前回はマーティン、ギブソン、フェンダーの3大ギター・メーカーを取り上げましたが、我が国では米国よりもずっと総合的な会社が多いように見えます。
大きなところに限定しますと。
まず、ヤマハですね。
ヤマハはアコースティック・ギター、クラシック・ギター、エレクトリック・ギター&ベースと全て揃っています。
しかも、昔からコピー・モデルというものを作らないでしょ?
価格帯も幅広くて選択の自由が利くのも良いです。
それだけではなく、ヤマハと言えばピアノも有名でしょう。
むしろ海外ではギター属よりもピアノで高名を馳せているのではないですか。
だって、会社自体が浜松にあるくらいですから。
おまけにハーモニカ、リコーダー、フルートといずれも教育用、入門用として誰もが使うはずです。
もっとも、フルートは学校で習いませんね。
私が幼少時に買ってもらったのは…ムラマツでした。
ムラマツフルートはギターで言えば、マーティンみたいな存在です。
無論入門機はあるにせよ、ヤマハよりもかなり高い。
しかも、ムラマツ製作所はヤマハと異なりフルート以外の楽器を製造していません。
つまりフルート生産に特化した会社です。
私が親から買い与えられたのは、言うまでもなく一番安い機種でした。
大昔のことなのではっきりとは憶えていませんが、一箇所キズがあったため安くしてもらえたのです。
練習?
1日に何時間も暇さえあれば練習しましたよ。
教則本に付いていたソノシートを掛けながら。
あっ、でもソノシートなんて言葉は今や通じませんよね?
だから、この話はここまで。
アリアも総合的なメーカーです。
アリアのクラシック・ギターは1990年代前半、友人から借りて毎日練習しました。
なるほどクラシックも素晴らしい出来栄えですが、アコースティックもエレクトリック・ギター&ベースも制作しています。
ただし、エレクトリック・インストゥルメンツを販売する際にはAria Pro Ⅱの名を用いています。
いずれにせよクラシックやアコースティックと同じく荒井貿易製造に間違いありません。
そしてヤマハと同じく低価格帯の機種から高級機種まで品揃えが豊富な点に好感が持てます。
ここも大昔は除いて、海外のコピー・モデルは手掛けていません。
かつて存在した東海楽器も手広くギター&ベースを制作していました。
アコースティック・ギターには『キャッツ・アイ=Cat's Eyes』、エレクトリック・ギターとベースには『トーカイ=TOKAI』ブランドで販売。
アコースティックは主にマーティンを範とし、トーカイではフェンダーとギブソンのコピー・モデルが中心でした。
特にフェンダーのコピー機種はヘッドのデカールが『Fender』の頭文字『F』と『Tokai』の頭文字『T』を似せてあり、ロゴだけ見ていると一瞬『本物か!?』と見まがうほどです。
要するに『F』と『T』の筆記体が似ていることに理由があります。
私も興味がなかった訳ではなく、ギブソンES-335のコピー機種を探しましたが、見付かりませんでした。
そもそもどこの会社に限らず、セミアコースティック・ギターのコピー・モデルって価格自体がお安くないです。
ストラトキャスターやレスポールのコピー機種であれば、そこそこ価格に幅があるけれど、セミアコはいずれも高い!
K.Yairi(矢入楽器)はアコースティック・ギターに特化した会社ではあるものの、エレクトリック・アコースティックやクラシック・ギター、ウクレレ、ブズーキまで販売しています。
当然上記メーカーと同じく価格帯も幅広いです。
クラシック・ギターも数は少ないとは言え、選択肢はある程度残されています。
ブズーキの定価が140.000円とはかなり高額に感じられますが、現在では1機種のみの生産なので仕方がないのかもしれません。
それにしても、全ての楽器を国内生産しているとはこのご時世からすると凄いと思います。
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