる”や“鯖”では普通に読み書きしているのが現状です｡
とは言え､漢字の書き取りでは､この使用頻度が最大の鍵となる事例が多いでしょう｡
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