『ベガーズ・バンケット』も50周年 | 愛は限りなく ~DIO, COME TI AMO~

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一粒の雨にさえ心揺れることもある。いつもどんな時も心閉ざさずに…。

先日『11月9日は何の関係もない日だった』にて「ザ・ビートルズ」(1968年)の50周年記念盤発売の話をいたしました。

つまり、「ホワイト・アルバム」が発表されて今年で50年となり、正規で出ている同名のアルバムとは異なるミックスのCD2枚~アルバムは元々2枚組だった~とボーナスCD1枚の合計3枚で出されるとのこと。

そんな中、毎度amassの記事です。

 

<ローリング・ストーンズ「Street Fighting Man」の新規制作リリックビデオ公開>

 

記事中に貼られてあるYOU TUBEを試聴されればわかるように、音が非常に鮮明です。

気になったため、細部まで記事を読むとやはり“ストリート・ファイティング・マン”収録の「ベガーズ・バンケット」(1968年)の50周年記念盤についても触れていました。

『「Beggars Banquet」については50thアニバーサリー・エディションの発売が以前より噂されています』と。

そりゃそうでしょう。

わざわざ“ストリート・ファイティング・マン”1曲だけをABKCO側もリマスターするはずがありません。

そこには何らかの計画があると考えなければ。

 

元々「ベガーズ・バンケット」のサウンドは多重録音を抑えたアコースティックでパワフルな音が基本だったので、リマスターすればその変化も非常にわかりやすい。

と言って、「サタニック・マジェスティーズ」(1967年)の録音がまずかった訳ではないですよ。

あれは少々ムラがあって、“シーズ・ア・レインボー”の音は綺麗に録れていたのに対し、“2000光年のかなたに”は音が薄い…。

 

まだ記念盤の告知が出る前にも拘らず、気が早いですが、ボーナス・ディスクはどうなるのでしょう?

この時期ストーンズはライヴを行っておらず、アルバムから洩れた曲や別音源を入れるのかな。

もしくは、時期は全てバラバラで良いから、全曲のライヴ・ヴァージョンをスタジオ盤通りに入れてはいかがか?

ただし、これには全曲をステージで演っていないと成立しません。

 

例えば“パラシュート・ウーマン”は1968年のドキュメンタリー映画『ロックン・ロール・サーカス』で早々と演奏されましたが、その後2003年の『リックス・ツアー』まで顧みられなかったそうです。

しかしそれでも生演奏されただけマシでしょう。

ただし、『ロックン・ロール・サーカス』でのみ演奏された曲は使えないと思います。

なぜならまさかヴィデオの音源を引っ張ってくる訳にもゆかないからです。

 

私が思うには、“ジグソー・パズル”や“ディア・ドクター”あたりはライヴ音源がないかもしれないですね。

日本のファンにとってはもっと悲惨。

このアルバムに愛着を持っているストーンズ・ファンは多いのに、いつも聴けるのって“ストリート…”と“悪魔を憐れむ歌ばかり”ではね…。

そういった事情もあってか、日本ではいまひとつ記念盤発売の話で盛り上がらない?

まあ、ミックスはあれ以上変える必要はないでしょう。

 

私も「ホワイト・アルバム」と単純に比較する気はありません。

わかりやすいから冒頭白いアルバムを記しただけです。

発売当時のヒットの度合いが違い過ぎる…。

一方、「ベガーズ・バンケット」はその後どんどん評価を高めていった作品と言えましょう。

しかし、その割にライヴであまり披露していないのは納得できない。

 

「ホワイト・アルバム」だったら、ポール・マッカートニーが“バック・イン・ザU.S.S.R.”、“オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ”、“ブラックバード”、”へルター・スケルター”等をライヴで披露しています。

ジョージ・ハリスンも“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”と“ピッギーズ”を、リンゴ・スターは“ドント・パス・ミー・バイ”とライヴでの披露はB4の方が高いのです。

ストーンズはライヴ・バンドと言われているのに、必ずしも名前の通りになっていない。

そこに現実との乖離があり、面白いと言われれば面白いと思います。

 

とにかくもし50周年記念盤が出るなら、ジャケットは白~正確にはクリーム色~の最初の意匠で出してもらいたい。

あれこそ最高の皮肉なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ibaraqui, le 3 octobre 2018